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聖戦のオラトリオ ~覚醒~(第1回/全3回)

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聖戦のオラトリオ ~覚醒~(第1回/全3回)

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シナリオガイド

大規模なイコン製造プラントを発見! しかし……
シナリオ名:聖戦のオラトリオ ~覚醒~(第1回/全3回) / 担当マスター: 識上 蒼


8日目 人は神の代わりとなる聖像を創り上げた
                    ――シャンバラ地方に伝わる伝承より――



「緊急連絡だ。すぐに学院へ繋げ」
 極東新大陸研究所海京分所の主任、ジール・ホワイトスノーは、天御柱学院に通信を送ります。
『パラミタ先進技術研究機構の調査隊によって、サロゲート・エイコーンの製造プラントが発見された。それもかなり大規模なものだ』
 シャンバラ大荒野のキマクとヒラニプラの中間地点、東西シャンバラの国境においてそれが見つかったというのです。
 しかし、それには悪い知らせも伴っていました。
『だが、その内部で件のテロリスト――鏖殺寺院の勢力と遭遇、交戦状態に陥っている。どうやら運が悪いことに、発見したのはほとんど同時だったらしい』
 パラミタ先進技術研究機構(通称PASD)の情報管理部長代行アレン・マックスにより伝えられた情報は、プラント内部での遭遇から5分足らずで西シャンバラの各校に広まっていきました。

『全校生徒に告げる。直ちにそれぞれ出撃準備に入れ。パイロット科の生徒はイコンデッキに、超能力部隊は訓練所に集合せよ!』
 校内放送を聞き、すぐに天御柱学院の生徒はそれぞれの持ち場に集まります。
「せっかくイコンを量産出来るかもしれないってのに、敵と鉢合わせになってるなんて……」
 イコンデッキに向かう中、辻永 翔(つじなが・しょう)が呟きました。
「向こうも躍起になって探していたのだろう。本来なら実力では劣る私達に、かなりの戦力を減らされているのだからな」
 アリサ・ダリン(ありさ・だりん)が彼の言葉に応じます。
 タンカーでの初戦以降、二度に渡って天御柱学院と鏖殺寺院の間ではイコン戦が繰り広げられました。学院からしたら「なんとか」撃退出来たといった感じですが、それでも寺院側にとってはかなりの痛手には違いありません。
「逆に言えば、ここで製造プラントが敵の手に渡ったら、こっちは窮地に立たされることになるわけか」」
「そういうことだ。元々数も実力も向こうが上。だからこそ、今回は絶対に負けられない」
 イコンの量産は学院でも行われていますが、一気に大量の機体を作ることは出来ません。
鹵獲した寺院製の機体を合わせても120機、それが天御柱学院の全戦力です。
 そして、やはりというべきか、
『たった今新たな情報が入った。寺院側のイコン部隊の姿が、東シャンバラ国内で確認されたとのことだ』
 という知らせが飛び込んできました。
 正確な数は不明ですが、プラント内部も完全に制圧するために、随伴歩兵を連れていることまでは判明しています。

(イコンもそうだが、敵の歩兵部隊にも警戒せよ)
コリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)校長は、イコン部隊と超能力部隊双方に、テレパシーで伝えました。
 タンカーでの護送任務の際に侵入してきた、不可視の装甲服を纏った兵士の正体は未だに分かっていません。
 地球支部の脅威は、イコンだけには止まらないのです。
(各校にもパラミタ先進技術研究機構から強力要請が出ている。だが、現場への到着はこちらの方が早い。彼らには援護してもらう形になるだろう。そのためにも、我々が少しでも敵を削がねばならない)
 イコンの速度をもってすれば、製造プラントの場所までそれほど時間はかかりません。既に要請を受けた各校の生徒を追い越して現場に着くでしょう。
 また、訓練所に集合する超能力部隊は、PASD所属の術者ノイン・ゲジヒトの転送術式によって、まとめてプラント内部へと送られます。
(この戦いは、今後の戦局を大きく動かすことになるだろう。皆の者、心してかかれ!)
 かくして、天御柱学院の生徒達はイコンの製造プラントへ向けて出撃していきます――

            * * *

『それで、もう一つの情報とは何です、博士?』
 緊急の全校放送の直後、教官はホワイトスノー博士から別の情報も貰っていました。
ベトナムとカンボジア国境の密林地帯で地球支部製と思しきイコンの目撃情報があったとのことだ。おそらく、地球における敵の拠点の一つがある可能性が高い。そこで、偵察のために別働隊を派遣してほしい』
『機体はどうします?』
『鹵獲した敵のシュメッターリング8機とシュバルツ・フリーゲ2機を偵察用に調整してある。レーダー、無線機能を強化、加えて光学迷彩を装備。まだテスト段階だが、充分電子戦機としても役に立つはずだ』
 そこで、指揮官であるシュバルツ・フリーゲにはパイロット科の教官が二組搭乗することになり、シュメッターリングには一部の生徒が乗り込む運びとなりました。

 果たして彼らがベトナムで見るものとは――

担当マスターより

▼担当マスター

識上 蒼

▼マスターコメント

 識上 蒼です。
 こちらのシナリオは天御柱学院のキャンペーンシナリオです。
 『聖戦のオラトリオ』は二部構成の予定で、第一部が「覚醒編」となります。
 時系列としては、ボイスドラマ「海神のイーグリット」→マスターシナリオ「新校長、赴任」→(ろくりんピック他)→当シナリオとなっています。
 早速今後に大きく影響する展開です。鏖殺寺院地球支部を退け、イコンの製造プラントを確保するのが今回の最大のミッションとなります。
 
