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建国の絆第2部 第1回/全4回

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シナリオガイド

決戦、ナラカ城! “世界を滅ぼす闇”の降臨を阻止せよ!
シナリオ名:建国の絆第2部 第1回/全4回 / 担当マスター: 砂原かける



 鏖殺寺院が、世界を滅亡させる存在を目覚めさせようとしている。

 その知らせに各校は震撼しました。
 当初は、突拍子もない誤情報と思われました。
 しかし教導団や芦原明倫館、クイーン・ヴァンガードの偵察部隊が、各地で活発化した鏖殺寺院を調査し、すべて同じ結果にたどりついたのです。
 葦原房姫(あしはらの・ふさひめ)の御筆先も、こう告げています。

 「暗き翼が、世界を滅ぼす闇を五千年の眠りから醒まさんとする」

 鏖殺寺院はシャンバラを滅ぼすため、世界を滅ぼすモノを復活させようとしているのです。
 すでにダークヴァルキリーは、ナラカから呼び出した城(通称ナラカ城)で、世界の破壊者を降臨させる準備に入っています。
 儀式の要は、先日さらわれたジークリンデ・ウェルザング(じーくりんで・うぇるざんぐ)と、鏖殺寺院の長アズールを自称する魔法使い(通称偽アズール)の二人です。
 儀式魔法の都合上、ダークヴァルキリーの儀式場とジークリンデ達が置かれる場所は城の別々の場所です。
 儀式場でダークヴァルキリーを守るのは、鏖殺寺院の長アズール・アデプター。その周辺警護は長に忠実なヒダカ・ラクシャーサです。
 ジークリンデと偽アズールを見張るのは、ミスター・ラングレイこと砕音・アントゥルース(さいおん・あんとぅるーす)です。

 ナラカ城があるのは、大陸を囲む雲塊に浮かぶ周囲20km程の島の中央です。
 この島の周囲は、城の影響で嵐が吹き荒れています。そのために地面はぬかるみ、暴風や雷雨が続いています。
 また毒のあるイバラの群生や沼も各所に見られます。
 城を守る鏖殺寺院の兵員は約五千人。
 狂信的な寺院兵士だけでなく、地球人のシャンバラ進出以来すみかを奪われてきたゴブリン、オーク、トロール達の軍勢もいます。ゴブリンとはいえ、銃器や重火器を使いこなすエリート部隊が集められているので油断はできません。
「我らが神を、欲に溺れた侵略者どもから守るのだ!」
 そう意気をあげる軍勢は、極めて士気が高いようです。


「世界滅亡などさせぬでありんす!」
 明倫館のハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)総奉行が先導する形で、シャンバラの全学校が協力して、鏖殺寺院の破壊者降臨儀式を止める事になりました。
 大まかな作戦はこうです。

 前段階として、教導団と蒼空学園の輸送用飛行艇で、城の対空砲に落とされない下方向から島に接近して接岸。兵員を上陸させます。

【1】教導団第一師団と白百合団の部隊が、城を守る鏖殺寺院軍と戦います。

【2】明倫館を中心に、イルミンスール、薔薇の学舎、パラ実の有志がナラカ城に突入。
 儀式場を目指し、ダークヴァルキリーが世界の破壊者を呼び出す儀式を妨害します。

【3】蒼空学園とクイーンヴァンガードが、【2】開始後の城内混乱に乗じて、奥まった部屋に幽閉されているジークリンデと偽アズールを「救出」します。
 しかし救出とは名ばかりで、御神楽環菜(みかぐら・かんな)校長の命令は非情です。
「偽アズールは殺してかまわないわ。ジークリンデも、破壊者を召還させるくらいなら殺していい。裏切り者の砕音・アントゥルースは、我が校の名にかけて倒しなさい」
 これには百合園など他校の反対が予想されます。しかし環菜は
「他校の校長には私が後日、説明します。作戦妨害者は鏖殺寺院協力者とみなして対処なさい」
 と切り捨てました。
 そのため高根沢理子(たかねざわ・りこ)は、パートナーであるジークリンデを無事に助け出すために作戦へ加わります。
 リコは砕音から「次に会った時、殺す」と宣告されているので、新日章会北条真理香らが護衛につきます。



