波羅蜜多実業高等学校

　最近のヴァイシャリー家の朝は、学生達でにぎわっています。
　というのも、ラズィーヤ・ヴァイシャリー（らずぃーや・う゛ぁいしゃりー）が大和撫子育成の一環として、お料理教室を開いたからです。
　嗜みとして調理技術の向上を目指すのは勿論ですが、日本とヴァイシャリーそれぞれの料理をつくることで、文化的な交流も図られています。
　特に、日本で工夫され発達した「お弁当」文化はラズィーヤの興味をひいたようです。
　お弁当は、主食に何種類ものおかずを、味に栄養バランスに彩り、保存のききやすさまで考えてつくられています。それに、お弁当箱自体も漆塗りに曲げわっぱ、キャラクターのついたものなど様々。お弁当は、ちょっとした芸術品です。
　ヴァイシャリー家で生活をお世話になっている桜井静香（さくらい・しずか）も、お料理教室に参加してつくったものをお弁当箱として学校に持参するようになりました。
　ラズィーヤも、時々静香からお弁当を作ってもらったり、おかずを交換したりと楽しそうです。
「でも、それだけじゃ面白くありませんわよねぇ」
　ラズィーヤは、また何か妙なことを思いついたようです。
「こうやって地球やパラミタ各地から皆さんが集まっているんですから、色々なお弁当を見てみたいですわよねえ。
　せっかくですもの、今度のお休みにコンテストを開きましょう」
　それを聞いた静香は思案顔です。
「お弁当って一口にいっても、結構色々あるよ……？」
「それは、テーマを決めれば良いことですわ」
　──数日後、百合園女学院の掲示板にプリントが張り出されました。

　お弁当コンテストの内容は以下の通りです。

　まず、コンテストは２部門に別れて行います。テーマに添ったお弁当を作ってください。
　　１）ふだんのお弁当部門　　　学校に持って行くお弁当です。
　　２）戦闘糧食部門　　　　　　　戦場で食べるお弁当？です。

　コンテスト当日は、朝からヴァイシャリー家の別荘でお弁当の作成が行われます。材料の調達と費用はラズィーヤ持ち、設備も大抵のものは揃います。
　お昼までに会場内で作り上げてください。
　コンテストの審査員はラズィーヤと静香ですが、希望すればなることができます。
　スタッフとして執事やメイドも募集中です。

　また、コンテスト自体に参加しなくても、お弁当を作って別荘や公園で食べることもできます。
　誰かを誘ってピクニックもいいかもしれません。

　食欲の秋、ということで、お弁当コンテストです。
　材料のリアリティや、こんなコンテストしたら警戒される、とか難しいことは脇に置いておいて、生徒同士の文化交流がメインです。

　コンテストに参加する場合、お弁当の中身をアクションに書いてください。
　できあがりについては、能力値の家庭と美術、音楽の値に、中身の工夫他による修正が入ります。
　コンテストの審査員の方は、美味しさ・見た目・栄養で特に注目する点をお書き添え下さい。こちらも審査結果に影響を与えます。
　楽しくて美味しいお弁当をお待ちしています。

・お弁当コンテストに参加

・自作のお弁当をあの人に……

・審査員として参加