波羅蜜多実業高等学校

　天御柱学園で、珍しいことにコリマ校長が昼寝をしていました。
　そして、それと連携するかのように多くの生徒、しかも超能力者や機晶姫などの生体パルスに直接反応するものが多かったのですが、それ以外の生徒も食事の後、眠りについていました。
　そして彼らが目覚めると……

「ここは？」
　フレイ・アスク（ふれい・あすく）が目覚めると、そこは見知らぬ、しかし知っているような世界。とりあえず学校のような建物だというのはわかりますが、それ以上はわかりません。
　ぼーっとしていると、他の生徒も目覚めてきます。そして、知っているはずなのに知らないような、それでいて何故か相手のことを知っているクラスメイトがいます。
「フレイ、あなたも寝ていたのかしらぁ？」
　それは、ミレリア・ファウェイでした。アイドルをやっている女子生徒で、かなり性格に特色があります。一部では人気者ですが一部では嫌われています。
「あ、うん。今何時だろ……」
　時計を見ると、もうすぐ昼休みが終わる時間でした。
　……のはずなのに空が暗いです。
「天気が悪いのかしらぁ？」
　ミレリアがそう喋りながら外を見ると、おかしな色の空から、おかしな色の雷が落ちていました。
　やがて、空がだんだん暗くなって、そして急に空が開けます。
「なに、あれ？」
　ミレリアが指をさす方向から浮遊要塞が降りてきて、ドラゴンや巨大フクロウ、そして巨大な昆虫やイフリートなど、様々な生物、それに混じってロボットなどが要塞から飛び出しました。
　そして、街を攻撃し始めます。
　街に迫る危機。
「ちょっと、大丈夫なの！？」
　ミレリアが叫びます。
　思わず窓から顔を出したフレイの視界を、別の何かがよぎります。
「国軍だ！」
　そこに、別の方角からロボットが現れます。
　それを、フレイは「国軍」と何故か知っていました。
　そして、国軍は善戦しますが怪物たちに撃退されてしまいます。そして怪物たちが学校に近づきかけたその時、頭の中に不思議な声が響きます。
（力を……力を貸してくれ……）
　フレイがその声に答えると、男は名乗りました。【鋼鉄（クロガネ）】と。
　そしてもう一度、力を貸してくれと頼みます。
　多くの生徒がその言葉に頷くなか、ミレリアとした幾人かの生徒は、その言葉を嫌がり承諾しませんでした。
　そして、承諾した生徒の胸には星の形をしたエンブレム（兼通信機）が装着されました。
（さあ、そのエンブレムに呼びかけるんだ。「ディ・カフト・オンス！」　と）
　クロガネの言葉通りに呼びかけてみると、校舎が変形して、教室がモニターを始めとしたコンピュータだらけになり、校庭が割れ、体育館の天井が開き、プールの水が排水され、何故か馴染みのあるロボットが現れました。
　生徒たちは導かれるように自分の座席にすわり、あるいは掃除用具入れに飛び込みました。　
　そして掃除用具入れに飛び込んだ生徒たちが気づくと、ロボットに乗り込んでいました。そして、そのロボットの中にはもうひとり乗り込んでいる人影がありました。
　その人影は、今まで見たことがないのに、何故か懐かしく、そしてとても信頼出来ると感じました。
「君……は？」
　フレイがそう尋ねると、その人影は答えます。
「ボクはアポロン。アポロン・サン（あぽろん・さん）」
　そして、クロガネの声が響きます。
（それは、今君が乗っている……【勇者】の力を引き出すための重要なパートナーだ。大切にしてほしい）
　と。
「ゆう……しゃ？」
　しかしその問に、クロガネの声はもう響きませんでした。
　そして、シートに座ると、何故か操縦方法が理解できました。そして、怪物を迎撃するために、飛び出しました。
「なんか面白く無いわぁ！」
　ミレリアはそう言って、教室を出ていきました。

・シナリオ目的
　【勇者ごっこを楽しむ】

・お約束的な何か

　生徒・教師・国軍・及び敵を自由に演じることができます
　教師及び国軍の軍人になれるのは地球の法律で成人に該当する年齢のPCか、天才・飛び級で大学を卒業した・あるいは天才パイロットとして軍にスカウトされた、などの特殊な設定（自由に盛り込んでいいです）を持つPCのみです
　役割は、各自で決めてください重複していても構いません。
　【勇者】あるいは国軍や敵のロボットや巨大生物は何体いても構いませんが、基本的に一人乗り用のもの以外は必ずパートナーをのせてください。定員を満たしていない場合【事故で乗れなかった】などとして最低限の描写と活躍で終わる場合があります
　合体・変形は変形型イコン以外はありません（例外はリミッター解除参照）
　ただし、GAを組むことで自動的に【連携攻撃】や【合体攻撃】をしたりなどできるようになります。
　それを使うとそれ以降登場できなくなるかわりに活躍ができる【リミッター解除】というシステムを設定します。なにか【必殺技】を設定してください。必殺技は【リミッター解除】をしないと使えません（演出は自由です。合体などの演出はこちらでお願いします）
　敵の組織の幹部・構成員も皆さんが演じてください。組織名・設定等は自由にしていただいて構いませんが、アクションで採用された場合変更はききません。また、敵の大ボスは浮遊要塞を所持している必要があります（いない場合はこちらで設定します）
　第三勢力は現在のところ予定しておりません。第三勢力を演じたければ国軍の軍人としてください。元帥だろうと司令官だろうと幕僚長だろうと参謀総長だろうとご自由に。ただしパイロットの場合、機体の関係上【勇者】ほどの活躍はできません
　あるいはミレリアと一緒に教室を抜けだしてから何か別行動を取るなどしてください
　キャラクターの能力パラメータは一切参照しません。アクションのみで判断します
　弾薬やエネルギーはプレイヤーの側から演出がない限り無制限です

　その他：PC・NPCともに過去シナリオの設定は参照いたしません

以上をご理解の上お楽しみください。

・勇者になって活躍する

・先生になって学園模様を演出したい

・敵側に回ってみたい

・あえて脇役の国軍を演じる

・ミレリアと一緒に教室を抜け出す