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モンスターハウスをぶっ潰せ!

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シナリオガイド

暴れて壊して襲われて……
シナリオ名:モンスターハウスをぶっ潰せ! / 担当マスター: 西里田篤史

 水上都市ヴァイシャリーにて最近妙な噂が流れていました。
 都市の郊外。人気も無いような森の中に一件の大きな屋敷があり、その中に入った者は二度と出てこないというものです。
 百合園女学院の生徒もその家を訪れてから何人も消息を絶っています。
 この事態を重く見た泉 美緒(いずみ・みお)ラナ・リゼット(らな・りぜっと)を連れて、森の中にあると言われる家へと向かいました。
「ただの噂だと思ったのに……本当にあったんですね」
 目的の建物を見つめて美緒はぐるりと建物を見渡しました。
 その屋敷は壁を白で塗りつぶし、屋根は塗りたてのように赤々と濡れているようにさえ見えます。そして、どういうわけか動物たちはこの屋敷を見ると、何かに怯えるように逃げ帰ってしまいます
「おそらく賊が根城に使っていて生徒達は彼らに攫われたと見るべきね。でも、今回の目的は偵察。そのことを忘れないでください」
「分かっていますわ」
 美緒は顔を真剣なものに変えると、ゆっくりと玄関のドアを開けて忍び足で中に入っていきます。
 中は先ほどまで誰かが使っていたかのようにホコリ一つ落ちておらず、床も軋みを上げることはありませんでした。
 玄関のすぐ近くには地下へと続く階段と二階へ続く階段がありました。
「なにか妙ですわね……」
「綺麗すぎますね……さっきまで誰か使ってたみたい……かなり怪しいです。……幽霊?」
「お、お姉様、変なこと言わないでください……
 美緒は身体を震わせると、ラナはからかうように笑いました。
「美緒ったら、大丈夫よ。人はおろかモンスターの気配だって……」
 そこでラナは言葉を止めて、突然感じた何者かの気配を警戒して武器を構えます。
「何者ですか! 姿を現しなさい!」
 ラナが叫んだと同時に──ソレは仕掛けてきました。
「きゃっ!?」
 いつの間にか美緒の足元を赤い触手が絡みついており、ソレは凄まじい力で美緒を引っ張ると、触手からさらに細かい触手が姿を現して美緒の服にまとわりつくと、服を溶かしていきました。
「きゃあああああああああ!? わたくしの服が……!」
 生まれたままの姿に触手がぬるぬると絡みつき、羞恥心で美緒の顔が真っ赤になります。 
 なおも叫び続ける美緒のことを煩わしく思ったのか、足に絡みつくのと同じくらい太い触手が美緒の口をこじ開けて強引に中へと入っていきました。
「んんんん!?!?」
 突然のことにパニック状態と息苦しさで美緒は目に涙を溜めます。獲物が黙るのを確認すると触手は建物の一室に入って姿を消してしまいました。
「美緒!?」
 ラナが後を追おうとした瞬間、地面と床から突然触手が生えてラナの身体を絡め取ろうとします。
「くっ!」
 間一髪でそれをかわし、ラナは妙な点に気がつきました。
(この触手、床や天井を突き破らずにその場から生えてる……。ひょっとして……この家そのものがモンスター!?)
「なんてこと……モンスターの胃袋に自分から入ってしまうなんて」
 ラナは舌を打つと、忌々しげな表情を浮かべて美緒が消えた部屋を見て叫びます。
「美緒! 応援を呼んで必ず助けに来ます! それまで耐えてください!」
 それだけ言い切るとラナは間一髪で触手から逃げ切り、屋敷の外へ出ると、そのまま百合園学園まで帰り、応援を要請しました。


担当マスターより

▼担当マスター

西里田篤史

▼マスターコメント

 初めましての方は初めまして。
 そうでない方はお久しぶりです。
 ゲームマスターの西里田篤史です。
 今回の目的は屋敷に囚われた美緒と百合園の生徒達の救出。屋敷の破壊です。
 シナリオに参加される方は、ラナの要請を受けてやってきた、噂を聞きつけて遠方からやってきた、などとしていただいて構いません

 どうぞよろしくお願いします。


■屋敷
 屋敷の姿をしたモンスターです。
 中に入った動物などを触手で絡め取り、口から侵入してそこからジワジワと養分を吸収して生き長らえています。
 二階、一階、地下から構成されており、その階層のどこかに囚われた人たちが存在します。
 この屋敷は通常の建物と同じく破壊することが可能です。外から燃やすことも可能ですが救出しなければならない人がいるためオススメできません。
 また、家具や食器なども普通に存在します。
男女の好みは無く、無差別に襲ってきます

■触手
 建物の至る所から生えてきて獲物を捕らえようとしてきます。ただし数に限りがあり、大勢に突入されるとその数は極端に減少します。
 触手に囚われるとまず絡みつくのに邪魔な服を溶かして地肌を直に掴んでこようとします。そして完全にホールドすると『捕食』を始めます。
 また火を嫌がる性質を持っており、火を使うと一時的に触手を撃退出来ますが屋敷全体を火を消すために無味無臭で粘性の液体を滲ませて鎮火しようとします。この液体は服を溶かす力はありません。

■救出
 触手は捕食対象の体内に侵入して養分を吸っているので、無闇に切り落としてしまうと触手が体内に入ったままになることがあります。ですので、触手を引っ張り出す、前述した火を使って撃退するなどして救助者を助けて下さい。
 また長い時間屋敷に囚われている救助者は自分の力では歩くことが出来ません。
 屋敷の外まで行けば触手も届きませんので、外まで運び出すことも必要です。


 美緒は現在は無事ですが時間が経てば衰弱して大変なことになってしまうでしょう。彼女を助けてあげてください!

▼サンプルアクション

・ 屋敷を無茶苦茶に破壊するMCが見たい。

・ 美緒を助けるMCが見たい。

・ 触手に捕まって、服が溶かされるMCが見たい。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2014年02月27日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年02月28日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年03月04日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年03月14日


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