波羅蜜多実業高等学校

　百合園女学院の中庭。
　いつもは色とりどりの花が咲き、学院を華やかに彩っている中庭も、
　さすがにこの時期は少し閑散としています。
　白いガーデンチェアーも、小さな水しぶきをあげている噴水も、どことなくさみしそうです。

「静香様。やっぱりこの花、なんだかあんまり元気がありませんわ」
　ラズィーヤ・ヴァイシャリー（らずぃーや・う゛ぁいしゃりー）は、萎れかけた葉を静かに見つめています。
「うん。この季節だもんね。みんなちょっとお休みの時期なんだよっ」
　校長の桜井　静香（さくらい・しずか）（さくらい・しずか）も、庭の草花にそっと触れてみます。
　ラズィーヤは庭の様子を見回しました。
「私、さみしい雰囲気ってニガテですわ。この美しい庭も百合園の誇りですのに」
「そうだね。ちょっとさみしいかなぁ」
　静香はちょっと考え込んだ様子を見せました。

「そうだっ！こういうのはどう？」
「なにかいいことを思いつきましたのね！」
　ラズィーヤは静香のニコニコ笑顔を見て、喜んだ声をあげました。
　ラズィーヤは楽しいこと、が大好きなのです。
「うん。確かに今はちょっとさみしいけど。あとでキレイなお花を咲かせてもらうためにも、みんなで庭の手入れをしようよ♪」
「みんなで……ですか？私、手入れなどやったことがありませんわ」
　ラズィーヤはちょっと小首を傾げて困った顔をしています。
「大丈夫だよ。ちゃんと教えてもらえばいいし、それに……」
　静香は今は何も植えられていない、お休み中の花壇を指して言いました。
「みんなでココにお花を植えて、庭をキレイに飾りつけしよう。それで、みんなで美味しいお茶を飲もうよ！」
「要するに、ここをキレイにして、お茶会するのですわね？」
「そうだよっ」
　静香も学院の中にさみしい雰囲気があるのはイヤなのでしょう。
　生徒の憩いの場でもある中庭を、楽しい場所にしたいのです。
「お茶会は大好きですわ。お花も大好きですし」
　ラズィーヤはうれしそうにはしゃいだ声をあげました。

「それでは、みなさんにお声かけして、みんなでステキなお庭を作りましょう！」
「それがいいと思うよ。もちろん、熱いお茶と美味しいお菓子も忘れないでね♪」
　静香とラズィーヤは頬笑み合うと、さっそく美味しいお茶を飲みながら計画を練るために、校長室へと戻っていきました。

　このシナリオは、百合園女学院の中庭が舞台のため、
　百合園女学院の生徒及び、他の学校の生徒の場合には外見性別女性の生徒しか参加できません。
　他校の女の子ともお誘い合わせの上、ご参加ください。

　リトル・ガーデンは、百合園女学院の中庭にあります。
　庭やお花の手入れに関することであれば何でもできますので、
　お好きな花の種や苗をお持ちください。
　みんなでキレイなお庭を作りましょう。
　
　当日までの準備として、会場のセッティングやお菓子作りをしたい方は
　前日にセッティングとお菓子作りを行いますので、そちらにご参加ください。
　前日の準備に参加された方は、当日はお菓子を配ったり、
　会場の感想を聞いたりするだけになりますので、ご了承ください。。
　
　当日は、お茶会も行いますので、
　こちらでお友達とまったりと過ごされるのも良いでしょう。
　ただし、庭は少々寒いので、暖かい格好でいらっしゃってください。
　
　皆様、ぜひ「リトル・ガーデン」へお越しください。

・お菓子作りをする

・ハーブでお茶を作る

・理想の花壇を作りたい

・好きな人とまったりしたいから