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【十二の星の華】狂楽の末に在る景色(第1回/全3回)

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【十二の星の華】狂楽の末に在る景色(第1回/全3回)

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シナリオガイド

復活の赤瞳? ~水晶と化した村と、毒に侵された村~
シナリオ名:【十二の星の華】狂楽の末に在る景色(第1回/全3回) / 担当マスター: 古戝 正規



「それならどうしてユイードの水晶化だけ解けないんですか!!」

 イルミンスール魔法学校の校長室。
 怯えた表情のエリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)に対し、チェスナー・ローズは身を乗り出して詰め寄っていました。
 先日、十二星華のパッフェルの襲撃により、剣の花嫁たちを水晶化され、一時は女王器青龍鱗を奪われたイルミンスールでしたが、クイーン・ヴァンガードの協力もあり、見事、青龍鱗の奪回に成功しました。
 水晶化された花嫁たちはミルザム・ツァンダが治療を行いましたが、アーティフィサー(機工士)の研修から帰還したチェスナーが事件の概要を聞いた後に再会したユイード・リントワーグは…… パートナーであるユイードの全身は、水晶化されたままだったのです。
「ミルザム様が、ミルザム様が治してくれなかったという事ですか?」
「違うですぅぅ、ミルザムちゃんも青龍鱗の力を使って治そうとしたです、それでも彼女の水晶化だけは、どうしても治せなかったんですぅぅ」
「そんな…」
 アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)は顔を傾けて口を開きました。
「彼女にかけられた水晶化だけが青龍鱗の力でも解けない程の強力なものだった… もしくは青龍鱗の力で治せると言ったパッフェルの言葉に嘘があったのか、といった所かのう」
「パッフェル… その人がユイードを…」
 チェスナーが唇を噛み締めた時、一人の生徒が校長室に飛び込んできました。
「大変です! ガラクの村に向かった小隊からの報告によると、途中に位置するトカール村に猛毒が蔓延しており、村人のほとんどが重症、との事です」
「猛毒? 村が丸々ですぅ?!」
「水晶化した村の次は猛毒に侵された村とは…… これは、いよいよ……」
「パッフェル! パッフェルですかぁ!!」
「いえ、今現在、パッフェルの姿を確認したとの報告はありません。毒への警戒から、村の探索も難航しているようですが」
 ガラクの村が水晶化しているとの報告を受けた直後、イルミンスールからクイーン・ヴァンガードへ正式に応援要請が出されました。
 パッフェルによる襲撃事件以降も水晶化の実態解明が行われましたが未だ解明できず。現状、水晶化を解除するには青龍鱗の力に頼るしかないのでした。そして実際にその力を使ったのはミルザム、そしてパッフェルの二人だけでした。
「小隊にはそれ以上、村に踏み込むなと伝えるのじゃ。ミルザムと合流し、状況を伝えるのが先じゃ」
「そうですぅ! 小隊はそのままガラク村に向かうですぅよ、トカール村には救助部隊を結成して向かわせるですぅ!! そしてパッフェルは、パッフェルは必ず捕まえるですぅ!!」
 机を叩く音と共に、エリザベートは身を乗り出して、叫び指示したのでした。


「本当に行くのかぃ? アリシア」
 ベルバトス ノーム(べるばとす・のーむ)教諭の研究室では、教諭のパートナーであるアリシア ルード(ありしあ・るーど)がトランクに薬品を詰めている所でした。トカール村へ発つ準備をしているアリシアの背に、教諭は顎を下げて訊いていました。 
「姿は確認されてないみたいだけど、おそらくパッフェルが関係しているだろうねぇ。それでも、行くのかぃ?」 
「お願いします…… 助けられてばかりではなく、私も皆さんの役に立ちたいんです」
 人質にされ、全身を水晶化、そして瞳の力で操られていた。手を止めて振り向いたアリシアの瞳には、強い決意が込められているようでした。
「………… わかったよ。救助部隊に同行するといい。話はつけておくよ」
「ありがとうございます!」
 頭を下げたアリシアの声は弾みましたが、教諭の顔は曇ったままでした。
 水晶化の解明が終わらない限り、自身の研究をする事も、学校外への外出も許さない。
 今回もノーム教諭は、お留守番になるようです。

担当マスターより

▼担当マスター

古戝 正規

▼マスターコメント

 
 【十二星華】編、第二幕の始まりです。
 私のシナリオでは「【十二の星の華】剣の花嫁・抹殺計画!」の続編となります。
 
 さて、舞台の補足をさせていただきます。
 ガラクの村はイルミンスールの森の中、イルミンスールから10kmほどの所に位置するヴァルキリーの村です。40mもの高さのあるガラクの滝、その滝壺を中心に開拓されました。
 村人たちを始め、コテージの様な家屋も、畑も草木も用水路の水さえも、目に見える全てが水晶と化しているようです。

 トカール村は、ガラクの滝から生じる川を5km程下った所に位置した村で、住人はガラクの村と同じくヴァルキリーです。
 村人全員が感染している訳ではありませんが、感染した住人たちは皮膚が焼き剥がれるような痛みを全身に感じ、悶えているようです。

 小隊での参加の場合は、トカール村からガラクの村へ。
 救助部隊は、イルミンスール魔法学校からトカール村へ向かって頂きます。
 なお、救助部隊には原則、「ヒール」や「キュアポイゾン」などの治療スキルを持っている事が求められているようです。

 また、クイーン・ヴァンガードは蒼空学園からガラクの村へと向かっています。ミルザムは確保した女王器の内、青龍鱗のみを持参しているようです。

 パッフェルの姿は確認されていません、扉絵に居ようとも確認されていないのです(笑)
 皆さまのご参加と、物語を紡ぐアクションを楽しみにしております。
 

▼サンプルアクション

・小隊として、ガラクの村へ向かう

・救助部隊として、トカール村へ向かう

・パッフェルを捜し出す

・パッフェルに協力する

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2010年02月11日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年02月12日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年02月16日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年03月02日


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