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まほろば遊郭譚 最終回/全四回

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シナリオガイド【イコン参加可】

数千年の祈りをこめてあなたに逢いたい
シナリオ名:まほろば遊郭譚 最終回/全四回 / 担当マスター: かの

 数千年に一度と言われる扶桑の噴花

 桜の世界樹から無数の花びらがマホロバにまかれます。
 桜の花弁に巻かれた人々は次々に扶桑に生命を吸収されていきました。
 その生命は次の生命へ、時代へと繋がります。


扶桑は輪廻のための装置
命の輪をつなぐもの
噴花は終わりでもあり、始まりでもある――


 噴花の最中、桜の花びらに運ばれた人々は懐かしい人の声を聴きます。
 先のマホロバ将軍鬼城 貞継(きじょう・さだつぐ)は、噴花の花口で因果律に逆らいながら、人々が吸い込まれるのを阻止していました。

 【噴花の果ては未来の『日本』だ
 噴花で生命を吸われたマホロバ人は、日本人として生まれてくる
 そして、日本で生命果てたものが――マホロバで新しい生命として生まれるのだ】

 扶桑の噴花――とは、
 桜の世界樹の力の源である『死』と『復活』『再生』の全貌がそこにはありました。
 しかし……
 扶桑の噴花は、これまでのマホロバの人々を一変させ、幕府や各地の藩は、かろうじて統治機構を維持している状態でした。

 幕府・葦原軍は扶桑の都を守る必要最低限の人数を残し、瑞穂藩は大部分が撤退してしました。
 噴花で犠牲となった兵士の数は両軍合わせて数百とも数千ともいいます。

 それでも、、七龍騎士蒼の審問官 正識(あおのしんもんかん・せしる)は第四龍騎士団を率いてこの地に留まります。
 最後の戦いを挑もうというのです。

「この地に生きる人々を、輪廻(りんね)の輪にのせるために、あの鬼たちは全てを隠し通してきたというのか?
鬼城や天子がそこまでして守りたかったマホロバと、そんな彼らを信じた人たちの『正しきを識(し)』りたい……!」

 正識は死を覚悟したような白装束に身を包み、マホロバの城を目指します。


卍卍卍


 そのころ、扶桑の都から命からがら戻ってきた人々の中に、鬼城 貞継(きじょう・さだつぐ)の姿がありました。
 奇しくも、貞康(さだやす)公が最期に残した遺言により、黄金の蔵(くら)が発見された翌日のことです。

「マホロバの初代将軍鬼城 貞康(きじょう・さだやす)公が、最期の遺言にこの黄金蔵を託されたのだ」

 そこには、遊郭から集められていた黄金が二千年分積まれていました。
 マホロバの有事の時に使えという、貞康(さだやす)最後の願いです。

 黄金に輝く小判大判の数々――
 この鬼城埋蔵金を巡って、マホロバ城では一波乱起こりそな気配を見せています。


 一方、大奥では鬼の血を引いた子供たちがマホロバ城の地下で難を逃れていました。
 歴代将軍になれなかった鬼たちの亡骸に守られながら、子供たちと共に逃げ隠れていた葦原 房姫(あしはらの・ふさひめ)は立ち上がります。

「扶桑の噴花が起こった今、私達がなすべきはいち早くマホロバを復興し、次の時代に備えて生命を守り育てていくことです。
噴花により、新しい生命はばらまかれようとしているのですから……」

 ――マホロバで新しい生命として生まれようとしているものは、日本から来たものです。
 房姫は、日本では果たされなかった生を全うしてほしいと願います。
 彼女は『生命(いのち)の再生』だといいました。

「現世ではもう会えなくなってしまった人に、もしかしたら逢えることもあるでしょう。
もう一度めぐり逢う。あの人達は途切れた人生を、もう一度ここで……」

 桜の世界樹扶桑の持つ『死』と『再生』の力は、生きものが決して逃れられない死の宿命から希望を与えるものでもあるというのです。
 房姫は、彼らをマホロバへ迎え入れたいと語ります。

