薔薇の学舎

　
　※特殊なルールのあるシナリオです。
　マスターコメントを良く読んでから参加してください。
　
　
　「……ヴァイシャリーのキッズイベント？そんなのあったっけ？」
　「お前も片隅で見てただろう？去年百合園と合同で開催したヒーローショーだよ」
　
　とある日の蒼空学園のテラス
　目の前の来客の口から出た話の内容に、校長に代わって対応をしていた二人
　雅羅・サンダース三世（まさら・さんだーすざさーど）と高円寺　海（こうえんじ・かい）が記憶を手繰り寄せている中
　来客の一人……ラズィーヤ・ヴァイシャリー（らずぃーや・う゛ぁいしゃりー）が話を続けました

　　「ええ、地域交流と福祉課外活動として一部の生徒がボランティアとして市内で小規模に行っていたものでしたが
　　　ヴァイシャリー内での評判も良くなってきたので、蒼空学園のご助力を得ながら前回、大規模に行わせて頂きました
　　　おかげで我が校の評判も良くなり想像以上の効果だったわけです、入学希望者も……」
　　「ラズィーヤさん、話が逸れてるってば！本題をちゃんと言わないと！」

　ラズィーヤに代わって隣にいたもう一人の来客……百合園女学院校長・桜井　静香（さくらい・しずか）が話を続けます

　　「あの時、色々な内容を会場で行ったんだけど
　　　やっぱりメインイベントだったヒーローショーの印象が強かったらしく
　　　学園への直接の問い合わせや、市民サイドからの正式な要請もあり２回目の開催を行う事になったんだ
　　　当初は百合園だけでとも思ったんだけど……やっぱりあの時と同じ規模にするなら学園合同でやったほうがいい話になって」
　　「……でも、あの時対応していた校長様は件の大陸の開拓で大忙し
　　　そんでもって、私達がその代理をする事になった……と、そういうわけね」

　雅羅の言葉に、静香は申し訳なさそうに頷きました

　　「ごめんなさい、生徒の中心に良く立って動いてくれてるから大丈夫だって話だったから」
　　「いいんじゃないか雅羅？
　　　学園の運営理事を差し置いて散々やんちゃしているんだから、こんな時くらい学園に恩を返さないと」
　　「いきなり他人事ぶらないでよね海……ま、いいわ、なんだか面白そうだし
　　　で、やるからには前以上の内容にしないとつまらないって事でしょ？静香」
　　「ええ、初心に戻ってコンサートや舞踊のステージなんかも考えたんだけど
　　　やっぱりヒーローショーが一番と言う話で……でも、この前出演希望のヒトって殆ど女性だったんだよね、ラズィーヤさん？」
　　「ええ、男性のキャスト希望は殆ど悪役でした、そんなに野蛮な事がしたいのでしょうかね」
　　「縁の下で盛り上げたい人が多かったんだよっ！」
　
　ラズィーヤの言葉を慌てて修正する静香に苦笑しながら、雅羅は話の意図を察して話を続ける事にしました

　　「つまり、そんなに女の子がヒーロー……正義の味方を希望するなら、内容もそれなりに変えないといけないって事よね
　　　女の子らしい……プリティでキュアキュアな感じ？」
　　「それはボク的には好みだけど……そんな可愛いだけじゃないからなぁ、うちの生徒」
　
　う〜んとお互い腕を組んで考え込む雅羅と静香
　それを見ていた海が、状況を整理する事にしたようです
　
　　「女の子らしい……女の子ならではというと、踊りとか歌とかがあればいいんじゃないか？
　　　ミュージカルとまでは行かなくても、歌にあわせて戦ったり歌合戦をしたりとかなら……」
　　「確かに、それなら歌が苦手だったり戦うのがダメな生徒でも役割分担できますわね、何より華やかで飽きさせない」
　
　ラズィーヤの同意の言葉にうんうんと頷く３人……どうやら方針は決まったようです
　そこで、ふとあることを思いついた雅羅が手を打って答えました
　
　　「そうだ、折角だからあの子にも出てもらおっかな」
　　「あの子？」
　　「そ、もうすぐ来るんだけど」
　　「みなさん、お待たせしました、ローズヒップとオレンジのハーブテ……なんですか雅羅さん？」
　
　楽しげな雅羅の言葉と共に、４人の元に新たな人影が現れました
　４人分のお茶を用意して持ってきた彼女……瀬織津　ヤクモ（せおりつ・やくも）が雅羅の視線を感じて眉を寄せます
　
　　「いま楽しいお祭りの話をしてたのよ、ショーっていうか、お芝居なんだけどヤクモ出てみない？」
　　「は？え……？すみません、何がどういう……」
　　「折角、蒼空学園の一員になれたんだから、ここはみんなと仲良くするためにも頑張らないと」
　　「あの……雅羅さん、彼女は？」

　雅羅とヤクモのやり取りを見ての静香の質問に、海が代わりに返答しました
　
　　「彼女の名前は、瀬織津ヤクモ
　　　故あって…というか雅羅が関わった一件で最近学園の一員になった機晶姫なんだけど、とてもいい歌を歌うんだ」
　　「そそ、丁度ここで一発ガツーンとみんなに紹介してあげたかった所だったのよね
　　　【歌姫】の彼女ならミュージカル的な演出にももってこいでしょ？校長様」
　　「それは素晴らしいよ、是非メインキャラで出演して……」
　　「ちょっと！そんな一方的に話を進めるのは………」