 今回の作戦には、蒼空学園からはリコ、ヴァンガード隊から皇彼方、十二星華のテティス・レジャが参加。
 白百合団は、桜谷鈴子(さくらたに・すずこ)団長がみずから団を率います。またアレナ・ミセファヌス(あれな・みせふぁぬす)にも参加が命じられました。
 さらに教導団を率いるのは金鋭峰(じん・るいふぉん)団長と関羽・雲長(かんう・うんちょう)。まだ完全に傷が癒えていないので、後方から指揮になります。前線には謎の魔槍グングニル・ガーティを振るうケイティ・プロトワンが投入されます。
 薔薇学からは現イエニチェリのルドルフ・メンデルスゾーン(るどるふ・めんでるすぞーん)も参加します。
 十二星華を投入する辺り、危機感の高さがうかがえます。

 【2】の学校連合は、学校ごとに理由があります。

 イルミンスールの場合。
「アズールをぼこぼこにしてぇ、大ババ様の仇討ちですぅ。ぽこぽこ生き返る年寄りの世話ならぁ任せろですぅ?」
 エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)校長がそう言って、テレポートで消えてしまったのです。大バ……アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)は青ざめます。
「いかん! あの悪党相手に、今のエリザベートでは無理じゃ! 止めるのじゃよー!!」
 かつて彼女は、中世ヨーロッパの魔女狩りを背後から操ったアズールと戦い、その恐ろしさを痛感しています。
 イルミン生達は、勝手に一人で飛び出していった校長を止めにナラカ城へ向かう事になりました。


 パラ実の場合。
 生徒会が通達を出しました。
 曰く「ナラカ城に捕らわれ、降臨儀式のイケニエにされようとしている石原肥満校長を助けるのだ。助け出した者は上位の四天王に認める」
 なんでも、石原校長が助けを求める手紙の入ったビンが見つかったそうです。
 手紙には「どこのどなたか存じませぬが、お助けくだされ。このまま破壊神に食われるのは嫌じゃ。byこえみつ」などと書かれていたそうです。
 細かい事を気にしないパラ実生達は
「ヒャッハー! おごそかな儀式をぶっ潰してジジイ校長をふんづかまえりゃ四天王の座にありつけるぜー!」
 とナラカ城に向かいました。


 明倫館と薔薇学+空京大学の場合。
 先の御筆先には続きがありました。

「暗き宝珠に導かれ、闇が街々を喰らう。だが輝く宝珠は闇を遠ざける。
 宝珠を作りし、黄泉之防人は滅ぼされた。それ以前に蒼き海の世界に旅立った族長の子孫がいれば力になるだろうに。だが彼の住む島は、大戦で消滅した」」


 明倫館がこれに関する情報提供を求めると、まず薔薇学のジェイダス・観世院(じぇいだす・かんぜいん)校長が応じました。
「我々が収集した情報によれば、だ。宝珠とは、鏖殺寺院の一部の者が持つスフィアだろう」
 スフィアはツァンダやヒラニプラなどの主要都市に対応しており、スフィアの持ち主が絶望していれば、街とその周辺は破壊神(?)が起こす「審判」により滅ぼされるそうです。
「鏖殺寺院は、心に絶望を秘めた人間の魂にスフィアを融合し、シャンバラの各都市破壊を狙っているのだろう。スフィアの持ち主を探し、心の闇を払う必要があるな」
 ジェイダスの情報に、総奉行は「諜報系学科も無いのに、薔薇学の情報収集力はあなどれない」と思いました。

 続いて情報を提供したのは、空京大学のアクリト・シーカー学長です。
 天才数学者のアクリト学長は、シャンバラ古代史や明倫館の持つ古文書や資料、さらには地球の環太平洋文明史や海底地図、遺伝子工学を元に解を導き出しました。
「至極、簡単な事だな。古王国と何者かの大戦により、五千年前に太平洋上の島が消し飛んだ痕跡も海底に残っているのだよ。
 黄泉之防人(よみのさきもり)に類似した民族のDNAと古代太平洋民族のDNAから、子孫のDNAを推測するのは容易い。それに加え、出身地と偽装可能な出身地の民族的特長を持つ生徒を各校データバンクから抽出し、更に推測DNAに近い遺伝子を持つ者を抽出したところ、とある人物が該当したのだよ」
 学長は簡単なように言いいますが、最新のスパコンを凌駕する計算能力です。
 さて、その該当人物とはヒダカ・ラクシャーサ。元薔薇学生(不登校)ですが、鏖殺寺院の将の一人です。スフィアを作成した黄泉之防人の素質を受け継ぐ者は、すでに寺院に与していたのです。
 ジェイダスによれば、ヒダカはスフィアを持つうちの一人なので、状況は合致します。