「そのために、私たちはこの辛い歴史の瞬間に立ち会っているのかもしれません。きっと……」


卍卍卍


「桜が……咲いている。きれいだね……」

 マホロバ城下の診療所の一室では、病身で床に伏したままの遊女明仄(あけほの)がその時を待っていました。
 明仄の白い手のひらに、はらりと桜の花びらが舞い落ちます。

「これが郭(くるわ)女の一生……なんてね」

 思えば、自分の人生にいいことなどあっただろうか……?
 遊女の頬に涙が伝いました。

「所詮……そんなもの、か」

 窓の外には遠く龍たちの影が見えていました。
 もうじき、ここも戦場になる――

 龍騎士による一斉攻撃が始まろうとしていました。


担当マスターより

▼担当マスター

かの

▼マスターコメント

 ゲームマスターのかのです。
 『まほろば遊郭譚 最終回(第四回)』シナリオガイドをお届けします。

 ご参加いただく際にいくつか注意事項がございます。

一、前作「まほろば大奥譚」に参加されていた方は、その設定を引き継いでいただいて結構です。

二、『托卵』によって『天鬼神の血』を受けた方は、今回の噴花によって力を扶桑に返すことで『天鬼神の血』のリスクは無くなりました(返すかどうかはPCによる選択)。
 また、『天鬼神の血』を受け継ぐ子に関しては、子供の鬼の力も返す場合は、『鬼』の兆候が出るかのサイコロチェックも必要なくなります。
 鬼の力を残す方は、引き続き挨拶掲示板にて、サイコロの出目の確認をしてください。
 ゾロ目で『鬼』化します。
※鬼の力を返すのは、噴花がおきている現在のみ有効です。
 また、鬼化していても、力を残す場合はサイコロチェックをしていただいて構いません。
 ゾロ目がでなければ一旦鬼化はおさまりますが、一度鬼となった事実は変わりません(消えません)。


三、シナリオ内でキャラクターの金銭が動く場合があります。
(遊郭に売られた、身請けされた、豪遊したなど)
 いずれも、キャラクターの所持金内で発生します。(所持金以上の行為を行いたい場合は、そのためのアクションが必要です)
 第四回アクション締め切り後のキャラクターデータと前回終了時までのシナリオ内での使用差分を入れてこちらで計算し、参照とさせていただきます。

四、鬼鎧(イコン)の投入が可能です。
 鬼鎧(=葦原明倫館イコン)を使用した場合は、幕府や葦原の支援を受けることができます。(幕府軍の軍艦に乗船できるなど)
 鬼鎧以外のイコン使用ついては、PCの私物扱いとします。
 また、鬼鎧の設定はこれまでの「まほろば大奥譚」、「まほろば遊郭譚譚」シナリオに登場した鬼鎧に準拠します。
 ウエポンやアビリティの使用は可能です。
 プレイヤーはイコンの使用を判断できます。
 ただし、使用の場合もアクション結果によって、イコンが必ずしも描写されるとは限りません。


 NPC一覧や遊郭の設定については、下記をご参照いただきアクションの参考にしてください。
 設定等につきましては、史実を追及するというよりPCが活躍出来る舞台として参考にしています。

 サンプルアクションはあくまでも参考程度なので、シナリオから大きく外れない限りは何をしていただいても大丈夫です。


 このシナリオは葦原明倫館キャンペーンシナリオです。
 葦原明倫館生徒が有利ですが、他校生も参加できます。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。


【NPC一覧】

鬼城貞継(きじょう・さだつぐ)……マホロバ前将軍。扶桑の噴花を止めるため将軍職を白継に譲ったが、廃人となる。

房姫(ふさひめ)……葦原藩姫。大奥入りし、貞継の意思を継ぐと約束した。
睦姫(ちかひめ)……瑞穂藩姫。行方知れず。貞継との間に子「雪千架」がいる。

ハイナ・ウィルソン……葦原明倫館総奉行(=校長)。房姫のパートナー
ティファニー・ジーン……葦原葦原明倫館・元分校長。

鬼城慶吉(きじょう・よしき)……鬼城御三家の一人。将軍後見職。

白継(しろつぐ)……マホロバ将軍。貞継と(SFM0033439) 樹龍院 白姫の子。
穂高(ほだか)……貞継と(SFM0034290) ファトラ・シャクティモーネの子
明継(あきつぐ)……貞継と(SFM0015871)葛葉 明の子
貞嗣(さだつぐ)……貞継と(SFM0002869)秋葉 つかさの子
珠寿姫(すずひめ)……貞継と(SFM0016822)度会 鈴鹿の子
緋莉姫(あかりひめ)……貞継と(SFM0032573)水心子 緋雨の子
雪千架(ゆきちか)……貞継と睦姫の子


