百合園女学院へ

薔薇の学舎

校長室

波羅蜜多実業高等学校へ

今日はガチで雪合戦!

リアクション公開中!

今日はガチで雪合戦!

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る

シナリオガイド

問答無用! 容赦無用! 全力で雪戦争を戦い抜け!
シナリオ名:今日はガチで雪合戦! / 担当マスター: 天乃聖樹

「うぅーっ、寒いぃぃよぉぉー……」
 百合園女学院の教室。
 上園 エリス(かみぞの・えりす)は小柄な体を丸め、ガタガタ震えながら自分の席に座っていました。
 空調は動いているはずなのに、この寒さ。指先の感覚は既になく、体も芯まで冷え切っていました。一月とはいえ異常です。エリスや他の生徒たちは火術などで体を温めようとしていますが、あまり効果がありません。
 そんなとき、どこからか地響きが聞こえてきました。
 生徒たちは窓に駆け寄り、外を見て驚きの声を上げます。
 そこにいたのは、大量の雪だるま。普通のサイズの雪だるまもいれば、ダンプカーサイズの雪だるま、見上げるほどの雪の巨人、雪の竜までいます。
 雪だるまたちは百合園を包囲していました。その中でも最も大きな雪だるま『雪将軍』が怒鳴ります。
「かかれえ!」
 途端、雪だるまの軍勢が百合園になだれ込んできました。
 普段なら応戦できるはずの生徒たちも、先程からの酷い寒さで体が思うように動きません。いくらも経たずに百合園から叩き出されてしまいました。


 そして、三時間後。
 ヴァイシャリー周辺には雪が激しく降り続け、百合園はドーム状の分厚い雪の壁に包まれていました。雪だるまたちが作ったのです。
 百合園の周りには、追い出された生徒たちが立ち尽くしています。壁は特殊な雪によってできているらしく、極めて頑丈。どんな魔法を使っても傷一つ付きませんでした。
 ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)が雪だるまたちに呼びかけます。
「あなたたちはなに!? 誰が作ったんですの!?」
 雪将軍が雪の壁を幽霊のようにすり抜け、外に出てきて答えます。
「わしらは魔法に長けた主君に命を与えられた存在! わしらを生み出した主君はとうに没したが、わしらだけは地下深くの遺跡に潜んで永らえておった!」
 ラズィーヤが眉をひそめます。
「では、術者はもういない……と? どうして百合園女学院を占拠なんてするんですの!?」
「地底の暮らしはもう飽いた! わしらはここを拠点にする! そしてこの近くに眠る広範囲の気象を自在に操る魔導装置を起動させ、同胞を無限に増やして、地上を冬の世界に変えるのじゃ!」
 雪将軍は寒空に高笑いを鳴り響かせました。
「そんなぁ〜。冬はチョウチョがいないからヤだよぅ〜」
 泣き言を漏らすエリス。
 雪将軍がニカッと口を耳まで開き、大きな人差し指を立てます。
「じゃが、奇襲のようになってしまったのは、事の成り行きとはいえ士道に反する。お主らにも挽回の機会を一度だけ与えよう。わしらと雪合戦で戦うのじゃ!」
「雪合戦……?」
 ラズィーヤが首を傾げました。
「そうじゃ! 雪合戦でわしらに勝てば、雪の壁を解除し、わしらは元の遺跡に戻ろう。ただし、雪や氷以外でわしらを攻撃してはならぬ。炎なんぞもっての他。弱みを突くのは士道に反するからのう」
「勝利条件は?」
「わしの兜を砕くことじゃ!」
「それなら……受けてもよろしいですわ。わたくしたちにはたくさんの仲間がいます。すぐに百合園を奪還してみせますわよ」
 ラズィーヤは雪将軍を睨みつけました。
「では、わしも仲間を、いや傭兵を集めさせてもらうかのう!」
 雪将軍はそう言うと、ヴァイシャリー全体に響くほどの声で怒鳴ります。
「我こそは雪軍団の兵にならんと願う者は、ここに集え! 我らが雪合戦に勝ちし暁には、この学校にありしすべての衣装を、その者らに戦利品として与えん!」

 噂は瞬く間にヴァイシャリーを駆け巡ります。
「聞いたか?」「ああ、聞いた」「雪だるまの味方をすれば、百合園生のブルマが手に入るらしいぞ」「水着も」「下着も」「チア服もだ!」

 こうして、雪軍団VS百合園の雪戦争の、火ぶたが切って落とされたのでした。

担当マスターより

▼担当マスター

天乃聖樹

▼マスターコメント

こんにちは、ゲームマスターの天乃聖樹です。
今回は雪合戦のバトルシナリオです。


<ルール>
・勝利条件は、雪将軍の兜を砕くことです。敗北条件は、百合園側が全員動けなくなることです。

・戦場はヴァイシャリー近郊の平野。雪が厚く積もっていますので、雪玉の材料には事欠きません。

・雪将軍の側近には雪の竜が二体、その外側には雪の巨人が二体います。さらにその周りを、ダンプカーサイズの雪だるま『雪隊長』と普通サイズの雪だるま『雪兵』の軍勢が取り囲んでいます。

・火や水で雪軍団を溶かそうとするのはルール違反です。雪合戦ですので、攻撃は「雪か氷を当てること」で行ってください。雪や氷を当てるためにどんな方法を用いても構いません。

・雪将軍のコアが発する魔法の影響で、周辺の雪は極めて硬くなっています。雪攻撃への一番効果的な防御は、同じく氷や雪です

・周辺は極寒の地と化しているので、寒さへの対策なしでは10分ほどで戦闘不能になってしまいます。敵の攻撃などによって生き埋めにされた場合は、1分ほどで戦闘不能になります。


<敵>
・雪将軍……身長20メートル。兜・鎧・具足・大太刀の武者姿。雪の大太刀を振り回し、装備や体はダイヤ並みの硬度を誇ります。

・雪竜……全長20メートル。ごつごつした雪玉を十個繋げた姿。うねりながら空中を飛び回り、口から普通サイズの雪玉の吹雪を吐きます。

・雪巨人……身長15メートル。ゴーレムによく似た姿。直径5メートルほどの大きな雪玉を素早く作って投げてきます。

・雪隊長……身長3メートル。雪のグローブで一撃必殺の強烈なパンチを放ってきます。

・雪兵……普通サイズの雪玉をちまちま作って投げてきます。もろくて弱いです。ただし、数がとんでもないので、油断して囲まれると生き埋めになるかも……。


さあ、百合園女学院を雪だるまの手から取り戻すため、そして百合園生のパンツを守るため、ガチの雪合戦スタートです!

▼サンプルアクション

・攻撃に専念する

・防御を固める

・後方支援を頑張る!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年01月17日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年01月18日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年01月22日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年02月05日


イラストを設定する 設定イラストを編集/解除する

リアクションが公開されました!

リアクションの閲覧はこちらから!

リアクションを読む

参加者一覧を見る