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【四州島記 巻ノ三】 東野藩 ~解明編~

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【四州島記 巻ノ三】 東野藩 ~解明編~

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拡大する混乱。その中から姿を現すのは――
シナリオ名:【四州島記 巻ノ三】 東野藩 ~解明編~ / 担当マスター: 神明寺一総

(どうして、こんなコトに――)

 目の前の非現実的な光景に、富永 佐那(とみなが・さな)は、そう考えるのがやっとでした。

 実際、そこは目を覆いたくなるような凄惨な光景が広がっていました。

 怒りに顔を真っ赤にし、怒号を上げながら工場の正門へと殺到する群衆。
 そこにあったはずの金属の扉は、巨大な暴力の奔流に一瞬で捻じ曲げられ、既に扉の体を成していません。
 雪崩を打って工場の敷地内に突入する群衆。
 これに対し、バリケードの後ろに陣取る警備員達は、眉一つ動かすコト無く、銃の引き金を引いていきます。

 幾つもの銃声が轟き、怒号が、たちまち悲鳴と絶叫に変わり――。
 一瞬で熱狂から冷めた群衆は我先にと逃げようとするが、一度勢いのついた流れは、そう簡単には止まりません。

 死の恐怖に捕われ、必死に流れに逆らおうとする者。
 その人々を押し返しつつ、バリケードへと殺到する者。

 そんな人間の群れが、まるで堤防に打ち付ける波のように、バリケードへと迫っては銃撃を受け、倒れ伏しては仲間たちに踏みつけられ、次々と命を散らしていくのです。

 
 呆然と立ち尽くす佐那には、ここがほんの数分前まで、興奮と熱気に包まれたタッグマッチの会場だったとは、とても信じることは出来ません。

 群衆の鬱憤晴らしになればと、佐那が思いつきで始めたプロレス。
 この衝突のきっかけになったのは、そのプロレスだったのです。
 佐那の渾身のバックドロップを受けた相手の大男が、3カウントを取られた後も立ち上がれず、そのままリング上で死んでしまったのです。

「我らの仲間が、アメリカ人に殺された! アメリカ人を殺せ! アメリカ人を殺して、仇を取れ!」

 たった一人の男の叫びで、群衆は、暴徒と化したのでした。
 

「しっかりしろ、佐那!!」

 不意に腕を捕まれ、霞がかかったよにうなっていた佐那の頭が、一瞬ではっきりとします。
 気がつくと、振り返った佐那の視界一杯に、彼女を見つめる結城 奈津(ゆうき・なつ)の顔がありました。
 奈津は、タッグマッチで佐那のパートナーを務めた、プロのルチャドーラです。

「大丈夫そうだな、動けるか?」

 油断なく左右に目を配りながら、奈津が言います。

「う、うん……。大丈夫。ゴメン、ぼおっとしちゃって」
「そう、良かった。なら、すぐにここを離れるわよ」
「離れるって……。それより、このあの人たちを止めないと!」
「待て。君が止めに入っても、却って火に油を注ぐだけだ」