 そのため薔薇学と明倫館は、儀式妨害とは別に、ヒダカを保護する事になりました。
 ヒダカ保護を命じられた薔薇学のルドルフには「スフィアの情報提供者からの御使い」として、校長から一匹の蛇が渡されました。薄緑色の小さな蛇で、名前はエル。テレパシーで話し、蛇ながらテレポートやリザレクションなどの強力な魔法を使います。特に彼の上位バニッシュ(?)は、邪霊を操るヒダカの対処にも役立つでしょう。
 エルはルドルフに言います。
(僕のアドバイスを聞いてくれないと……服の中に潜り込んでピーな所を這い回ったり、締めつけちゃうゾ。むふふ)
「……爬虫類の考えは、よく分からないね」
 ルドルフはそう、こぼします。
 また蛇の世話係として、パラ実女子らしい白田智子なども同行します。
 智子は、スフィアや情報提供者本人については「難しい事はよく分からなーい」と言います。



 しかし、ナラカ城の鏖殺寺院には、これら学校の動きは筒抜けでした。

 鏖殺寺院鮮血隊将軍の林 紅月(りん・ほんゆぇ)は、共に城外部で守りにあたる児玉 結(こだま・ゆう)と打ち合わせをします。
「これらの動きに対しては、あえて敵の陽動に乗り、穴を作る。……理解したか?」
「へいへい、ガンバるしかないっしょー」
 以前は鏖殺寺院に反旗を翻す勢いだった結も、恩義あるラングレイの作戦に協力するために、またダークヴァルキリーと融合した捨て子に共感するのか、今回は寺院の軍勢と共に行動します。
「別に、ランランに玉コロもらわなかったら博士に洗脳されてたコト、忘れたワケじゃないからね、リンリン」
 紅月は、妙な愛称は聞かなかった事にします。
「鏖殺寺院最強の将ラングレイが、ついに起つのだ。遠巻きながら我々も手並み拝見と行こう」

 一方、捕らわれている偽アズールは、洗脳され直して大人しくなっています。虚空を見ながら「私は鏖殺寺院の長アズール……」とブツブツ言っているだけです。
 砕音の指示で偽アズールは牢屋を出され、ジークリンデと一緒の客室に監禁されています。
「貴女方を害する事など断じてさせません」
 そう言う砕音を、ジークリンデはにらみます。
「私の事よりも、リコを殺すのをやめなさい」
 砕音は軽く息をつき、彼女に何か囁きました。ジークリンデは当惑します。
「なぜ、そんな事をあっさり話すんです? 嘘なら……」
「これは呪いに関係しませんから。私が動くなら、他の幹部も抑えておけます。ですので、貴女には……協力していただきます」
 砕音は拳銃を抜き、ジークリンデを撃ちました。しかし彼女に傷はありません。とはいえ、何かの魔法にかけられた気もします。
「……何なの?」
鏖殺博士開発の新しい武器です」
 ジークリンデは胸騒ぎを感じ、隣でうつろな目をしている偽アズールをぎゅっと抱きしめました。

担当マスターより

▼担当マスター

砂原かける

▼マスターコメント

『建国の絆』後半がついにスタートいたします。
 前半同様、よろしくお願いいたします。

『建国の絆 第4回』の続きでもありますが間に、

●オープニングストーリー2
http://souku.jp/introduction/story/story_04.html

 も挟んでおり、オープニングストーリー2の直後の話となりますので、
 お読み頂ければと思います。

 さて、シャンバラには、かつてない脅威が迫っています。
 皆さんのアクションが、世界の命運を決定します!
 ……なお、アクションによっては、シャンバラや学校が滅亡する事もあるのでご注意ください。

 そして今回からは、マスター複数体制でリアクション執筆を行ないます!
 今回は【1】【2】【3】【4】担当マスターが別れます。
 これまでの反省も踏まえてより安定した運営を行うよう努力してまいりますので、よろしくお願い致します。
 なお、砂原及び運営チームで【4】を担当いたします。それ以外にどのマスターが参加するかは、リアクション公開時のお楽しみとさせていただきます。
 なお、執筆マスターの指名、リクエストには一切お応えできませんのでご了承ください。


