波羅蜜多実業高等学校

「先日、バーゲンやってたデパートで、こんなチラシを貰ったんですよー」

　道行く女子学生の前に現れたエメネア・ゴアドー（えめねあ・ごあどー）は、１枚のチラシを差し出してきました。
　チラシの上部には『花火師募集！』と書かれています。

「花火師ということは、あの、花火を作る方々のことですよね？？　募集して、どうするのでしょーーー？？？」
「どうするって……書かれてるわよ。オリジナルの花火を作れるって」

　興味津々なエメネアに、訊ねられた学生はチラシにざっと目を通して答えます。
　花火の玉の中の火薬玉の配置を変えるなどカスタマイズして、思い思いの花火を作ることが出来るのです。熟練の花火師がサポートしてくれるそうですので、初心者の人も楽しめるようになっています。
　勿論、出来た花火の玉は花火大会で上げてもらうことも。

「オリジナルの花火を作れるのですかーーー」

　話を聞いたエメネアは、興奮気味な様子です。

「行ってみたらいいんじゃない？　誰かに伝えたい言葉があるなら、玉の中に込めちゃうのも、変わってていいと思うわよ？」
「誰かに、伝えたい言葉、ですかー……」

　学生の言葉に、ふいにエメネアが考え込みます。
　何か伝えたいことがあるのかもしれません。

「そうですね、楽しそうです！　是非行ってみるのですよーーー！！！」

　そう言って、エメネアはぐっと拳を握りました。

「そうね。わたしも行ってみようかな」
「一緒に花火、作りましょうーー！」

　学生の言葉に、エメネアは彼女の手を取り、「頑張りましょうねーー！！」と上下に振ります。

「もちろん、作った後は、花火大会の会場に移動ですね。実際に打ち上げられるところを見ませんと……屋台の美味しいものを手に！」

　ぐっと拳を握るエメネアからは、これだけは外せない、と言わんばかりの気合が見て取れます。
　楽しみですねー、と微笑みながら、エメネアはこのことを他の学生たちにも伝えるべく、去っていきました。

　こんにちは、朝緋あきらです。
　花火をカスタマイズしませんか？

　思い思いの花火を作り打ち上げましょう、というのがメインとなります。
　誰かに伝えたい言葉、変わった模様、ド派手なもの……などなど。
　作成後は花火大会で打ち上げられます。
　その際も自分で打ち上げるも良し、花火師に任せて自分は仲間とその花火を見るも良し、です。
　恋人同士で、友人グループで、はたまた独りで、お楽しみください。

　また、打ち上げ花火ばかりでなく、手で持つタイプの花火も作ることが出来ます。

　花火作成後は、サルヴィン川の湖畔の花火大会の会場へと繰り出すことも出来ます。花火が上がり始めるまで、屋台などで楽しんでください。
　手持ち花火を作った人は、屋台などの立ち並ぶ会場から少し外れれば静かな場所がありますで、それぞれ楽しむのもどうでしょうか？

　屋台は、飲食物から遊び目的のものまで様々です。
　こんな屋台あるかな、というものがありましたらアクションの隅にでも書いていただければ、無茶なものでない限り、採用させていただきます。

　エメネアも花火作成に参加します。作成後の打ち上げは花火師さんに任せて、屋台の立ち並ぶ花火大会の会場を周り、打ち上げられるのを楽しみにするようです。
　よろしければ、彼女のお相手もしてあげていただければ、と。

　では、皆さんの参加をお待ちしております。

・エメネアを誘って

・恋人に向けたメッセージ