 奈津の後ろから来たミスター バロン(みすたー・ばろん)が、佐那の行く手を塞ぐように立ちはだかります。

「そのオッサンのいう通りだ、佐那」

 そう言ってバロンの傍らに立ったのは、佐那のパートナーの加藤 清正(かとう・きよまさ)です。
 清正は、暴動の状況を偵察して戻ってきたところでした。

「それに、一揆の奴らはすっかり浮き足立ってる。ほっといても、直に逃げ出すだろう。連中、本当に発砲してくるとは思ってなかったんだろうな。バカなヤツラだぜ」

 過去世において幾多の戦場を経験してきた清正の情勢判断が常に的確である事を、佐那は良く知っています。

「一揆方に潜入してるあたしの相方からも、そう言ってきてる。これ以上、ヒドイことにはならないはずだ」

 奈津のパートナーである秦野 萌黄(はだの・もえぎ)は、訳あって一揆勢と行動を共にしています。

「で、でも――」
「気持ちはわかるぜ、佐那。悔しいのは、あたしも同じだからな……。でも、今はそれが最善の策だ」

 諭すように奈津は言います。

「……わかったわ」

 血が滲むほど下唇を噛み締めながら、佐那は首を縦に振りました。



「夜分、失礼致します。父上」
「――いかがした、定綱?」

 時刻は既に夜半過ぎ。
 書斎にて一人書物に向かっていた大倉 重綱(おおくら・しげつな)は、息子大倉 定綱(おおくら・さだつな)の声に、顔を上げました。

 重綱は東野藩筆頭家老として、そして息子定綱は藩主広城 豊雄(こうじょう・とよたけ)の側近として、藩政に重きをなしています。

印田御上 真之介(みかみ・しんのすけ)殿より、火急の連絡がありました。印田の一揆が武力衝突に発展。死傷者が出たとの事です」
「なんじゃと!?」

 定綱の口から出た思いがけない言葉に、日頃滅多に取り乱すことの無い重綱も、思わず腰を上げました。
 恐れていたことがついに、現実になってしまったのです。

「それで、状況は?」
「はい。暴徒は工場の正門を破壊して敷地内に突入したものの、待ち構えていた警備員たちの銃撃を受け、撤退。現在は工場からやや離れた場所に移動しています。死傷者ですが、一揆勢の死者十数名、負傷者多数。米国側、及び御上殿たちに死傷者は出ておりません。工場側の被害も、正門のみに留まっているとのことです」
「そうか……。最悪の事態は、免れたな」

 渋面を作ったまま、重綱はゆっくりと腰を下ろしました。
 少なくとも米国側に死傷者が出ていないのであれば、今すぐに海兵隊が出動するというような事にはならないでしょう。
 重綱としては、これ以上事態を複雑にしないためにも、海兵隊の出動だけは避けたいのです。

「なお、逃げ遅れた負傷者と、死者の遺体の大半は工場敷地内に設けられた救護所に収容されました。現在は御上殿が対応にあたっておられます」
「御上殿が?」
「『米国側が対応にあたると、一揆勢から人質と受け取られかねない』と。本当は、救護所自体も敷地の外に設けたかったようですが、何分急な事ゆえ点」

「流石は御上殿。良い判断だ。上手くすれば、負傷者や遺体の引渡しを、交渉の糸口に出来る」
「左様にございます。御上殿には引き続き、事態の沈静化と交渉での解決の道を探って頂きます。――それと父上、もう一つ気がかりなことが」
「まだ何かあるのか?」
「はい。これは、我が手の者からの報告ですが――九能 茂実(くのう・しげざね)殿が、内々に陣触れを出した模様です」
「陣触れじゃと!?」
「はい。『印田の情勢不安定につき、領内の治安穏やかならざるを防ぐため――』との事ですが……」
「まさか、謀反という訳でもあるまいに」
「茂実殿の動かせる兵力を考えれば、それはないでしょう。ですが極端な攘夷派の茂実殿の事、今回の騒動に介入する気かもしれませぬ」
「今下手に武力を行使すれば、却って外国の武力介入を招くことになる。茂実は、その程度の道理の分からぬ男ではないはずだ」
「私もそう信じてはおりますが……。万一に備え、警戒は続けさせます」
「頼む――。良いか定綱。今回の騒ぎ、何としても四公会議(しこうかいぎ)までには解決しておかねばならぬ」


 四公会議とは、四州島全体の行く末を左右するような重大な問題を議論するために、四州の代表者が一同に会する会議のことです。
 今回は、後継者を定めぬまま倒れ、危篤状態にある東野藩藩主豊雄公の後継者について議論することになっています。
 この席にて重綱たちは、豊雄公の後継者として豊雄公の御落胤、広城 雄信(こうじょう・たけのぶ)を披露することにしています。
 実のところ、この御落胤は風祭 隼人(かざまつり・はやと)が変装した真っ赤な偽物なのですが。
 本物は今、別の契約者がその行方を追っていますが、未だ出会えたという連絡は入っていません。

