【終焉の絆】時代の終焉 リアクション公開中! |
シナリオガイドひとつの時代が終わろうとしている――。その時、君は?
シナリオ名:【終焉の絆】時代の終焉 / 担当マスター:
蒼フロ運営チーム
○ ○ ○ 【オープニング ボイスドラマ】 ○ ○ ○ 日本海のとある場所に、日本と中国、ロシア、そしてシャンバラで共同開発されていた島と、日本の奏景(そうけい)大学の化学工学科のキャンパスがあります。 島は元々小さな無人島でしたが、その周辺を大規模に埋め立て、飛行機やイコンが発着できる滑走路も設けられています。 島には、化学工学科に在籍している教職員、学生たちを中心とした住民が数百人います。 今年から契約者以外のパラミタ人の受け入れも始めた為、体験入学や見学に連日多くのパラミタ人が訪れています。 建物は新しく、最新の設備が整っており、沢山の植物も植えられ、美しい海に囲まれた過ごしやすい場所です。 その、若者達のユートピアといわれている地で、事件は起こりました。 フィローズが拘束されて数日後のことです。 「なに……あれ、リアルすぎない?」 「何かのCMだろ……は、ははは」 街頭ビジョンに映し出された映像に、人々の目が集まっていきます。 各国の政治家と思われる人物や、大学の役員、学生たちがマスクをした者たちに撃たれ倒れていく様子が映し出されていたのです。 続いて、街中に大きなサイレンが鳴り響きました。 『奏景大学キャンパスにてテロ発生。大学から離れ、ただちに建物の中に避難してください』 人々はパニックを起こしながら、逃げはじめました。 街頭ビジョンに映った映像は、少し前に実際に起こった出来事だったのです。 「だめだっ、どの門も封鎖されていて、外に出られない!」 「私達、閉じ込められたの? 無理に出ようとしたら、私達も撃たれるの……?」 奏景大学の敷地内で、男子生徒が悔しげに門を叩き、女子生徒は震えながらしゃがみこみました。 街頭ビジョンの映像は彼らがいる場所からも見えます。 「……毒ガスか!? 契約者までやられるとは」 逃げ惑う学生たちを押しのけ、青年が1人、襲撃された建物の中へと向っていきます。 彼の名はキロス・コンモドゥス(きろす・こんもどぅす)。体験入学に訪れたパートナーの夏來 香菜(なつき・かな)を、外で待っていました。 更に今日は、シャンバラから親善のためにラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)が訪れていました。 護衛をしていたロイヤルガード隊長の神楽崎 優子(かぐらざき・ゆうこ)が撃たれて倒れる様子も、街頭ビジョンに映し出されました。 そして、要人が殺害される映像が流れた後。 映像が切り替わり、倒れている人々の姿が映し出されました。 それから、何ものかのシルエットが映し出されたのです。 『わたくしたちの要求は、フィローズ・ヴァイシャリーの即時解放です。 この大学のキャンパスにいる方全てが人質ですわ』 響き渡ったその声の主は、シャンバラに住まう者なら、誰でも知っています。 次に黒服の男がカメラの前に出て、言いました。 『人質には毒ガスを吸わせてある。もって半日だ。 2時間以内に解放に至らなかった場合、10分毎ごとに1人一般人を殺害する。 また島に新たに軍隊や契約者を送り込んだ場合は、幼子を含め人質を全て殺害する』 言った後、男は銃の引き金を引き、捕らえていた地球の要人を殺害しました。 「くっ……香菜、香菜、どこだ!!」 遺体ばかりの部屋に入り、キロスはパートナーの姿を探しました。 自分が無事だということは、香菜も命には別状のない状態だということです。 「生存者は全て、研究棟へ連れていかれた。……君は契約者か?」 物陰から、負傷した老年の男性が姿を現しました。 「ああ、そうだ」 「ならば1つ、頼みたいことがある」 その男性は日本の政治家で、かつては航空自衛隊に所属していたそうです。 男性が日本政府と連絡をとったところ、街頭ビジョンで流れている映像は関係各国の政府やマスコミにも届いているそうです。 既にテロリストはキャンパスの制御室も占拠したようで、現在は外部との通信も一切できないとのことでした。 「この作戦の指揮は私がとらせてもらう。 君も犯人グループの声明は聞いただろう? リーダーはシャンバラ人のラズィーヤ・ヴァイシャリーに間違いない。 彼女は狡猾で指揮力が非常に高いと聞いている。 君の頼みたいのは――彼女の殺害だ」 「待って、くれ」 苦しげな声が響きました。 「私が庇わなければ、ラズィーヤさんはテロリストに撃たれていた。 ラズィーヤさんがリーダー、なんてことは、ない」 強く言い切ったのは、神楽崎優子です。 止血をしながら立ち上がりましたが、かなり苦しげです。 「すまない。神経毒を撃ちこまれたようだ」 苦しげな呼吸を繰り返しながら、神楽崎優子は言いました。 「テロリストと交渉する時間をいただけませんか」 解毒をしなければ、長くは持たないでしょう。 この状態の彼女ならば、テロリストも警戒はしないと思われます。 「わかった。テロリストが提示してきた時間は2時間だ。そのうち1時間を君に託そう」 「ありがとうございます」 神楽崎優子は礼を言うと、先に研究棟の方へと向かっていきました。 「彼女がテロリストの目をひいているうちに、窓から侵入してラズィーヤを殺害しろ」 神楽崎優子の姿が消えた後、指揮官はキロスにそう命じました。 それから持っていたトランシーバーを、キロスに渡しました。 こちらを用いて、神楽崎優子とは連絡を取り合うことができるようです。 ○ ○ ○ 捕らえられた人々は、窓のない密室の実験室に連れ込まれていました。 ガスを吸わされており、意識のある者はいません。 「ふふふ……」 その実験室の気密扉の前で、ラズィーヤ・ヴァイシャリーは妖しく艶やかに微笑みました。 「さあ、契約者の皆さん。わたくしを殺しにいらっしゃい」 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
グランドシナリオ『終焉の絆』シリーズに関連するイラスト、ボイスドラマ付きのペリフェラルシナリオとなります。 ▼サンプルアクション ・巻き込まれる!(白紙対策) ・LC欄の記入サンプル ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2014年05月03日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2014年05月04日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2014年05月08日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2014年05月20日 |
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