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【十二の星の華】空賊よ、星と踊れ-ヨサークサイド-1/3

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【十二の星の華】空賊よ、星と踊れ-ヨサークサイド-1/3

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シナリオガイド

不穏な蜜楽酒家とヨサーク空賊団の空中分解
シナリオ名:【十二の星の華】空賊よ、星と踊れ-ヨサークサイド-1/3 / 担当マスター: 萩栄一

 キャプテン・ヨサーク(きゃぷてん・よさーく)フリューネ・ロスヴァイセ(ふりゅーね・ろすう゛ぁいせ)、ふたりの空賊が秘宝「ユーフォリア」を求め起こした雲隠れの谷の激戦から1ヶ月。

 ユーフォリアの封印を解き、無事目的を果たしたフリューネはユーフォリアと共にツァンダ沿岸部、カシウナという街にあるロスヴァイセ家へと帰り、穏やかな日々を送っていました。
 ヨサークもユーフォリアこそ逃したものの、空の権力者になり思い通りの空にしようという野望は潰えていません。もっとも、ユーフォリアが船首像ではなく生きていたヴァルキリーだったことで争奪戦は一区切りつき、ある程度は彼の望むギスギスしていない、「自由な空」へと戻ったはずでした。

 ところが、何やら空賊たちの溜まり場である蜜楽酒家の様子が少しおかしいようです。違和感は2点ありました。
 1点は、酒場の空賊たちがどこか殺気立っているような、不穏な空気が流れていることです。その空賊たちは、驚くべきことを口にしました。
「女義賊なんかに大事なお宝を持たしてはおけないよな」
「ユーフォリアは女王器ってお宝を持ってて、そいつはすげえ価値があるヤツなんだろ?」
「そんなものをフリューネなんかにひとりじめさせてたまるかよ」
 次々に空賊たちはフリューネへの不満を漏らし始めました。そして彼らはついに、ロスヴァイセ家襲撃という行動に出ようとしていました。

 そんな一部始終を見ていたのは、酒場の人気者である芸者でした。その名は、ザクロ。彼女は、空賊たちの中で襲撃の姿勢を見せなかったヨサークにこっそりと告げます。
「恐れていたことが起こっちまったねえ……今他の空賊たちは、ユーフォリアの持つ女王器にすっかりお熱になっちまってる。あんな有象無象の輩にアレを渡すわけにはいかないよ。なんせ、とても大事なものだからねえ。このままじゃ女王器の奪い合いでこの空峡が前よりもひどいことになっちまう。だから、アレを手にするのは他の空賊たちを従えられるほど大きな野望や権力を秘めてなきゃいけないのさ。ねえあんた、頼むよ」
 ザクロは人気者故に空賊たちから様々な情報を得、空賊の状況やユーフォリアに関する知識を身につけていたのですが、それでもヨサークには疑問が残りました。
「……なんでおめえは、女王器をそんなに重要視してんだ。ただの芸者とは思えねえ口ぶりだな。おめえもしかして、あのセイニィとかいうクソ金髪の一味じゃねえだろうな」
 その問い掛けに、ザクロは止むを得ず答えました。
「まあ、ただの芸者だったら女王器についてこんなにあれこれ考えずに済むんだろうけどねえ」
「てことはおめえ、やっぱり……」
「そのへんはあんたが好きに判断しておくれよ。ただ、もし同じ十二星華だとしても、あの女のような戦闘力はあたしにないよ。この空賊たちの暴動だって止められやしない。だから、力のあるあんたにやってほしいんだよ」
 ヨサークの機嫌を取るかのように彼を扇を仰ぎ、困った顔で切々と語るザクロ。
「おめえに言われるまでもねえが……いつまでもユーフォリアにこだわりやがって……!」
 ヨサークはそれを聞き、空賊たちに活を入れようとします。しかしここで、ヨサークはあることを思いつきました。
「今ここで言うより、空賊たちが一斉に集まる襲撃の場でリーダーシップを見せりゃあ、一気に権力者になれんじゃねえか……?」
 そしてヨサークは、襲撃の日までその言葉を取っておくことにしたようです。

