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死の予言者

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シナリオガイド

甲賀忍者に狙われた若者を守れ
シナリオ名:死の予言者 / 担当マスター: 天宮 あると

 最近、葦原の町に不吉な占い師が出現するという噂がたっています。
 なんでも、その占い師は、その人の寿命を当てことごとく的中するのだと言います。それで、人々は死の占い師と呼び、恐れていました。

「実は、兄が、その占い師に寿命を予言されたのです」
 丸山しほりがいいました。
 丸山しほりは、長い黒髪の、清楚な美人で、日下部家の家臣、丸山風太郎の妹です。
「それで、若殿様に助けていただきたく、こうして参上したのです」
「なるほどな」
 日下部家当主、日下部藤麻はうなずきました。
 彼は当主でありながら、家臣の事にも常に気を配っており、こうして個人的に相談にのる事もあるのです。
「しかし、ただの占いであろう?」
「いいえ。ただの占い師ではありません。死の占い師です」
「その噂は私も聞いているが、大げさに広まっているだけだろう。噂とはそうしたものだ」
「しかし、現に兄の幼馴染みも、死の占い師の予言通り死んだのです」
「何?」
「10日前のことです。その人も、兄と同じように顔色の悪い男に呼び止められていきなり寿命を告げられたというのです。『3日後に水で死ぬだろう』と。はじめは本人も兄も笑って信じていませんでしたが、予言通り、7日前に自ら川に飛び込んで死んでしまいました」
「自分から?」
「そうです。自分からです。自殺するような人ではなかったのに、突然、まるで占いを的中させるためだけのように川に飛び込んだのです」
「そのような話はしんじられぬが……」
「けれど、私達は、現に目の前で見てしまったのです。あの占い師は本物です」
「それで、お前の兄はいつ死ぬと言われたのだ?」
「10日前にあと17日後に死ぬと言われました。つまり、今日から7日後が予言の日です。どうか、兄を助けてください。若殿様」

 藤麻は半信半疑ながらも、しおりのために一肌脱ぐ事にしました。
 それで、家臣の柳生十兵衛(やぎゅう・じゅうべい)にこの件についての調査を申し付けました。
 その結果、意外な事実が分かりました。
 その占い師に寿命をいわれたものは、確かに占いで言われた日に死んでいたという事。
 しかも、どんなに身を守っていても、最終的には丸山風太郎の友人のごとく、自分から占いを的中させるようにして死んでしまう事。
 さらに、その占い師に寿命を当てられて死んだ者の多くに共通点があったのです。
 その共通点というのは、一定期間『幻心道場』という道場で武術をならっていたという事です。
「その幻心道場では、どのような身分の者も受け入れるということが人気で、多くの門下生を抱えていたが、数年前、道場主の荒田幻心が突然変死し、それ以来閉鎖したという事だ」
 十兵衛がいいます。
「荒田幻心を殺したのは、どうも葦原の東部にある甲賀の里の忍びのようだ。奇妙な事に荒田幻心自身も甲賀の忍びだった形跡がある。しかも、抜け忍だったようだ。粛正を受けたのかもしれん」
「という事は、この事件の背後には甲賀の忍びが絡んでいるかもしれないという事か?」
 藤麻の言葉に十兵衛はうなずきました。
「おそらく。その死の占い師とやらも甲賀者だろう。忍びの技を持ってすれば、占いが当たったと見せかけて人を殺すのも容易い事だ」
「しかし、なぜ、今さらその道場の門下生を殺さなくてはならないのでしょう?」
 その場に居合わせた藤麻の双子の弟の竜胆が首を傾げました。
「理由はわからん。もしかすると、甲賀にとって知られてはならぬ何かを幻心がもらしたか……」
「秘密を知った者を殺すという事ですか。しかし、なぜ、今更?」
「分からぬ。今になって知られてはまずいと思ったか……」
「とりあえず丸山様を守るには、どうすればいいのでしょう?』
「堅牢な館に閉じ込めて、見張りを立てることだな」
「それならば、我が屋敷を使えばいい。この上なく堅牢な城だ」
 藤麻が答えます。
「確かに。しかし、それだけでは足りませぬな。相手は甲賀者だ。どこから忍び込むかもしれぬ。腕の立つ守護者が必要だろう」
「それにこの事件全体も解明して終わらせなくてはいけませんね」
 竜胆が言います。
「うん」
 十兵衛はうなずくと、早速各学校に募集をかけて助っ人を求めました。