「ハッ!いかなる手を尽くしましても」

 そう、勢い良く頭を下げた定綱の顔には、強い決意が表れていました。
 

担当マスターより

▼担当マスター

神明寺一総

▼マスターコメント

 皆さん、初めましてorいつもお世話になっております。神明寺(じんみょうじ)です。
 長らくお休みを頂いてしまいましたが、『【四州島記 巻ノ一】 東野藩 〜調査編〜』『【四州島記 巻ノ二】 東野藩 〜擾乱編〜』の続編、『解明編』の公開です。


【シナリオの目的】

 本シナリオでは、キャラクター(以下PC)は『四州開発調査団』の一員となって、四州島の一角を占める東野藩に赴きます。
 PCはここで問題の調査にあたったり、解決のために奮闘することになるのです(悪役志願の方はこの限りではありませんが)。

 今回は特に、東野藩の印田という地で起こっている暴動を、いかに沈静化するかが焦眉の急となります。
 また『解明編』となっているように、このシナリオで一連の騒動の黒幕が、(一部)明らかになります
(わかるだけで解決出来るわけではないので、解“決”編にはならないとゆー……)。


【新規参加について】
 
 本シナリオはキャンペーンの第3回目(序章も含めれば4回目)ですが、以前のシナリオに参加していないキャラクターも問題なくご参加頂けます。
 また学校の制限も一切ありませんし、特定の学校の生徒が有利になるという事もありません。

 シナリオへの参加にあたっては、前作に一通り目を通して頂くのが望ましいのですが、「とてもそんな時間はない!」という方も多いと思います。
 そんな忙しい人は、前作で判明した種々の問題をまとめた『ケイゾクリスト』を利用して下さい。
 リストは、週明け10/8(月・祝)までにマスターページに公開します。
 こちらと、舞台となる四州島の情報をまとめた『四州島について』に目を通しておけば、おおよその事はわかるかと思います。

 モチロン、調査中の案件とは関係なく、新たに独自の調査を進めて頂くことも可能です。


【継続参加の方へ】

 継続参加の方は、基本的には前回自分が調査した案件を引き続き調査して頂く事になります。
 ですが、強制という訳ではありません。
 何か考えがあるのであれば、別の案件に途中参加しても構いませんし、新たに調査を始めても構いません。


【アクションの記述について】

 ではここから、アクションの記述方法について説明していきます。
 記述方法が一般的なシナリオとは違いますので、初めての方は良く読んでアクションを作成して下さい。
 また、前作とは一部変更になった箇所がありますので、継続参加の方も一応目を通しておいて下さい。

 また、以下の説明はあくまで【新規】調査を対象したものですので、【継続】調査の場合、この方法に従うと
かえってアクションが書きづらい場合もあるかと思います。
 その場合には適宜書きやすい方法で記述して頂いて構いませんが、最低限「継続案件名」だけは書き忘れの無いようにお願いします。


【シナリオ内時間について】

 このシナリオ内で扱う日時ですが、続きモノシナリオという性質上、2022年3月上旬(3/7〜9くらい?)と、現在の蒼フロ公式の時間よりも半年ほど前になっています。
 ですので、公式設定であっても、この半年ほどの間に新たに起こった変化に基づくアクションは、原則採用出来ません。
 このキャンペーンは基本的に他のシナリオから完全に独立していますので、特に問題ないとは思いますが、キャラクター個人のレベルで、この半年の間に環境の変化があった方もいるかと思います。
 そうした方は、半年前と言う事を留意してアクションを作成して頂けると有難いです。


★☆★ A.調査案件の決定 ★☆★

 まず最初は現在調査中の案件を【継続】調査するのか、それとも【新規】に調査するのかを選択します。
 【継続】調査するのであれば、どの案件に参加するのかを記述して下さい。
 【新規】に調査する場合は、空欄で構いません。



 ★☆★ B.調査分野の決定 ★☆★

 キャラクターが、どういった分野について調査するのかを決定します。
 この分野には【個人】【集団】【商品】【自然】【文物】の五分野があります。



 1)【個人】調査

 特定の個人について調査します。
 藩主やその一族、重臣、豪商・豪農など、一定以上の社会的影響力を持つ人物が対象になる場合が多いでしょうが、
基本的には自由に選んで頂いて結構です。
 また、特に名前やその他の設定などがない人物でも調査可能です(例えば「米を商っている藩の御用商人」とか)。
 もし名前や設定を考えて頂けた場合には、積極的に採用させて頂きます。

