皆さまこんにちは、もしくははじめまして!
二度めましてです、駒崎ペルメルです。
【本日より二日後の深夜一時、『魔法の額縁』を頂きに参上仕ります】
■ロビン・フッド
世の為人の為――弱気を助け、強気を挫く。
貧困に喘ぐ人々に助力する為に富裕層からお宝を頂戴する――
しかし泪の言葉通りに謎だらけで、男なのか女なのか、はたまた個人なのか集団なのかすら知れていないのです。
泪はそんなロビン・フッドの素性を追おうと仲間を集っております。
義賊と知られるロビン・フッドですから、きっと今回もなんらかの思惑あっての犯行予告でしょうが、果たして――
ちなみに泪はロビン・フッドの隠れファンですから、決してその犯行を邪魔しようというつもりはないようです。
一方、かくも予告状を突き付けられては美術館側も黙ってはおりません。
警備団を集い、収蔵品の一つたりとも奪わせない構えです。
雅羅は警備隊に加わり、ロビン・フッドを捕まえようと思い立ちました。
どんなに理由があったとしても、泥棒は泥棒に違いないはず。
それに――やはり雅羅はロビン・フッドが好きになれそうにないのです。
また、『絵画から飛び出たモンスターが夜な夜な徘徊している』という噂を聞くに、戦闘の準備は欠かせないでしょう。
さて。
問題の標的である『魔法の額縁』ですが、美術館に収蔵されている莫大な絵画のうちどれが件の品なのか、未だ判明しておりません。
どうやら、その額縁が存在するというのは確かなことのようですが。
美術館は警備隊とはまた別に、鑑定団を募集しております。
警備隊が集っても、鑑定団が集まらないと――ロビン・フッドと相対する事もままならないでしょう。
ロビン・フッドは実に鮮やかに、華麗に、怪盗の名を欲しいままに――誰にも気づかれずに該当の品を盗んで行ってしまいます。
もっとも。
ロビン・フッドが『義賊』の名の通りの素性ならば、必ずしもその犯行が『阻止されるべき悪行』とは言えないのかもしれませんが――