【アクション上の注意】

■PC側のイコン搭乗について
 現在搭乗可能なイコンは、以下の二種類+αです。

・イーグリット(近接型)
装備:ビームライフル
  :ビームサーベル
  :頭部バルカン
巡航速度:1.2Ma
最高速度:1.8Ma

・コームラント(遠距離支援型)
装備:大型ビームキャノン
  :頭部バルカン
巡航速度:0.7Ma
最高速度:1.0Ma

以下、コームラント用の追加武装です。いずれかを選択して下さい。
 汎用機関銃(ビーム式)
 汎用機関銃(実弾式)

 中距離用の装備となります。ビーム式の場合、出力が調整できますが、エネルギーは機体から直接供給されるため、使用し過ぎると機体の稼働時間に影響が出ます。
 実弾式の場合はそのような心配はありませんが、弾数に限りがあり、威力は一定です。
 それぞれのメリット、デメリットを考えた上でお選び下さい。
 ちなみに、大型ビームキャノンも、チャージは機体から行っています(出撃時点ではフル充填済み)
 
※偵察アクション専用
・シュメッターリング
シュバルツ・フリ―ゲの量産型。鏖殺寺院製。
装備:軽機関銃(実弾式)
巡航速度:1.0Ma
最高速度:1.4Ma

 その他、ガイドにあるように電子戦向け仕様になっております。数に限りがあるため、こちらに搭乗される方は掲示板にてスレッドを立てて表明して下さい。
※少ない場合、ゼロの場合は山葉 聡とサクラ・アーヴィング、他モブNPC数機が偵察に行きます。

 搭乗機体はアクションに明記するようお願いします(機体略称:イーグリット→E、コームラント→C、シュメッターリング→S)

 また、今回のシナリオでは今後追加して欲しい装備に関して、リクエストを受けます。あまり唐突過ぎる装備(例:レールガン、超能力で遠隔操作するようなもの、名前は出せませんが)以外でしたら順次採用していくことになると思います。
 希望のある方はアクション欄に併せてお書き添え下さいませ。

■鏖殺寺院情報(こちらはPL情報になります)
 ガイドでは不明(PC視点)となっていますが、鏖殺寺院の戦力はシュメッターリング30機+シュバルツ・フリ―ゲ6機です。フリ―ゲの数が敵小隊の数だと思って頂ければ。
随伴歩兵はそれほど多くはありません。
 また、今回、カミロが出撃するかは不明です。

 ちなみに、イコンの装備の射程は以下のようになります。
 大型ビームキャノン>ビームライフル≧機関銃>偵察機の軽機関銃>頭部バルカン>ビームサーベル
 生身装備の機晶ロケットランチャーは、頭部バルカンと同じくらいの射程です。
 
■追加情報(イコン関係)
・天御柱学院の性質上、イコン部隊は複数の小隊編成(一小隊あたり4、5機)を必然的に組むことになります。が、GAを組むかはお任せします。
 単独アクションの場合も、適宜どこかの隊には組み込まれます。そのことをご了承下さい。
・TACネーム、コールサインもご自由に(基本はEー1、C―1、第1小隊といった番号での識別ですが、これまでのロボットシナリオで使用したものがあればそちらで構いません)
・現在の練度は、鏖殺イコン一機に対し二機で撃破出来るレベルです。長距離支援、近接戦のバランスが良ければ以前ほど苦戦はしないでしょう。
・機体は搭乗者に合うように「調整」は出来ますが、「強化」「改造」はPCではまだ出来ません。ご注意下さい。

※この他のルールについては、マスターシナリオ講座を参考にして下さい。

■追加情報(その他重要事項)
・他校生はイコンには搭乗出来ません。既に他の学校でもイコンの姿が確認されていますが、解禁されるまでお待ち下さい。
・ガイドでは「西シャンバラの各校」とありますが、東シャンバラの各校にも伝わっています。PASDは本部こそ空京大学にありますが、中立組織であり東シャンバラにもネットワークを持っているためです。
・製造プラントの到着順は天学超能力部隊→イコン部隊(両陣営)→他校生となります。
・天御柱学院の超能力部隊がこのような流れになっているのは、海京自体は地球にあるため、そうしないと間に合わないからです。
・このような状況のため、天学生と他校生ではサンプルもそれぞれに向けて用意しております。
・他校生は大別すると「要請を知り、それを受けた」か「先遣隊としてそこにいた」のいずれかになるかと思います。ただ、過去に鏖殺寺院に加担したPCは、「先遣隊としてそこにいた」という形で向かう事は出来ません。
・前者の場合、プラント内部に入れるかは天学イコンの戦況次第になる可能性が高く、後者の場合は、いきなり戦闘から始まります。
・プラントの内部構造はまだ完全に分かっていませんが、先遣隊からの報告で地下の二層構造であることは分かっています。
・ただし、中には照明がないため、真っ暗です。
・制御室まで辿り着けば、製造プラントを稼動させることが出来ます。
・ダブルアクションにはご注意下さい。MCとLCの別行動もダブルアクションとなり、描写が薄くなってしまいます。

 以上、最初から説明が長くなってしまいましたが宜しくお願い致します。

▼サンプルアクション

・イコン部隊として、鏖殺寺院と戦う。(天学用)

・製造プラント内部へ潜入する。(天学用)

・先遣隊として、内部の敵を駆逐する(他校生)

・プラントに向かう中、イコン戦に巻き込まれる(他校生)

・ベトナムへ向かう(偵察用)

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年09月27日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年09月28日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年10月02日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年11月01日


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