 なお、シナリオとは直接関係ない理由で調査しようとした場合には、アクション失敗、あるいは不採用となります。

 また、対象が個人ではなく不特定多数であったり、組織である場合には、次の【集団】調査を選んで下さい。


 「わずか数日では、情報の入手ルートを確立することすら不可能では?」と思われる方もいるしれませんが、
そこは「東野藩が培ってきた裏の諜報網」を利用させてもらっていると解釈して下さい。
 ただし、これはあくまで調査を可能とするだけであって、調査自体の成功を保証するものではありません。


 2)【集団】調査

 「商人組合」のような【組織】や、町民や農民といった【不特定多数】の人々について調査します。
 アクションの例を挙げるなら、「不正な取引が行われていないか商人組合を調査する」や、「現在市民が何について不満に思っているのか」
「犯罪組織や不審な外国人がいないか調査する」などです。

 この【集団】調査には、「藩内の景気の良し悪しを調査する」や「城下の治安状況を確認する」といった
社会情勢全般
についての調査も含まれます。


3)【商品】調査

 日本企業が投資をするのに適した産物や産業を探します。
 産物というのは農産物や海産物といった1次産品、産業は工芸品の製造や観光・小売業といった2次・3次産業になります。
 もう少し具体的に言うと、「ごく少数しか作られていない珍しい食べ物に技術や機械を導入して生産量を増やす」とか
「観光地を整備したり日本の質の高いサービスのノウハウを導入して効率化する」など、お金や技術を投入すれば、
より多くの利潤が見込める【商品】を探しだすアクションになります。

 また、「前回の調査で見つかったモノを商品として提案したい」という場合も、このアクションになります。

 こうしてPCが見つけた商品は、それが投資に適しているかどうか、最終的にどの程度の利潤が見込めるかなどを調査団の専門のスタッフが
判断して、投資の可否を決定することになります。

 調査するフィールドは「あくまで人の手の入っている場所(都市、街、農村、漁村など)」で、対象も
「既に現地の人々に知られているもの」に限られます。
 まだ見つかっていないモノを発見したいのであれば、【自然】調査や【文物】調査を行なって下さい。


4)【自然】調査

 四州島にだけしか存在しない、特殊な生物や地形などを探します。
 人里だけではなく、あまり(あるいは全く)人の手が入っていない場所も調査対象になりますので、
ちょっとした(あるいは本格的な)探検をする事になるかもしれません。


5)【文物】調査

 古い文物や遺(史)跡、建築物などの調査に当たります。無形文化財(歌、踊り、口承文学など)も調査対象になります。



 調査分野を決めたら、次は具体的に

「何処で(=場所)」「誰を、あるい何を(=対象)」「どのように(=手法)」

 調査するのかを決定します。



 ★☆★ C.場所の決定 ★☆★

 最初に「場所」ですが、まずは大まかな「区分」を決めます。

 例えば、「首府」「地方都市」「街」「村(農村、漁村など)」「平野」「大河」etc.などです。
 なお、東野に存在しないような地形(密林や高山など)はNGです。
 東野の地勢については、マスターページの『四州島設定』を参考にして下さい。

 区分を決めたら、次はその具体的な「名称」を決めます。

 現在首府『広城』に加えて、前回の調査でいくつかの名称が判明していますが、それ以外は皆さんの方で設定して頂くことが可能です。
 ただし、四州島は現実の日本にニアヒアな文化を持っていますので、日本らしい名前にして下さい。
「〇〇ヒル」とか「シュバルツ〇〇」みたいな横文字は、明らかにNGです。
 また特別な理由が無い限り、現実に存在する地名や、パラミタの何処かに存在するような地名もNGです。
 
