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【学校紹介】超能力体験イベント「でるた1」の謎

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シナリオガイド

禁断の秘密がついに公開で大騒ぎ!? 体験イベントで眠れる「力」に覚醒せよ!
シナリオ名:【学校紹介】超能力体験イベント「でるた1」の謎 / 担当マスター: いたちゆうじ

「超能力体験イベント『でるた1』開催! 未知との出会いで君も覚醒しよう!」

 こんな広告が、あちこちの学校でみられるようになりました。
 「でるた1」とは、天御柱学院が秘密裏に研究・開発を進めている「超能力」や「強化人間」についての情報の一部を一般に敢えて公開しようと、学院の生徒たちを運営委員として開催の準備が進められているイベントのことです。
 参加者に超能力の素晴らしさを体験してもらって、学院の活動に理解を得ようというのがイベントの表向きの目的ですが、それだけのために機密を公開するというのも不自然な話です。
 ネットでは「超能力の素質のある人材を発掘し研究用のサンプルとしてスカウトするのがイベントの真の目的ではないか」との憶測が流れていますが、全くのデマともいえないでしょう。
 イベントの開催は学院上層部の決定であり、学院の生徒たちは運営委員という課題を与えられたかたちになりますが、それでも一般公開のイベントというのはわくわくさせられるもので、学院では、学園祭のノリで和気あいあいと準備する生徒たちの様子がみられます。

「超能力体験については教官からの指示どおり『KAORI』で行うとして、俺たちが自主的にできる企画では、どんなことをやろうか!?」
「うーん、俺たちそれぞれの学習成果の発表ということで、超能力について自由に講義を行うというのもいいんじゃないかな」
「あっ、いいね、それ。俺たちが先生になっちゃうんだ」

 こんな感じで、運営委員となった生徒たちは熱心に企画を考えています。
 生徒たちも触れているように、超能力体験そのものについては、学院上層部からの指示で企画の詳細が決定されています。
 天御柱学院のキャンパスで設営が進められている会場は、イベントの名称のとおり巨大な三角形のかたちをしていますが、中心部分にガラス張りのホールが設置されています。
 ホールの中には、実験用に作成された女子高生風の等身大フィギュア「KAORI」が設置されています。
 KAORIの周囲には剣、刀、銃やバズーカ、鎧に盾、兜といった種々の武器・防具が散らばっています。
 また、精神波の流れをトレースする不思議な「サイコ粒子」の塊も散在しています。
 参加者は、ヘルメット型の超感覚増幅器を装着したうえで、自分自身の増幅された「力」でフィギュアを自由に動かしたり、周囲に散らばる各種装備を浮き上がらせて、フィギュアに装着させる体験もできます。
 超能力の発現は、参加者の素質に依存する部分が大きく、一般的な素質では、増幅器を活用しても、フィギュアの手を少し動かしたり、剣を少し宙に浮かせたりといった程度のことしかできないようです。
 また、サイコ粒子の性質を利用して、自分の思うどおりのアイテムを精製させ
たり、精製されたアイテムを動かしたり、といったこともできますが、かなり素質のある人でないと難しいようです。
 この超能力、というより念動力の体験イベントについては、裏に、超能力をまず武器の換装等に役立てたいという研究機関側の狙いがあるようで、「体験」というより「実験」の側面が強く、一般の人から幅広くデータをとりたいという意図が透けてみえます。
 でるたの運営委員の間では、こんな会話もかわされています。

「誰か、KAORIのメンテナンスもやってくれよ」
「うん? 何か問題が起きそうなのか?」
「いや、参加者の素質についてのデータを集計するだけで、人格とかは持たせてないはずなんだけど、かなり精緻な思考回路を積んだせいか、最近変な様子をみせることがあるんだ」
「変な様子って?」
「いや、まるで、自我に少し目覚めているような……まあ、気のせいかもしれないけど」

 実は、学院の生徒しか知らないことですが、KAORIはただのフィギュアではなく、データ集計用の教育型プログラムが搭載されており、全く素質がない人が参加した場合でも、少しだけ自分で動いて「俺、才能あるかも!?」と思わせてくれるという、サービス精神、というかちょっと詐欺なこともできるようになっているのです。
 学院の生徒たちはKAORIの様子に不審を覚える向きもあるようですが、現段階で、KAORIの整備は順調に進んでいるとされています。

 ところが。
 運営委員にとって困ったことに、KAORIに関し、ネット上に「KAORIはパンツを履いていない」という妙な噂が流れ始めたのです。
 このため、「超能力でKAORIのスカートをまくりあげよう!」というスレッドがネット上に乱立して無数の書き込みがなされるようになり、イベント開催期間中に、邪な意図を持った生徒たち(主にパラ実!?)が殺到する懸念が出ています。

「困ったな。パラ実の奴ら、きっと本気にして会場にきて、うまくいかないと暴れ始めるぞ」
「パラ実生は野蛮だからなー。万一に備えて、警備を強化しようか。鏖殺寺院のスパイが機密を奪いにくる危険性もあるし、意外にものものしくなるかもな」

