波羅蜜多実業高等学校

　カイン・ハルティス率いる調査隊『アインスト』は、『颯爽の森』の奥にそびえ立つ『ウィール遺跡』に辿り着き、暴れていたコボルドたちを鎮めて協力を得ることができました。そして、森で出会った少女『セリシア』は彼らに、遺跡に眠る『本当のセリシア』の存在、彼女が護る『シルフィーリング』の存在を告げました。
「シルフィーリングの力を得ようと企んでいる人がいるの。お願い、セリシアを助けて！」
　セリシアの願いに応えんと、ウィール遺跡の入り口に集結したアインストの一行を迎えたのは、『サティナ』と名乗る女性と、解き放たれた入り口から次々と湧き出る魔物たちでした。
　さあ、あなたも調査隊の一員として作戦に参加し、事態を解決に導きましょう。
　サティナ率いる魔物の群れは、樹や植物が変化したもので、一体一体はそれほど脅威ではありませんが数は多く、その蔦や枝に動きを封じられてしまえば、苦戦は免れないでしょう。サティナは身を切り裂かんばかりに凝縮された風を操り、一行を苦しめます。しかし、ここで放っておけば森の生き物たちや森の向こうに点在する集落が襲われる危険性も考えられます。それらの安全を確保するためにも、ここで倒す、もしくは足止めする必要があります。
　また、正気を取り戻したコボルドたちが、「「遺跡には地下からも入ることができる。そっちの方が近道だ。俺たちはその道を知っている」と申し出てきました。彼らの言うことが本当ならば、地上から侵入するよりも安全に進むことが可能かもしれませんが、直前まで正気を失っていた彼らの発言には不安が残ります。
　遺跡の中は、壁に一部亀裂の入っているところがありますが、整然と組まれた樹は簡単には崩れません。ですがところどころに絡み合う蔦が視界を遮り、中には意思を持って襲い掛かってくるものもあります。セリシアが話しかければそれらは大人しくなるようですが、彼女も遺跡の奥までの正しい道程は覚えていないのでした。
「遺跡の奥、４本の柱が立つ場所にセリシアと、シルフィーリングが眠っているようだ。皆、自らの為すべきことを為せ！」
　カインの言葉を胸に、一行はそれぞれの目的を遂行せんと動き出します。

　進め、冒険者たち！　目的への道程は自らと、仲間たちの手で切り開け！
　……自分が言っても締まりませんね。猫宮・烈です。
　
　前後編で言うなら後編、いよいよ謎が明らかになっていきます。
　遺跡の奥に待っているものは一体――。
　
　なお、このシナリオは全２回の２回目となっておりますが、
　今回より参加される新規のプレイヤーさんも大歓迎です。
　皆さんの参加をお待ちしています。

・セリシアと共に地上から遺跡に入り、奥へ向かう

・遺跡の入り口でサティナと戦う

・コボルドと共に地下から遺跡に入り、奥へ向かう