蒼の審問官・正識(あおのもんしんかん・せしる)……七龍騎士の一人。瑞穂藩主。マホロバ名では(まさおり)
日数谷現示(ひかずやげんじ)……瑞穂藩士。瑞穂藩を追われ、流浪している。
瑞穂弘道館分校……葦原明倫館分校と同じで、マホロバ内作られた瑞穂藩分校


胡蝶(てふ)……ティファニー・ジーンの源氏名
明仄(あけほの)……『竜胆屋(りんどうや)』No.1の売れっ子。姉遊女。ランクは天神。
海蜘(うみぐも)……妓楼(ぎろう)『竜胆屋(りんどうや)』楼主
正識(ごしき)……美形の影蝋


【付録】

●瑞穂藩(みずほはん)
マホロバ西国一の大大名。
二千五百年前の戦国時代、鬼城・葦原に破れ、西国に追いやられた。
現在は若き藩主、正識(マホロバ読みでは『まさおり』)が治めている。
瑞穂藩はエリュシオン帝国との貿易により栄え、その文化や風土の影響を受けてきた。
新しい藩主正識はエリュシオンのユグドラシルに強い感銘を受け、七龍騎士として働いており、臣下にもそれが影響されている。

●暁津藩(あきつはん)
マホロバ西国の藩のひとつ。
二千五百年前の天下二分の戦いでは鬼城家につき、「戦功大なり」の褒章に預かった。
現在まで続く大名として優遇されてきたが、藩政改革は進んでいない。
暁津勤王党(あきつきんのうとう)という一派が藩内で一大勢力となり、扶桑の都で活動を行っている。
しかし最近では、その反体制運動に懐疑的な複数の同志達が決別、脱藩者を出している。

●マホロバ二大遊郭
東雲(しののめ)遊郭……マホロバ城下にある幕府による唯一公許の遊女街。幕府の規制もあり、出入口は大門のみ。
水波羅(みずはら)遊郭……扶桑の都にある伝統ある花街。一般に出入りは自由。

●遊女の階級
太夫(たゆう)……最高位の遊女。遊郭における伝説的存在
天神(てんじん)……高級遊女
花扇(かおう)……一人前の遊女
雛妓(ひよこ)……見習い遊女。
的矢女郎(てきやじょろう)……最下級の遊女。病に冒されたものも多く、あたると死ぬという意味
芸者・舞子(げいしゃ・まいこ)……遊興時の舞や三味線、唄などを行うもの。身体は売らない
楼主(ろうしゅ)……遊女屋の主人

※『花魁(おいらん)』と呼ぶのは『花扇(かおう)』以上の遊女

『影蝋(かげろう)』……男娼。客は男だけでなく女もいる

●花魁道中(おいらん どうちゅう)
花魁が雛妓などの見習いを引き連れて揚屋や茶屋まで練り歩くこと

●揚代(花代) 
遊女を呼んで遊ぶ時の代金のこと。
高級花魁(太夫)と一回遊ぶのに揚げ代、人数分の料理代+酒代、ご祝儀などで100~200万円前後、三度通って馴染みになるまでには1,000万円はかかる。。
座敷で芸者や舞子などをたくさん呼んで、賑やかに騒ぐ金払いの良い客はお大尽(おだいじん)として喜ばれる。
『天神(てんじん)』で10~20万円程度。
『花扇(かせん)』で5~6万円程度。
一番安い『的矢女郎』は3,000~6,000円程度。

●身請け 
遊女の身代金や借金を支払って勤めを終えさせること。
相場は、
花扇で三百小判~百大判(300万~1000万円)
天神で三百大判(3,000万円)
太夫だと七百大判(7,000万円)

●マホロバの通貨
マホロバには大判・小判(金貨)、銀(銀貨)、銅(銅貨)がある。
一銅=1円
一銀=1,000円
一小判=10,000円
一大判=100,000円

(参考)1ゴルダ=100円~500円


2011年7月15日:追記
『天鬼神の血』の『鬼』化につきまして説明を補足いたしました。

▼サンプルアクション

・マホロバの復興のため○○する

・幕府・葦原軍の作戦を立てる

・第四龍騎士団と戦う

・埋蔵金を〇〇する

・桜の花びらを追う

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年07月12日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月13日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月17日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年08月09日


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