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続・冥界急行ナラカエクスプレス(第1回/第3回)

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続・冥界急行ナラカエクスプレス(第1回/第3回)

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シナリオガイド

現世崩壊までのカウントダウン……、『ほろびの森』殴り込み作戦決行!!
シナリオ名:続・冥界急行ナラカエクスプレス(第1回/第3回) / 担当マスター: 梅村象山

 その夜、空が光に包まれました。
 翌日、ツァンダ近郊にある草原に巨大な空洞が発見され、付近はナラカの障気に浸食されていました。
 そして三日後、今度はツァンダ近郊の街『ナムリス』が地図から消えました。巨大な空洞と障気とともに……。


「一体何が起こってやがる……!」
 蒼空学園校長山葉 涼司(やまは・りょうじ)は苛立っていました。
 無理もありません。ナムリスの被害は甚大、住民3000人が無惨な遺体で発見される大惨事だったのです。
 焦る彼の目の前でふと、校長室のモニターに映像が映りました。
 見たこともない樹々の茂る見たこともない夜の森……、おそらくナラカの風景なのでしょう。
 奥には赤く鳴動する巨大な塔がそびえているのが見えました。
「なんだこれは……?」
『これこそ敵の誇る大量破壊兵器『勝利の塔』でございます』
 画面が切り替わり、映し出されたのはナラカエクスプレスの車掌兼ガイド【トリニティ・ディーバ】でした。
 なんでも本業はナラカの世界樹『アガスティア』の管理者とのことですが……まだまだ謎の多い人物です。
『御神楽様暗殺からの一連の流れはあの兵器を始動させるための伏線だったようです。
 私もすっかり欺かれておりました。騒動に気を取られている間に建造が進んでいたとは……不覚でございます』
「あんたが気に病む必要はねぇ……。だがこの塔が破壊兵器だってのか?」
次元を貫通する破壊エネルギーを撃ち出す砲台のようなものと思われます
「とんでもねぇ代物だな。それで敵の……、パルメーラの狙いはまさか……」
『おそらくツァンダでしょう。着弾地点近辺で大きな都市はそこぐらいです』
「環菜を殺した次は俺たちか……、ふざけやがって! すぐにナラカに行ってぶっ潰してやる!」
『待って。あなたはそこに残って学園の守りを固めるのよ』
『か……、環菜!?』
 不意に画面に現れた御神楽 環菜(みかぐら・かんな)に涼司は驚きます。
『まだ療養中だってのにどこほっつき歩いてる! こっちは大変なんだ、すぐ戻れ!』
「その必要はないわ。原因は私がナラカに行って取り除いてくる」
『ば……馬鹿言え! 報告は聞いてる……、神の力が消えちまったままなんだろうが!
 肉体の傷は癒え、記憶の障害も軽度で済んだ……かに見えた彼女でしたが、その才能に異変が生じていました。
 彼女にはもう以前のような為替や株の取引における神懸かり的な冴えはなくなっていたのです。
 ピースの欠けたパズルが完成しないように、どこかに欠損の生じた才能は本来の力を発揮することはありませんでした。
「奪われたものはまた取り戻せばいいわ。私の才能も……そして、ルミーナも!」
 未だルミーナ・レバレッジ(るみーな・ればれっじ)は学園に戻っていません。
 奈落人【ガルーダ・ガルトマーン】に肉体を奪われたまま、まだナラカのどこかにいるはずです。
『……ちょっと待て、おまえ今どこに?』
「ナラカよ」
 元よりルミーナを取り戻すまではこの戦いに幕を引くことはできません。
 ナラカから帰還した彼女はナラカエクスプレスに多額の出資をし、現世と冥界を繋ぐ死人の谷駅を徹底的に開発させたのです。
 結果、使用不能だった路線が復帰し、勝利の塔の立つ『ほろびの森』駅までの鉄の道が開かれたのでした。
『ナラカっておい! 馬鹿、すぐもど……』 
「また報告するわ」
 何か言っていた気もしますが通話を切り、森の奥に見えるほろびの森駅に目を向けます。
 駅はかつての死人の谷駅と同じように荒廃した遺跡となっています。
 はるか遠くに勝利の塔が見えますが、急いては事を仕損じると言います、まずはここを制圧して拠点とするのが先決です。
 周囲にはゾンビ馬に股がった死者が警戒し、線路の先には重武装の装甲列車が停まっているのが見えました。
「お気をつけ下さい。ここは【カーリー・ユーガ】と言う奈落人の支配する区域です。
 とても高飛車で目立ちたがり、その性は凶暴で、破壊や征服に美意識を持っている出来れば近づきたくない人物です」
「……詳しいのね」
「ええ。3000年前まで世界樹アガスティアをともに管理していた同僚ですから」
 その時、装甲列車の入り口が開き、金髪縦ロールの見るからに性格の悪そうな女性が出てきました。
 傍らには、環菜暗殺の首謀者パルメーラ・アガスティア(ぱるめーら・あがすてぃあ)の姿もあります。
「持ってきた『御神楽環菜の才能』はうまく装置に組み込めたみたいだね、カーリー」
「ええ、人間のくせに随分とお高い演算能力をお持ちですのね。
 勝利の塔の座標計算、エネルギー収束率、トリシューラからのエネルギー供給率が飛躍的に上昇しましたわ。
 以前、現世の各地にゲートを開いた時のデータもありますから、最大出力で撃てば現世と冥界の理も破壊出来るでしょう。
 もう何度か試射を行えば微調整は完了。ツァンダに大穴を開け、わたくし達の計画を実行に移すのももう時間の問題ですわ」
「完全なものを持って来れたら、もっとすごいのが作れたのになぁ。邪魔されちゃった」
 会話する二人を遠目に、トリニティはカーリーと呼ばれた縦ロールに視線を向けます。
「3000年前とは随分様子が違いますが……おそらく誰かに憑依している状態なのでしょう」
「……知ってるかも」
「?」
あの縦ロール……、地球にいた時よく私に突っかかってきた子にすごく似てる……っていうか本人だと思う
「まさか我々が来ることを予期して人質作戦を……!?」


