波羅蜜多実業高等学校

「今日のバイトはこの定食屋か。
　結構古い感じはするけど、外見小奇麗だし、何より蒼空学園も近くだし〜？　ランチタイムは可愛い女子生徒が沢山きたりしてな〜っ」

　それは正月三が日も過ぎたある日の早朝のこと。
　普段のバイト先である宅配業務の休みを利用して、仁科　耀助（にしな・ようすけ）は新たな出会いを発掘すべく単発アルバイトに出かけたのですが……
「な、なんだ？　これ……」
　唐突に視界を遮った銀色の物体に、暖簾を潜ろうとしていた足がピタリと止まりました。
　台車に乗りながら姿を現したのは

「……マグロ……」
「そうよ、パラミタオオマグロ。初競りのニュース、見なかった？」

　体長１０メートル程ありそうな巨大なマグロの後ろからひょっこり現れたのはジゼル・パルテノペー（じぜる・ぱるてのぺー）です。
「えと、アルバイトの人よね？　おはようございます。
　今日の新春マグロフェアでは、解体ショーのパフォーマンスをしながら営業します」
　割烹着に身を包んだジゼルは、挨拶もそこそこに店の前にテーブルを出して、テキパキと調味料を並べていきます。
「塩、しょうゆ、ケチャップ、ソースにマヨネーズ。チリソースにスパイス。
　こっちのカメに入っているのは特性ソースね」
「特性？」
「朝のお料理番組で出てくるでしょ。お砂糖とお醤油で作る……ミタラシソース」
「ああ、今うわさの……。それでこっちは？」
「オリーブオイルよ。女将さん曰く、イケメンのみに許される魔法の液体。
　今日のマグロは基本的にドンブリだから、この調味料を使って仕上げしてね」
「で、その女将さんは？」
「……テレビのニュースになった時、張り切ってマグロを持ち上げようとしてぎっくり腰になっちゃったの。
　だから今日はちょっと忙しくなっちゃうかもしれないけど、宜しくお願いします。ね」

　笑顔で手を差し出すジゼルの後ろに鎮座するのは、初競りで一番の値を叩き出したと言われる６６６６キロのパラミタオオマグロ。
　苦笑いで握手をしながら耀助は小さく呟きました。
「今日のバイト……無事に終わるのか？」
　

　シナリオガイドに目を通して下さってありがとうございます。
　今回のシナリオは蒼空学園に程近い定食屋「あおぞら」での一日に参加して頂くシナリオです。
　定食屋の舞台の範囲内であれば、それ程縛りはありません。
　アルバイトとしてお店を手伝ったり、お客さんとして現れたり、自由なアクションをお待ちしております。

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・臨時アルバイトについて。

　参加制限は特にありません。
　【マグロ解体ショー】【ホール】【厨房】よりひとつを選択し、アクション欄に記入してご参加ください。
　解体ショーでのマグロ解体方法は自由です。
　マグロ料理は好きなようにアレンジして頂く事が可能です。
　またシナリオガイドにある調味料等を使用すると、お客さんから何らかの反応があるかもしれません。

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・登場NPCについて

【仁科　耀助】
　新たな女の子との出会いを求めてアルバイトにやってきました。主に厨房にいます。　

【遠藤　寿子】
　冬の祭典でお金を使いすぎてアルバイトにやってきました。主にホールにいます。

【夏來　香菜】
　大量の蒼空学園の生徒が店に向かうので、怪しい事が行われているのではと睨んでチェックにきました。
　でもちょっとお腹も減ってきたし……

【キロス・コンモドゥス】
　蒼空学園の生徒達の動向が気になってやってきました。派手好きなのでマグロの解体に参加してしまうかもしれません。

【ジゼル・パルテノペー】
　定食屋の店員として色んな場所をうろうろしています。　
　

・解体ショー！

・ホールを担当！？

・ぼっち飯！