波羅蜜多実業高等学校

「私たちの夏は、まだまだ始まったばかり！　とゆーことで、明日の夏祭りに行きましょう！」
「いきなり最終回になりそうな台詞ですネ」

　雑貨屋ウェザーの看板娘、サニーが手にしているのは空京近くに新しくできた、古式ゆかしいというふれこみの日本式神社のチラシでした。
「ものすごく怪しそうなアオリの神社だな……」
　弟のレインの心配そうな様子を余所に、サニーはもう友人たちに連絡を始めていました。
「楽しそうじゃない！　お祭りよ。盆踊りや縁日もあるんですって。あぁ、うちが出店してもいいわねえ」
「あー、ここって最近評判になってる神社だな」
　弟のクラウドがチラシを覗き込みました。
「なんでも、本物が出るとか……　どうした姉貴」
　クラウドの言葉を聞いた途端、携帯を手にしていたサニーの動きがぴたりと止まりました。
「べ、別にこの神社じゃなくてもお祭りはやってるみたいだし。違う所を探しましょうか」
「……姉さん、まだ幽霊が怖――」
「そ、そんなんじゃないって！」
「サニーさんハ、オバケと暗くて狭い所が苦手なんですネ」
「いや、サリー。後者は君が植え付けたトラウマだと思うけど……」
「だ、大丈夫だってば！」
　青い顔をしたサニーを心配そうに囲む弟たち。
　それでも最終的に、この神社のお祭りに参加することになったのでした。

　　　※※※

　その頃、件の神社では――

「幽霊の同志よ！　明日はいよいよ決戦の日！」
「おー！」

　なんと、たくさんの幽霊たちが集まって集会を開いていました。
　リーダー格らしい幽霊が言いました。
「明日の祭りに集まる生者。彼らに取り付いて、生前の無念――果たせなかった夢を実行するのだ！　そうすれば、我々は成仏できる！」
「おー！」

　　　※※※

　明日は、みんなが楽しみにしているお祭りです。

　はじめまして、もしくはこんにちは。
　蒼空のフロンティアマスターの、こみか、と申します。
　夏イベント第２弾、夏祭りと幽霊をお送りいたします。
　お祭りを楽しむも良し、お店を出すも良し、そして幽霊に取りつかれるのも――

■お祭りに参加する
　縁日や盆踊りを楽しみます。
　サニーとサリーはこちらに参加予定です。

■出店する
　神社の縁日に出店できます。
　金魚すくいや綿菓子、リンゴ飴等々。お客さんとのやりとりを楽しんでください。金銭・アイテムの移動はありません。
　レインとクラウドはここでウェザーとして、雑貨の店を出店する予定です。

■幽霊に取り憑かれる
　無念を果たし、成仏したいと願う幽霊に取りつかれます。
　取りつかれている間は、体と精神は幽霊が支配します。
　本人の意識は体の底に沈み、なんとなくしか外界を知覚できません。
　幽霊と対話することは可能ですが、言う事を聞いてくれるかどうかは分かりません。
　幽霊の無念を果たす――やりたい事ができれば、成仏して淡い光となって出て行きます。
　ＭＣ、ＬＣのどちらか一人だけしか取り憑かれることはできません。

　挨拶掲示板で出たダイス目で、どんな幽霊か決まります。

右の目：幽霊の性質
　１.やたら陽気
　２.やたら陰気
　３.やたら泣き虫
　４.やたら怒りっぽい
　５.やたらツッコむ
　６.やたらエロい

左の目：幽霊の無念
　１.おいしいものを食べたい
　２.楽しいことがしたい
　３.綺麗なものが見たい
　４.成功体験が欲しい
　５.恋愛がしたい
　６.少しでいいから、エロを！

　ＮＰＣ雅羅・サンダース三世、金元　ななな、アゾート・ワルプルギスが取り憑かれています。
　ダイスで判定した結果、雅羅は右３、左３。
　なななは右１、左５。
　アゾートは右５、左４、となりました。
　よろしければ、成仏のお手伝いをしてあげてください。


　夏祭りと幽霊、お楽しみください。

・夏祭りに参加する

・祭りに出店する

・幽霊に取り憑かれる