 また、前回の調査で新たに判明した場所に行きたい場合は、『ケイゾクリスト』を参照して下さい。



 ★☆★ D.対象の決定 ★☆★

 次に「対象」を決めます。

 ここでも、「場所」の時と同じように「区分」と「名称」を決めますが、以下の様な注意点があります。

 1)【個人】調査の「名称」は、個人名を記して下さい。個人名が決まっていない場合には、「名称」はなしで、「区分」のみを決めて下さい。
 
   区分は「藩主の一族」「重臣」「豪商・豪農」「アメリカ海兵隊(関係者)」の4つです。

   また、本人に直接聴き込みをする場合には、何らかの「コネ」などがないと難しいかもしれません。
   「力づくで」という方法もあるでしょうが、その場合には、のちのち面倒な事になるかもしれません。


 2)【集団】調査も、もし決まっていれば「名称」と「区分」を、決まっていなければ「区分」のみを決めます。

   区分は「一般市民」「不穏分子」「外国企業(関係者)」「社会情勢」の4つです。

 不穏分子とは、地元の犯罪組織(地球で言うところのヤクザやマフィアのようなモノです)や、
テロリストや革命家といった反体制勢力などを指します。

 外国企業には、日本やアメリカなどの地球の企業の他、ツァンダや葦原島、空京などのシャンバラの企業も含みます。
 


 3)【商品】調査
 4)【自然】調査
 5)【文物】調査

 以上の3分野では「区分」と「名称」、それに探している(あるいは発見した)ものがどのようなものかを具体的に記述して下さい。
「名称」については、思いつかなければ無しでも構いません(誰も名前を知らない新種という事になります)。

 例えば経済調査なら、
 「農産物/東野米『コガネヒカリ』:黄色味を帯びたコメ。炊き上がると光を反射して、まるで砂金のようにキラキラと輝いて見える。
味は普通のコメと遜色ない」
 といったカンジです。

 【商品】調査の区分の例としては、農産物、水産物、畜産物、工芸品、ご当地グルメ、観光スポット(温泉、門前町、遊郭など)が挙げられます。

 【自然】調査の区分は、動物、植物、特異な地形(滝、山など)、自然現象(蜃気楼、虹、オーロラなど)、モンスターなどです。
  特別天然記念物や絶滅危惧種、ユネスコの「世界自然遺産」を想像するとわかりやすいと思います。

 【文物】調査なら、書物、(由緒ある)工芸品、寺院や神殿、古墳、古戦場、神話、儀式(神事やお祭り)、歌や踊りなどです。
   現実世界でいうなら、国宝や重要文化財、重要無形民俗文化財、世界文化遺産などに該当するものです。

   魔力を帯びたモノが見つかっても構いませんが、その効果はあくまでフレーバーに限定されます。


 記述に具体性があればあるほど、見つかる可能性が高まります。
 産物や動植物などは、マスターページの『四州島設定』や『ケイゾクリスト』などを参考にしながら、
いかにも東野にありそうなモノを設定して下さい。
(例として「コメ」を上げたのも、穀倉地帯である東野に相応しい産物だからです)。
 
 四州島は日本とニアヒアな文化を持っていますので、日本や東洋のモノを参考にするとよろしいかと思います。
 


 ★☆★ E.手法の決定 ★☆★

 最後に、実際にどのように調査を進めるのか、調査方法について記述します。
 例えば【個人】調査であれば、本人と直接面会して話を訊くのか、周囲の人物(メイドや社員など)に金品を渡して情報を得ようとするのか、
脅迫して聴き出すのかといったコトです。

 調査の際に使用するスキルやアイテム、特技などがあれば、それをどのように使うのかも記述して下さい。
 調査方法に具体性があればあるほど、調査が成功する可能性が高まります。 

============================================================

 ★☆★ 四州島におけるインフラについて ★☆★

 四州島はつい最近まで数千年に渡り鎖国を続けていたこともあり、パソコンやインターネットに携帯電話、さらには電気に至るまで、
近代的なインフラはほとんど普及していません。

 発電は主に小規模な太陽電池で行われており、その量はとても少ないです。
 電線は各藩の首府や一部の大きな都市に敷かれ始めたばかりで、どこでも使えるようにはなっていません。
 中には個人で自家発電を導入している人もいますが、発電量のほとんど全てを自家消費してしまいます。