 が、この一連の流れを見ていた船員たちがあまり乗り気ではありません。その原因こそが、もう1点の違和感の正体でした。
「頭領、権力のためとはいえ、女嫌いだって言ってたのになんで女の言うことを……」
「それにここ最近、あの芸者とやけに仲良さげだよな頭領。ちょっと前は女の学生とも仲良さそうにしてたし」
「ヨサーク頭領、信じてたのに」
 もう1点の違和感、それはヨサークがなぜか女性であるはずのザクロと普通に話している点です。ヨサークへの不信感を募らせた20人近い船員たちは、ひとり、またひとりとヨサークの元を去っていってしまいました。
 ヨサーク空賊団、事実上の解散です。

 これに困ったヨサークは、空賊団を再結成させる必要が出てきました。全長50メートルほどで、定員100人を超える彼の船を再び空へ出すには、操縦や点検、雑用なども含め10〜15人程度の団員数が必要となります。
 襲撃が行われる正確な日は分かりませんが、おそらくそう遠くはないでしょう。それまでに、なんとか団員を増やして空賊団を再結成させなければいけません。
 ヨサークは離れていった船員たち、そして新たに船員になってくれる人を探して蜜楽酒家の扉を開けて外へと出るのでした。

担当マスターより

▼担当マスター

萩栄一

▼マスターコメント

今回のシナリオはシリーズを通して梅村象山マスターの同名シナリオと連動して展開します。「風と踊れ」編から続く後編となります。
片方のみの参加、両方への参加どちらでも大丈夫ですが、両方に参加した場合、場所や時間が矛盾したアクションはとれません。

【両シナリオに参加した方への注意点です】

同時参加者はそれぞれのシナリオで、どういう行動を取りたいのか明確にして下さい。
(萩マスター側では○○する、梅村マスター側では××する、というように)
また、ふたつのシナリオを移動出来るのは1回だけです。
たとえば、私側で蜜楽酒家の空賊と会話後、梅村マスター側でフリューネを守る、というアクションは可能です。
しかしその後ヨサークの元に(私側に)再度戻るというアクションは、2回シナリオを移動する事になるので出来ません。

【ここからは全体へ向けての注意点です】

・この連動シナリオにおいては、原則MCとLCの別行動禁止とさせていただきます。
・あらゆるシチュエーションに対応した、目的が数個あるようなアクションは立派なダブルアクションなのでお控え下さい。
 (例……ヨサークと絡む、その後乗船中に禁猟区で警戒、ザクロを見かけたら質問してみる、など)
・片方のシナリオにだけLCを参加させ、もう片方のシナリオにLCを連れてくる行為、
 片方のみの参加者が、MCやLCを同時参加者と共に行動させ、もう片方に連れていく行為は禁止とさせていただきます。
・ガイドでザクロが自ら十二星華をほのめかしていますが、現時点ではあくまで自己申告なのでこれが本当なのかは分かりませんし、
 皆さんはPLとしてこれを知っていてもキャラが知っているわけではありません。
 プレーヤーの持っている情報とキャラの持っている情報を混ぜないようにしてください。

ヨサークは男性にはフレンドリーですが、過去のトラウマのせいで「女とか死ねばいいのに」というくらい女性には冷徹です。
ヨサークと絡むアクションをかける場合、外見性別が女性だとひどい扱いを受ける可能性がありますのでご了承ください。
性別非公開キャラが入団希望、ヨサークに絡むなどのアクションをかけた場合、性別バレ可か不可か、
可ならリアクション上で可かキャラのみに可か書いて下さると助かります。特に記入がない場合、公開されてある性別の方で応対します。

前回同様このシリーズはコメディー要素もシリアス要素もありの、全体的にわいわい出来たらいいよね的なシナリオにしていく予定です。
ジャンルは「冒険」ですが、アクション次第で違うジャンルになることも有り得ます。ちなみに前編3回は、ほぼコメディでした。

▼サンプルアクション

・ヨサーク空賊団に入ってあげる

・ヨサーク空賊団には入らないけど、ヨサークを励ましてあげる

・ヨサークの護衛をする

・ザクロと話してみる

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年03月01日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月02日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年03月06日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年03月19日


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