 果たして現世を滅ぼす勝利の塔を停止させることが出来るのか……、物語の幕が今開きます。

担当マスターより

▼担当マスター

梅村象山

▼マスターコメント

マスターの梅村象山です。
蒼空学園キャンペーンシナリオ後編も引き続き担当させてもらえることになりました。
前編に参加してくださった人も、今回初めて参加してくださる人も、どうぞよろしくお願いします。
『冥界急行ナラカエクスプレス』の続編にあたるシリーズですので詳しくはそちらを参照ください。


※なお、蒼空学園以外の生徒PCも参加できるよう、予約人数を35名とさせて頂きました。

【今回のシナリオとサンプルアクションについて】

大量破壊兵器『勝利の塔』の発動を阻止するのが大きな目的となるシリーズです。
まず拠点となるナラカ側の駅(ほろびの森駅)を確保することが第1回の目的となります。

今回もナラカが舞台となりますので、ナラカエクスプレスに乗るための切符が必要になります。
ですが、前編で使われていた『ナラカエクスプレス回数券』は期限切れとなっているため使えません。
キャラクタークエスト『ナラカ・リターンズ』で入手出来る『Naraca』が本シリーズの切符となります。
それから、本シナリオではナラカに立ちこめる穢れの影響で能力やスキル効果が半減してしまいます。
防止するには、キャラクタークエスト『マナミン怒りの鉄拳』にて入手可能な『デスプルーフリング』が必要です。

装甲列車は六両編成、各車両に砲台と銃座のある装甲列車です。
カーリーなる人物が指揮を執っており、配下の武装した死者たちも随伴しています。
駅を丸く囲むように敷かれた線路上に待ち構えていますが、その線路はナラカエクスプレスのいる線路に繋がっています。
直接体当たりを食らわせようとこちらに向かってくる可能性は大です。
そして装甲の関係により、衝突した場合はナラカエクスプレスが一方的に破壊されてしまうのでご注意を。
それと、ゾンビ馬を駆る死者『ゴーストライダー』です。
ブルーメタルの鎧で全身を固め、槍を使用する攻撃を得意としています。
彼らは列車の弱点部位をピンポイントで攻撃してきますので、防衛する場合は箇所をピンポイントで書いてください。
また、熟練の騎兵であるため、騎乗状態での戦闘力は皆さんを凌ぐ……と考えて頂くと良いと思います。

ガルーダはパルメーラとカーリーに同行しています。
ただ独自の思惑があるらしく戦闘には加わらず、しばらくすると撤退していきます。
どうやら前回の戦いが勝利の塔建造のための時間稼ぎだったことが気に入らないようです。
1000年前までナラカの有力者だった彼にはそれが許せないのでしょう。
ケンカを売るような真似をしなければ、今回はこちらの話を聞いてくれるかもしれません。


【本シナリオにおける注意点です】

・ダブルアクションについて、改めて説明します。
 MCとLCの目的が別のアクション(MCが装甲列車と戦い、LCがガルーダの元に行くなど)
 目的が複数あるアクション(装甲列車と戦ったあと、ガルーダの元に行くなど)
 これらはダブルアクションになります。この場合、アクションが一部しか採用されませんので、ご注意ください。
・またシーンを複数に跨ぐようなアクションも限りなくブラックに近いグレーです。
 ダブルアクション気味になってしまうので、ワンシーンで魅せるようなアクションにして貰えると助かります。
 ワンシーンで自分を出し尽くすようなアクションこそ、完成されたアクションだと思います。
・上記のシーン跨ぎ問題があるので、原則MCとLCの別行動を禁止とさせていただきます。
・Naracaですが、必ず『武装欄』に装備するようにしてください。
 装備していない場合、ナラカエクスプレスから降車することができません。
 ナラカエクスプレス内でのアクションを行う場合は、Naraca非所持でも大丈夫です。
・ナラカは穢れているため、奈落人以外はパラメータとスキル威力と効果が半減してしまいます。
 それを防止するためには『デスプルーフリング』と言うアイテムが必要となります。
 ただ、デスプルーフリングが本シナリオに必須と言うわけではありません。
 正面から敵とぶつかる力押しのアクション判定が必要になる場面では影響しますが、
 それ以外の搦め手で攻める場合や、アイディア勝負で行うアクションをかける場合には問題ありません。
・舞台の大半はナラカですので、奈落人はナラカであればMCやLCに憑依せず、霊体のままアクションが掛けられます。
 ただし、地上で行動する場合は通常のルール通り、MCかLCに憑依する必要があります。
 また、奈落人は『デスプルーフリング』無しでもナラカで普通に行動できます。
 ただし、奈落人もNaracaが無いとナラカに降りられませんのでご注意ください。


※2/11:追記 予約人数の変更と奈落人のアクションに関する補足を追記しました。

▼サンプルアクション

・装甲列車に立ち向かう

・ゴーストライダーを撃退する

・ガルーダの様子を窺う

・カンナ様の友達が気になる

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年02月12日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年02月13日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年02月17日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年03月05日


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