 ガスも同様で、一部でLPガスが使われていますが、一般には普及していません。
 水道は大きな都市であれば上下水道が整備されていますが、小さな村などにはありません。

 パソコンは四州島に進出している外国企業の関係者が利用しているのみで、一部の好事家を除けば、
四州人では藩などの公的機関も含めて全く使用していません。
 携帯電話は、各藩の首府の、さらにごく一部にのみ基地局が整備されているという状況なので、原則PC〜LC間での通話以外には
使用出来ないと思って下さい。
 このため各PCには、調査団本部から無線機が貸与されています。

 また、公衆の固定電話回線や光ファイバーケーブルなどは一切ありません。外国企業で構内専用回線が使われているのみです。
 一応調査団本部には空京と通信するための専用回線がありますが、それも不安定なもので、恒常的かつ快適に使えるようなモノでありません。



 ★☆★ 戦闘について ★☆★

 「戦闘で活躍したい!」という方は、アイテムやスキルなどをどう使うかも含めて、具体的な戦闘方法を書いておいて下さい。
 逆に「戦いたくない」という方は、「逃げます!」「隠れます!」等、どうやって戦闘を回避するのかを
(スキル・アイテムの使用も含めて)記述して下さい。



 ★☆★ ダブルアクションについて ★☆★

 MCとLCは、全員で一つの調査を行います。
 つまり、調査する「A.分野」と「B.対象」は必ず一緒になります。
 MCとLCで別々の分野や対象が指定されている場合は、マスターがその中から一つを選んでリアクションを執筆します。
 「C.手法」は当然違っていて構いません。

 調査したいコトが複数ある場合には、他のプレイヤーさんと相談して役割を分担したりなど、工夫して下さい。

 調査と関係ないアクションの記述があった場合、それを採用するかどうかはマスター判断となります。
 もし調査と関係ないアクションしか書かれていなかった場合には、アクション不採用となる場合もあり得ます。



 ★☆★ アクションの集中と分散 ★☆★

 「人手がいる」と判断したアクションを取る場合には、GAを取ることをオススメします。
 とにかく調査期間が短いですので、個人個人が別々に動くよりは、狙いを絞ってリソースを集中したほうが成功する可能性が高まります。
 産物や産業なども、一人であれこれと悩むよりは、多くの人と相談したほうがいいアイデアが出るかもしれません。
 また戦闘でも頭数は重要です。勝てないだけならまだしも、敵の数が多かったり敵が強力だったりした場合、
少数では逃げることすら叶わないかもしれません。

 逆にそれほど重要ではない案件を複数のMCが調べようとした結果、リアクションが薄っぺらになってしまうこともあるでしょう。

 兎にも角にも、掲示板などを使って、積極的にアクションについて相談してみてください。



 ★☆★ NPCと称号について ★☆★

 このシナリオに登場するのは、原則神明寺が管理するNPCだけとなります。
 他のNPCは公式も含めて、一切登場しません(話の流れ的に、名前だけ登場することはあります)。
 また、今回の舞台である東野藩以外、例えば西湘藩や南濘藩などのNPCも、原則登場しません。
 こういったNPCを登場させるアクションは、失敗したり、そもそも不採用になることがありますので、注意して下さい。

 それ以外の神明寺管理のNPCは、特に問題がなければ自由に登場させることができます。
 ただし、彼らが調査に協力してくれるかどうかは、個別の判断となります。

 また他のMSのシナリオで獲得した称号を名乗るのは自由ですが、本シナリオ内では原則として効果はありません。



 ★☆★ 質問を受け付けます ★☆★

 今回は、アクションの記述方法が特殊なので、特例として掲示板からの質問を受け付けます。
 掲示板の『アクション相談/リアクション感想』スレッドに、質問を記入してください。
 マスター側で「回答の必要がある」と判断した質問については、回答致します。

 また、必ず書き込みの冒頭に、【質問】とつけるようにしてください。
 冒頭に【質問】とない書き込みについては、質問ではないものと判断しますので、注意して下さい。

 なお、質問の回答はマスターページにて行います。
 質問はアクション締切日の2日前の午前10:30まで受け付けます。
 時間は、掲示板の投稿時間で判断します。
 締切以降のご質問につきましては、原則ご返答できません。