●投票について

 今回は戦場が【1】【2】【3】の3箇所に別れ、投票も以下のような処理となります。

・各戦場を選択したPCの総数が、70以下の場合は戦局は不利、また100以上の場
合は有利となります。
※最終的な結果はアクションを加味して判定されます。

・【1】の結果は【2】に、【2】の結果は【3】に影響します。

・【4】を選択した場合、投票数に影響しませんが、アクション次第では戦局に影響を与える可能性もあります。

・【1】【2】【3】での成果は、各学校の今後のパワーバランスにも影響を与えます。

・LCとNPCは投票数には数えません。


○各戦場

【1】ナラカ城外部の戦い。
 教導団と百合園の白百合団がメインで戦います。
 主なNPCは金鋭峰、関羽、桜谷鈴子、アレナ、ケイティ、紅月、児玉結

【2】ナラカ城内部の戦い。儀式の妨害。
 明倫館とイルミンスール、薔薇の学舎、パラ実がメインで戦います。
 主なNPCはエリザベート、ルドルフ、エル、白田智子、ダークヴァルキリー、長アズール、ヒダカ、真田幸村

【3】ナラカ城内部の戦い。ジークリンデと偽アズールの「救助」
 蒼空学園とクイーンヴァンガードがメインで戦います。
 主なNPCはリコ、北条真理香、ジークリンデ、偽アズール、砕音、ディエム

【4】その他。
 上記【1】?【3】に該当しない行動や、その場所に行っても情報収集や質問がメインの場合はこちらになります。
 難易度は他よりも高くなります。シナリオに関係無い事もできません。
 NPCは必要に応じて登場します。


 なお、NPCは必要に応じて別シーンに登場したり、ここに書いていない校長や白輝精なども状況に応じて登場します。
 また局面ごとに学校の区分もしていますが、これは有名無名のNPC達の行き先ですので、PCはこれに縛られずに行動できますし、罰則もありません。
 ただ所属校と相手校の仲によっては、冷たくあしらわれる可能性もございます。


○投票方法

 サンプルアクションの書き方を参考に、目的欄の最初に、行き先に応じて
「【1】城の外で戦う」
 のように書いてください。
 カッコの数字が書いてあれば、目的欄の文章は替えていただいてかまいません。

 「自校の方針に疑問がある」「自分は鏖殺寺院側だ」などの理由で、その場所を選ぶものの投票数にカウントされたくない場合は、二重カギカッコで『1』『2』と記入してください。

 今回はアクション内容と投票を別々に分ける事はできません。
 行動と投票が食い違う場合は、票には数えますが、リアクションへの採用確立は低くなります。


●シナリオについて

 シナリオは、PC達がナラカ城のある小島に上陸した所から始まります。
 また城への侵入がどうなるかは【1】次第。ジークリンデ達が捕らわれれている場所まで行けるかは【2】の結果次第です。
 そのため、島に行く方法と城内に入る方法はアクションに書かなくてかまいません。
 また、これまでのリアクションで鏖殺寺院メンバーとして寺院側に認識、もしくは寺院メンバーの誰かに必要な人物と認められている場合は、始めから城内にいる事ができます。
 先駆けて潜入していた、自分もさらわれた等の理由で城内にいる事はできません。


 『建国の絆』では、教導団第一師団の少尉以上は部隊を、四天王は舎弟を使う事ができます。
 パラ実生以外の四天王にも、舎弟は細かい事を気にせずに従いますが、さすがに金鋭峰に忠誠を誓うなどのパラ実魂に反する事はしません。
 また部下や舎弟がどこまで命令に従うかは、(各学校ごとの)常識の範囲内であり、またPCの日頃の行いにもよります。

 なお、他のシナリオで監禁状態や重傷で動けない場合等でも、アクションでは気にされなくて結構です。必要と判断した場合には、こちらで調整いたします。
 
 最後になりますが参加者へのプレゼントは【1】【2】【3】の戦場の担当学校によって違う物をプレゼントします。投票先ではなく、所属学校によってプレゼントが決定します。【4】であっても所属学校によってプレゼントされますのでご注意ください。

 それでは、皆様のシナリオ参加をお待ちしております。

▼サンプルアクション

・【1】ナラカ城の外で戦い、城への侵入を助ける。

・【2】城の中に進入し、“世界を滅ぼす闇”の降臨を防ぐ。

・【3】城の中に進入し、ジークリンデ達を「救助」する。

・【4】石原肥満から全てを聞き出す

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月19日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年04月02日


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