ごきげんよう。ゲームマスターの640です。今回もよろしくお願いいたします。
私が今回ご用意させていただいたのは、ツァンダ郊外のとある製薬会社、その研究所で巻き起こった生物災害を題材としたお話です。
この製薬会社では、ある蚊を媒介にして蔓延するタイプの流行性ウイルスについて研究がなされていました。事件は、その実験中に発生します。
ウイルスとそれに対抗しつくられたはずの薬品の、予期せぬ反応。それを与えられた蚊の突然変異──そして、その蚊によって刺された実験用マウスの、異形への変貌です。
大型化し、グリズリーのようになったマウスたちによって飼育ケースや施設は次々破壊され、施設中に狂暴化したマウスたちと、ウイルスを浴びた蟲たちが広がっていきます。
これに際し施設の防衛システムがはたらき、結界が起動。幸いにして外にウイルスが漏れることはなくなったものの、施設は外界から遮断・孤立することとなったのです。
内部に取り残された人たちは蟲と怪物とから逃げ惑い、また多くが蟲に刺されたことにより、熱や吐き気、悪寒などの体調不良を抱えています。そのため戦える者たちもけっして万全の状態ではありません。
外には医療班を含む救助隊が駆けつけましたが、結界に阻まれ中に突入することが出来ません。また結界の全てを迂闊に解除すれば、ウイルスを持った蟲たちが外に解き放たれてしまいます。完全な力技というわけにはいきません。
どうやら、どこか一点に衝撃を集中すれば、小柄な女性か子ども程度であれば通れる程度の穴を数秒間、空けることが可能なようですが──……。
皆さんには、この施設の中、あるいは外から、状況の打開を試みていただきます。
内側ならば、蟲と、怪物の駆除。および、抵抗できない者たちの保護、救助。救助隊との合流のために、どうにか通信を繋げることも必要です。
外側ならば、内部への突入。外へと蟲たちを逃さぬよう警戒をすることも必要ですし、引き続き結界の解除も続けなくてはなりません。
詩壇 彩夜は、内部への突入を志願するようです。
セレスティアーナ・アジュアと高円寺 海は、それぞれの性格が性格ですので、衝突しあいつつも、お互いの体調を考えフォローしあう結論に至り、子どもたちや救助の必要な面々を探して施設内を動くようです。
それでは、皆さんの参加をお待ちしております。