 運営委員は対応に追われています。

 もうひとつ、イベントでは、学院上層部にとっては企画の目玉にあたる催しがあります。

 それは、「強化人間Xとの精神感応体験」です。

 強化人間Xとは、超能力に覚醒したかわりに精神が不安定となっていった「強化人間」たちの中でも、とびぬけて強い力を持っていながら、精神の不安定ぶりも顕著で、うわごとやたわごとのようなことを言い続け、何を考えているのかわからず、研究機関側も対応に手を焼いている男性のことです。
 学院上層部は、強化人間Xを敢えて公開の場に出し、不特定多数との精神感応を経て、Xの思考を体験者に探らせ、データを収集して、Xの現在の「意図」を探ろうと考えています。
 機密中の機密のはずのものを敢えて公開するのですから、よほど扱いに苦慮しているのでしょう。
 もちろん、Xとの精神感応により、彼に匹敵する力に覚醒する体験者も出る可能性があり、あらたな研究サンプル獲得という野心も上層部にはあるのです。

「しかし、強化人間Xとはひどいな。Xが名前かと思ったら違うんだもん」
「もとは普通の人間だったのに、まだ名前がない扱いだなんてひどいし、参加者に名前を考えてもらうのもいいかもな」
「しかし、誰がXの接待をする? 学院のお偉いさんや研究室から、世話役が数人派遣されるみたいだけど、俺たち一般生徒もXの相手はしないとな」
「そうだね。かなりの機密を敢えて公開するんで、護衛もつけとかないといけないし」
「何しろ、Xの『力』は本物で、これ以上のサンプルはいないといわれているらしいからな」

 運営委員の生徒たちも、Xの扱いをどうしようかと、かなり頭を抱えています。
 そのXですが、早くも学院に到着しています。
 Xと接した学院の生徒たちはみな、驚きの表情を隠せません。
 世話役たちの押す車椅子で運ばれてきたXの瞳は虚ろで、口からよだれを垂らしながら、絶えずどこかをみつめていて、わけのわからないうわごとを呟いているのですから。
 何人かの生徒たちは、彼と目があったときに「深い海の底がみえた」という不思議な感応体験を語っています。

「でも、Xは今回の体験会への参加を承諾したんだろ。いったい何を考えているんだろうな」

 運営委員は、既にXから以下のような不思議な言葉を聞いています。

「人を殺す、光がみえる……愚かな……なぜ、実験に手を貸す?」
「サイコ粒子は、危険な飛翔体を生み出すんだ。関わってはならない!」
「あの子も、もてあそぶというなら、報復をためらわないだろう」
「ぼくは警告を伝えにきた……」

 さて、イベントの開催が近づくにつれ、ネット上に、発信者不明の以下の書き込みが散見されるようになりますが、注目する人はほとんどいません。

「……冗談じゃないわ。力を引き出すお手伝いをするのはいいけれど、公衆の面前で恥をさらさせられるなんて! 野獣たちがその気なら、考えがあるわよ!」

 波乱の予感をふんだんにもたらしながら、いまだかつて例のない超能力体験イベント「でるた1」が、間もなく天御柱学院で開催されようとしています!

 超能力に興味のあるみなさん、ふるってイベントに参加しましょう!

担当マスターより

▼担当マスター

いたちゆうじ

▼マスターコメント

 ついに「蒼空のフロンティア」第2部が開幕となり、新しく天御柱学院が追加されました。
 天御柱学院は、イコンや強化人間など、いろいろ機密が多く、学院の生徒にとっても謎めいた部分が多いと思います。

 今回の超能力体験イベントは、参加を通じて自分自身の眠れる「力」を探ることができるほか、天御柱学院の機密(ほんの一部ですが)を探ることもできるようになっています。
 あくまで体験イベントなので、思ったとおりの成果を出すことは難しいですが、学院の謎に関わっていくうえでの「入門」として参加してみるのがいいと思います。

 また、一部の人々にとっては、KAORIの「疑惑」も気になるところですね。
 天御柱学院の生徒たちは、ネットの噂につられてKAORIに殺到するのはパラ実生だと決めつけているようですが、幅広くいろんな人の興味をひきつけずにはおかない問題だと思います。

 機密中の機密である強化人間Xが公開されるというのもすごいですが、それだけ彼は研究機関に扱いにくい素材だと思われているようです。

 イベントは、天御柱学院で行われますが、外部からの協力スタッフも募集していますので、学院の生徒たちだけではなく、他校の生徒も運営委員として関われるようになっています。
 ただし、運営委員になる生徒は、天御柱学院・他校生問わず事前に厳重な審査を受けて運営委員になります。
 そのため、イコンなどは見たり触れたりできません。

 一般参加者になるもよし、イベントの運営委員になるもよしという構成になっていますので、キャラクターの個性にあったアクションを考えてみて下さい。

 また、シナリオ参加者には、サイオニック(超能力者)クラスチェンジアイテムがプレゼントされますので、興味のある方、是非是非ご参加下さい。

▼サンプルアクション

・KAORIの念動実験に参加する。

・「でるた1」の運営委員として、KAORIのメンテナンスに関わる。

・強化人間Xと精神感応を行い、彼の秘密を探る。

・強化人間Xの世話役、または護衛として彼と交流する。

・「でるた1」の運営委員として、各種講義や会場警備に関わる。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年07月19日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年07月20日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年07月24日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年08月06日


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