　ヤクモを中心に雅羅・静香・海と賑やかになる中
　全てを纏めるようにラズィーヤが扇をぱちんと鳴らし、面白いものを見つけたような笑みで口を開きます
　
　　「では今回の内容が決まったところで、話を進めましょうか
　　　今回は歌姫を加えたミュージカル形式のショー……もちろん、正義の活躍劇という事で」
　
　彼女の言葉に雅羅達が全員頷きます……正確にはただ一人を除いて
　
　　「そんな……まだ自分の事さえ良くわかってないのに、お芝居なんて……」

　突然の参加を要請され、ただ一人戸惑う蒼空の新入生・ヤクモ

　
　………さて、今回も学園を巻き込んだショーは無事成功するのでしょうか？
　

　※一部特殊なルールのあるシナリオです。
　　　良く読んでから参加してください。

　ゲームマスターのＯＧＡ−ＳＡＮです。
　今回もよろしくお願いいたします。

　当シナリオは下記の過去シナリオ２作と繋がっておりますが
　前参加者等関係なく、誰でも参加が可能なので、どなたも気軽に参加して下さい

　　【忘却の少女】
　　【蒼空ヒーロー大戦・魔法少女ＤＸ！！】

　今回のシナリオは戦いを忘れた学校のイベントシナリオです
　蒼空学園と百合園学園が中心にはなってますが、イベントを成功させたい人は誰でも参加可能なので
　どの学校の生徒も気軽に参加して下さい！

　このシナリオでは皆さんにお馴染みの【ヒーローショー】に再び参加し、成功させて頂きます

　さて、お馴染みの【ヒーローショー】のステージに必要なキャストは以下があります

　　・ヒーロー　・悪役　・司会のお兄さんお姉さん
　
　皆さんにはいずれかで参加して頂きます

　★ヒーロー役はＭＣとＬＣの中から１名選択してのエントリーになります
　（ただし、魔鎧等パートナーと対で変身をする場合はセットとしてエントリーしてください）
　　日常ヒーロー戦士を名乗っている方はそのままで、そうでない方は【ヒーロー名】を考えて下さい
　　尚、タイトル通り女性（女装可）の方は【歌うアイドル戦士】としての参加が可能です！
　　歌をどの様に利用するかは自由です！自由にＰＲ材料に使ってください
　 又、ロボットタイプの戦士の方も【ロボヒーロー】として参加できます
　　【決め台詞】【必殺技】【防御（回避）技】【こういう場面で活躍させたい】
　　それぞれをアクションに書いて参加して下さい
　
　　そして、いずれか１名以上のパートナーをスタッフとして参加させてください
　　スタッフで必要な仕事は主に以下になります

　　・子供達の誘導、世話　・舞台セット裏方　・飲食販売　　

　　上の中から選択して頂くか、他に思いつく仕事があれば選択してアクションに記入して貰って大丈夫です

　★悪役も基本ＭＣかＬＣからの１名選択のエントリーになります
　　ただし、こちらは１名以上のパートナーを【手下及び戦闘員】として参加させて頂くことになります
　　【悪の幹部】を希望の方は【襲撃する目的・作戦】を考えてアクションに記入して下さい

　　【悪の刺客・ダークヒーロー】を希望する方はヒーローと同じ
　　【決め台詞】【必殺技】【防御（回避）技】【こういう場面で活躍させたい】
　　それぞれをアクションに書いて下さい

　★ヒーロー＆悪双方とも、掲示板にてＧＡを組んで仲間を募っていただいて構いません
　　ユニットやトリオなど、その方が戦略やコンビネーション等で活躍の場が増えるかもしれません
　　その場合、【戦隊・結社等、結成したグループ名】をアクションに必ず書いてください
　　そしてヒーローサイドは【合体技】を最低一つ考えて頂きます

　★司会のお兄さんお姉さんは、子供に応援を促したり、ヒーローを子供と一緒に呼んだりします
　　それ以外、本編には基本参加できません
　　しかし、悪役側の作戦の一環として巻き込むことは可能なので、悪役希望の方はそれを念頭にして
　　アクションを考えて頂いても面白いと思いますよ？

また、今回はミュージカル形式という事で、歌で応援＆戦うキャストも大募集です
踊りながら戦ったり、歌の力で悪を浄化したり……思い思いのアクションを書いてみて下さい
裏方で演奏という役割も大募集です

忘れてはいけない事は、これは戦闘ではなく【子供用ステージ】という事です
正義と悪のパワーバランスは見世物として調整する必要がある事を忘れないで下さい

例えば【悪役参加】が１組だった場合。すぐ倒されたら話にならないので
たとえ残り全員が全て【ヒーロー】だったとしても、１組の悪側は最強の敵になるのです
もちろん、最後は正義が勝ちますが、その過程で多くの正義が犠牲になる事も在りうるわけで
戦闘員が最強の刺客になる可能性もあるのです

そのバランスを考え、自分が一番盛り上がるところを探して参加してみてください



では、多くの子供達が喜ぶステージを成功させる事ができますように！

・歌うヒロインとして参加する

・悪役になってひたすら暴れる

・裏方としてキャストのサポートをする