薔薇の学舎

　ニルヴァーナの【創生学園都市】にある【オリュンポス秘密研究所】。
　穴の開いた天井からは、アナザ・ダイソウトウと、彼から分離したイレイザーが顔を覗かせています。
　見上げるのはダークサイズ総帥の超人ハッチャン。
　クマチャンはサイリウムを振りながら、イコンのパスワードを解除する練習を繰り返しています。
　その肝心のイコンは、アナザ・ダイソウの手から守るためバラバラに分解され、幹部たちがどこかへ隠してしまいました。
　キャノン　モモ（きゃのん・もも）は意識不明の重体です。
　アナザ・ダイソウトウは傷ついた体で言います。

「イコンを……渡してもらおう」

　超人ハッチャンはイレイザーを前に足を震わせながら、言い返します。

「か、閣下はどこにやったんだ！」
「……知らんな」

　アナザ・ダイソウがイレイザーと分離する際に、ダイソウ　トウ（だいそう・とう）はどこかへ吹き飛ばされてしまったようです。
　彼もダイソウの生死を確認できませんでしたが、ダイソウがいない方が都合がよいのは確かです。

「もはや私を倒せる者はおらぬ。イコンを渡せ」

　アナザ・ダイソウは重ねて言いました。
　緑の筋肉ダルマの超人ハッチャンとはいえ、容赦のないアナザ・ダイソウとイレイザーでは相手になりません。
　超人は勇気を振り絞って叫びます。

「お、お前に乗らせるイコンはねえ！」
ガアアアッ！
「ひ、ひいいいいー……」

　イレイザーの雄たけびに超人ハッチャンは縮み上がりました。

「あら、またイレイザーを倒さなくてはなりませんの？」

　超人ハッチャンのすぐ後ろに、セクスィーネネことキャノン　ネネ（きゃのん・ねね）が現れました。

「む、無理だよそんなこと」
「でしたら、わたくしたちもクマチャンのイレイザーを解放せねばなりませんわね……」

　一方。

「二人とも、大丈夫か」

　アナザ・ダイダル卿の上では、アナザ・ダイソウの爆風から秋野　向日葵（あきの・ひまわり）と秋野ひなげしをかばったダイダル　卿（だいだる・きょう）が二人に声をかけました。

「あ、ありがとうダイダル卿」

　ひなげしは腕に抱えた向日葵を気遣いながら、ダイダル卿に礼を言いました。
　向日葵は、ダイソウやアナザ・ダイソウはおろか、選定神　アルテミス（せんていしん・あるてみす）の姿も見えない周りを見渡し、

「みんなどこに行ったんだろ……」
「俺にもっと力があれば……」

　向日葵の隣でひなげしは悔しそうに自分の拳を眺めています。
　ダイダル卿はひなげしの言葉を聞いて、

「ダイソウトウ力とかいう力、本当に必要なようじゃのう」
「ダイソウトウ力……」

　さらに一方。
　アルテミスはアナザ・ダイダル卿から吹き飛ばされ、アナザ・ダイソウとイレイザーのいる位置とは真反対の方角の地面で目を覚ましました。
　彼女はほこりまみれの体を起こし、周囲を見渡しました。

「ずいぶん、飛ばされてしまったようだ……」

　アルテミスは無意識に握りしめていた左手を開くと、そこには【ユニオンリング】が光っています。

（知らぬうちに、吹き飛んでしまったか……）

　ダークサイズ幹部たちにチョコレートと一緒に丁寧に指輪を包装してもらった箱は、残念ながら消し飛んでしまいました。

「ダイソウトウさまに渡さねば……」

　アルテミスは立ち上がり、ゆっくりと、しかしあてもなく歩き始めます。

みなさんこんにちは、大熊誠一郎です。
今回はステージが三つに分かれています。

１……アナザ・ダイソウトウのイレイザーに対抗するためクマチャンのイレイザーを解放する
２……秋野ひなげしが持っているというダイソウトウ力を解放する
３……アルテミスと一緒に、行方不明のダイソウトウを探す
それぞれ、一番面白かったアクションに基づいてストーリを進行していきます

１は、イレイザーの魂をクマチャンから分離し、イレイザーの魂が入り込める器を提示してください。
ダイソウトウがいないため、アナザ・ダイソウトウに有効なダメージを与えることができません。
超人ハッチャン、ネネと一緒にアナザ・ダイソウトウの攻撃をうまく避けつつ、クマチャンイレイザーを解放しましょう。

２は、ひなげしがダイソウトウ力に目覚める方法（修行？）を提示してください
どういう力なのか、本当に存在するのかは謎ですがひなげしでいろいろ試す価値はありそうです。

３は、アルテミスと行動を共にしてどこを探すかを記入してください
なぜかアルテミスルートは恋の試練。ダイソウトウに指輪を渡してあげられることを祈ります。

また、イコンは分解して幹部たちが持ち去って隠しましたが、どこに隠しているかの指定アクションも可能です。

・クマチャンイレイザーを解放する

・秋野ひなげしのダイソウトウ力を目覚めさせる

・アルテミスと一緒にダイソウトウを探す

・イコンの部品を隠す