まほろば遊郭譚 第一回/全四回 リアクション公開中! |
シナリオガイド歴史が動く――恋もある
シナリオ名:まほろば遊郭譚 第一回/全四回 / 担当マスター:
かの
卍卍卍 パラミタの東に浮かぶ、島国マホロバ。 鎖国を行い、独特の文化で繁栄してきました。 その上空を、不穏な黒い龍団の影が舞っています。 「瑞穂藩藩主、第四龍騎士団団長、正識(まさおり)様ご帰還!!」 エリュシオン帝国にて七龍騎士の一人である蒼の審問官・正識(あおのもんしんかん・せしる)(マホロバ読みでは『まさおり』)。 正識は瑞穂藩主でありながら、大帝アスコルドの許諾を得て、第四龍騎士団を率いて自ら侵攻してきました。 「……マホロバは国家神『天子』に見放された土地。扶桑の枯れ行く運命を止めることはできないだろう。世界に通じる樹ユグドラシルが、代わりにこの地を加護する。私は、その手助けに来た」 若き瑞穂藩主は、扶桑の都で天子拉致計画と扶桑の噴花に失敗した急進派を粛清し、藩内を再度まとめ上げていました。 「若殿様が御自ら……だと!? なんでこんなことに……!」 藩から追われるようになった瑞穂藩士日数谷 現示(ひかずや・げんじ)は、わずかな藩士を引き連れ各地を転々としていました。 龍騎士の襲撃に抵抗し、振り払うのもやっとです。 「俺たちが望んでたことは……こんなことじゃなかったはずだ。しかし、若殿様に刃を向けるわけには……いかねえ!」 エリュシオンという大国を背に、襲い掛かるエリュシオン龍騎士団。 マホロバ全土が恐怖に包まれていました。 卍卍卍 「幕府の方針はいつ決まるのか? 今の幕府に、エリュシオンの龍騎士団に対抗できる力があるのか?」 各地方の藩の間では不満が渦巻いていました。 その筆頭は暁津藩(あきつはん)です。 暁津藩は外国を打ち払うべしとの声をいち早く上げていました。 幕府は一刻も猶予のない対応を迫られます。 しかし、幕府はひとつにまとまる事ができません。 幕府を率いるべき新将軍はまだ幼く、再び後継者をめぐって権力争いが起こっていたのです。 旧大老派幕臣が鬼城御三家のうちから新将軍の後見職を招くといい、新将軍白継の周りや他の天鬼神の血を引く子供たちを巡って、怪しく動いていたのでした。 そんな中、マホロバの前将軍、鬼城貞継(きじょう さだつぐ)の書簡が見つかります。 『エリュシオン龍騎士に対抗するための組織作りと海空挺の強化を行うべし』 幕府空海軍―― また、マホロバの遺産である鬼鎧(きがい)の発掘はマホロバ全土で行われており、改造が行われています。 マホロバの幕臣が急遽集められ、今後の方針が話し合われることになりました。 その貞継は、将軍継嗣を子の白継(しろつぐ)に譲り、『扶桑の噴花』の失敗後は、心を失ったままとなっていました。 何の反応も示さず廃人同様の姿に、世間からは「うつけ将軍」と称され、それすらわからず日長一日をただ過ごすというものでした。 将軍家に輿入れした葦原 房姫(あしはらの・ふさひめ)をはじめ、大奥の御花実たちは心痛の日々を送ります。 「貞継様はあのとき以降、何もわからぬといった様子です。マホロバの国家神『天子(てんし)』様のことも、その化身の桜樹『扶桑(ふそう)』のことも……。私は、このまま枯れ行く貞継様も、扶桑もマホロバも……見ておられません」 悲嘆する房姫に、葦原明倫館総奉行ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)も言葉を濁しました。 「わっちもできるだけのことはしたいと考えているでありんす。が、如何せん貞継公も、『扶桑』に取り込まれて命を吸われ続ける巫女三人も、救う手がかりがありやせん。ただ……」 「ただ?」 「変な噂をきいたでありんす……その、遊郭に……貞継公そっくりの影蝋(かげろう)がいて、前将軍を買うことができると」 「影蝋って、男娼のこと……ですか?」 房姫は信じられないという顔をしていましたが、そういわれると、確かにおかしなことがありました。 「ときおり貞継様のお姿が見えなくなることがあるのです。あんな身体でどこに行かれたのかと、家臣や女官が心配しているのですが……」 その夜、貞継公の姿がまた消えていました。 卍卍卍 「……あんた、随分と綺麗な顔してるなあ。いくらだ?」 東雲遊郭ではおなじみの台詞でも、客から言葉を掛けられたのは若い男でした。 「私にも名はある」 「ほう、じゃあ教えてくれ。あっちのほうもな」 「ごしき……だ。私に触れたければ、それ相応のものが必要だが、下衆な貴様に払えるのか?」 「何だと!? へ、お高くとまりやがって。そんな愛想なしじゃ、そこらへんの的矢女郎(てきやじょろう)のほうが何ぼかましだ!」 客は男娼である影蝋に馬鹿にされたと思いました。 捨て台詞を吐いて去っていこうとするとき、黒墨どぶ通りの方から悲鳴が上がりました。 「ゆ、遊女が殺されてる!」 遊郭で死んだ下級遊女がどぶ川に投げ捨てられるのは珍しいことではありません。 しかし、今回は少し事情が違っていました。 遊び人たちがヒソヒソと話しています。 「胸を一突きだってよ。心の臓がつぶれちまってるらしい」 「そういえばここ何件も……お上も下手人の捜索やってて、そのうち遊郭の規制が強まるって話だぜ」 「ただでさえ、不逞浪士やら志士とかいう連中が、遊郭に隠れてるって話だからな。ここじゃ、金さえあれば素性はどうにでもごまかせる。やつらここで密談でもしてんのかね。物騒な世の中だねえ」 いつの間にか、影蝋の姿は宵闇の中に消えていました――。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
ゲームマスターのかのです。 ▼サンプルアクション ・遊郭にいく ・幕臣として活躍 ・第四龍騎士団と戦う ・将軍の後継者問題に関わる ・貞継公を探す ▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました) 2011年02月12日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2011年02月13日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2011年02月17日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2011年03月08日 |
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