============================================================

 ★☆★ クリティカル(大成功)判定について ★☆★

 今回のシナリオでは、『クリティカル』というシステムを導入します。
 以下に、その判定方法を説明します。

 皆さんが掲示板に書き込みをすると、書き込みの一番右端にダイス(サイコロ)が2つ表示されますが、判定には、このダイスを使用します。
 まず2つあるサイコロの内、左側を十の位、右側を一の位として、2ケタの数字を導き出します。
 例えば、左側が「5」右側が「2」なら、「52」になります。

 一方マスターは、アクションが締め切られた後、一度だけダイスを振ります。
 使用するダイスを2つ。一つは赤、一つは青です。
 赤いサイコロを十の位、青いサイコロを一の位として、サイコロを振ります。
 例えば 赤いサイコロが「1」、青いサイコロが「6」なら、「16」になります。

 皆さんの書き込みのダイス目とマスターのダイス目を比べ、両方の数字が同じなら、そのプレイヤーの担当する
MC(およびLC)のアクションは「大成功」になり、予想外の素晴らしい結果を生み出します。

 
 【個人】調査が大成功すれば、これまで誰もマークしていなかった人物が、東野公暗殺を企てた黒幕として浮かび上がるかもしれません。
 【集団】調査が大成功すれば、暴動を企てているテロリストを発見し、そのアジトまで突き止めることが出来るかもしれません。
 【商品】調査なら、日本の技術で簡単に養殖出来るような、「幻」の高級魚を発見するかもしれません。
 【自然】調査では、数千年の眠りについていた古龍を発見するかもしれません。
 【文物】調査では、失われた魔法技術や、女王器に匹敵するような、強力な魔法の品が見つかるかもしれません。
(以上は、あくまで一例です。実際には、キャラクターのアクションなどを参考にして、マスターが決定します)


 言葉でいうとなんだかややこしく感じるかもしれませんが、「宝くじ」をイメージするとわかりやすいと思います。
 皆さんの書き込みのダイス目が抽選番号、マスターのダイス目が当選番号という訳です。

 なお、もし当選者が一人も出なかった場合は、再抽選を行います(マスターがもう一度ダイスを振ります)。
 それでも当選者が出なかった場合は、マスターは当選者が出るまでダイスを振り続けます。
 当選者が複数いる場合は、当選者全員のアクションが大成功になります。

 ちなみに、6面ダイス2つによって作り出されるダイス目は、6×6=36通りになりますので、クリティカルが発生する確率は
1÷36=2.7777……≒2.8%となります。
 一本目の『調査編』では、掲示板に書き込みのあった49人のウチ、3人がクリティカル、
 二本目の『擾乱編』では、同じく45人中、3人がクリティカルとなっています。


 クリティカル判定には、参加者用掲示板への書き込みのダイス目を使用します。
 複数の書き込みがあった場合には、最初の書き込みのダイス目を、判定に使用します。
 書き込みが無かった場合は、そのプレイヤーの担当するキャラクターについては、クリティカル判定は行いません。

 当選番号と当選者は、アクション締め切り後に、マスターページにて発表します。
 
============================================================
 説明は以上となります。

 このシナリオはガイドの本文中では戦闘やサスペンスの要素が強調されていますが、ケイゾクリストや前回のリアクションに
目を通してもらえればわかるように、開拓モノの要素も高くなっています。

 巨大な陰謀に挑むか、正義と平和を守る戦いに身を投じるか、白紙の地図を埋めていくか、それとも――。

 キャラクターがどのように四州の大地に足跡を刻み、どのように四州の歴史を紡いでいくのか。
 皆さんのアクションを楽しみにしております。

▼サンプルアクション

・【新規】/【集団】調査/農村/印田とその周辺:大男の死因について調査する

・【新規】/【文物】調査/首府「広城」/知泉書院:東野における霊と鎮魂の儀式について調べる

・【新規】/【商品】調査/大河「平良(たいら)川」/平良ナマズで町(村)起こし

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年10月06日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年10月07日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年10月11日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年11月15日


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