担当マスターより

▼担当マスター

天宮 あると

▼マスターコメント

 と、いうわけで、今回は十兵衛、竜胆とともに丸山風太郎の警護と、死の占い師事件の真相究明をしていただきたいと思います。
 丸山風太郎は、日下部家の屋敷にかくまわれていますが、忍びが襲いかかってくるので皆様の力で守ってあげてください。
 十兵衛が警護班。竜胆が調査班となります。

警護班について
 敵は、丸山風太郎が日下部家にかくまわれているのを察知して、予言当日、丸山を殺すために襲いかかってきます。
 襲ってくるのは甲賀の忍者です。
 忍びのスキルとして、忍者刀での剣術、手裏剣での攻撃、マキビシなどがありますが、その上で、今回メインになる敵は以下のスキルを持っています。

風間小太郎(突撃隊長)
忍者の仲間を連れてせめて来ます。
奇襲が得意。
武器は刀に手裏剣。
風を操り、かまいたちや竜巻を呼ぶ事もできます。

火焔アスラ
小太郎配下の忍者。
炎の術を得意とし、直接手に触れて自在に操る事ができる。
武器は主に火矢に捕火方(筒に花火や鉄砂を詰めて放射する現在の火炎放射器)を用いて戦う。
普通に忍者刀も使います。

鳶ノ段蔵(とびのだんぞう)
変化の術を得意とします。
味方だと思っていたら段蔵だったという事もあるのでご注意下さい。
武器は、忍者刀。手裏剣など。
普段は大道芸人として生計を立てています。

オズノ
読心術と催眠術を使い、相手が一番見たくない幻を見せて混乱させる。
強固な意志の持ち主でないと操られてしまうかもしれません。
また、天遁十法と地遁十法を組合せてテレポーテーションを使ったのかのように見せることができます。そして、相手が混乱したすきをついて攻撃を仕掛けてきます。

(それ、甲賀じゃないじゃんという人も混じってますけど、気にしないでください)
 この4人うち、確実に屋敷に現れるのは風間小太郎だけです。
 小太郎には数十名の配下がおり、その配下を引き連れて奇襲をかけてきます。
 奇襲と言っても、忍びなのでひっそり襲いかかってきます。
 他の3名は、奇襲に加わるかもしれないし、調査班の前に現れるかもしれません。
 どこに現れるかは、皆様のアクション次第で決まります。

調査班について
 調査班についた方には予言日以前から死の占い師の探索と、事件の解明にあたってもらいます。主に、葦原城下での聞き込みなどです。うまく情報をつかんで、占い師の正体を暴いてください。分かっているのは、甲賀の忍びらしいという事と、その容貌の一部だけです。容貌は、灰色の髪にの猫背の老人です。不意に現れて寿命の宣告をするようです。

それでは、皆様のご参加をお待ちしています。


■補足説明
柳生十兵衛三厳……全身黒づくめの隻眼の剣士。常に愛用の剣『三池典太』を携えている。柳生新陰流の使い手。ナラカからパラミタに上がって来てからしばらくは、自らのうちに眠る邪悪な心を制御できずに強い敵を求めてパラミタ大地で暴れ回っていたが、日下部家の先祖である珠姫の破邪の力で正気に戻る。それ以来、珠姫の血を受け継ぐ日下部家を護る事を己の信条としています。

日下部竜胆……日下部家の3男。生まれてすぐに捨てられ、里見村で女性として育てられる。外見は青みがかったストレートのロングヘアのどう見ても美少女。横笛と舞踊の名手。お気に入りの横笛と、小さな守り刀を肌身離さず持っている。養父より、護身用の忍術を仕込まれているが実戦経験はない。武器は横笛による破邪の音色。

▼サンプルアクション

・十兵衛とともに日下部家で警護をする。

・竜胆とともに、葦原城下で聞き込みをする

・占い師に遭遇し、寿命を告げられる

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年12月13日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月14日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月18日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年01月08日


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