シナリオガイド
今宵も誰かが消えゆく…神隠し
シナリオ名:枕返しをする妖怪座敷わらしを捕まえろ! / 担当マスター:
按条境一
夜な夜なまた1人…また1人と、葦原の長屋から住人が消えていき、人々は夜も眠れず怯えています。
ある晩…長屋に住んでいる者が数人、とうとう眠気に耐え切れず、枕に頭を乗せて眠ってしまいました。
小さな子供が家に住人たちが起きないようにそっと忍び込み、寝ている人たちの枕を全部ひっくり返して外へ出て行く。
枕を返され眠ってしまったある者が
「うぅ苦しい…溺れるぅうっ」
と、眠りながらもがき苦しみ始める。
またある者は
「家に…家に火が、熱い…熱い、焼けに死にそうだぁっ」
と…悪夢にうなされてしまう。
隣近所の者が酒盛りでもしようかとそこへ訪ねてくると、眠っている人たちがうなされている。
「―…き…消えた!?うぁあぁぁああっー!!」
起こそうと近寄ると眠っている者たちはその場から姿を消し、それを見た近所の者は恐ろしくなり悲鳴を上げて外へ逃げ出してしまいました。
「きっと枕返しの妖怪の仕業だべ!」
「んにゃ、あいつは今どっかへバカンスさいってるっぺ」
「そんだば、誰の仕業なんだぁ?」
「もう1匹、枕返しする妖怪するやつがおる。
そいつぁ座敷わらし様の仕業でねぇか?」
「あの方はそんな酷い悪さをしないっぺ。
毎年お社にお供え物を…」
「そいや昨年と今年、誰があげたんだべ?」
誰がお供え物をあげたのか、住民たちは聞き合い、顔を青ざめさせる。
今年、座敷わらしに誰もあげていなかったのです。
しかし誰も座敷わらしの姿を見た者はなく、手がかりは1冊の本に書かれた絵だけで、そこに描かれているのは着物姿の小さな少女です。
「ここの温泉、1度入ってみたかったのよね。
礼海くんが外で待ってるけどちょっと眠いなぁ…、枕もあるし仮眠室で寝ちゃおう」
ウェリス・クォッロークはパートナーの彼を待たせて仮眠していると、不幸なことにお供え物をもらえなくてイラついている座敷わらしがやって来てしまいます。
「この子の枕も返しちゃおう、わらしを怒らせた罰だよプンプンだ!」
怒りながら座敷わらしは彼女の枕を返してしまい、悪夢の中へ落としてしまいました。
「お供えまんまをやらにゃ、いたずらわらしがやってくる。
甘いものやらにゃ、いたずらわらしがやってくる。
ひと夢ひと夢もってこぬと、カランコロン。
下駄の音が枕元へやってくる。
くるりと怖い夢路へでんぐりかえし」
和服を着た少年のような姿の者が、黒琵琶を塀の上に座って弾き鳴らしながら歌う。
「温泉に行ったきり、ウェリスのお嬢さん戻って来やせんね。
うっかり眠ってなきゃいいでやんすな」
担当マスターより
▼担当マスター
按条境一
▼マスターコメント
単発のシナリオなので何かにつながっていたり、複線などはありません。
新規のお客様もお気軽にご参加どうぞ。
夢の中へ行ってしまった人々は、どんな夢を見ているのでしょうね。
妖怪の座敷わらしは枕や頭に敷くものがなくても、無理やりひっくり返してきます。
わらしはすばしっこくって捕まえづらいですが、捕まえるために気を引けそうな物は歌の中にヒントがあります。
この妖怪は一般的な子供と同じ思考です。
ありきたりなものは好みませんが、珍しいものには興味があります。
悪夢の中は想像したものでも、ある程度反映いたします。
何も場所指定がない方は、葦原の長屋のどこかになります。
使われてないことが前提の、現代の日本にありそうな住居などでも可能ですが、地名や建物名称などは反映することが出来ませんのでご注意ください。
死亡ネタがあっても夢オチになり、このネタはなりたい人のみになります。
どこまでの程度か、アクションにお書きいただかない限り、スプラッターな目には遭いません。
長屋とお社の位置は、マスターページに掲載してあります。
▼サンプルアクション
・んだば座敷わらしを捕まえに行くっぺよ。
・好きそうなのを作って、座敷わらしを捕まえる人の手伝いをする。
・怒ってへそをまげないように、座敷わらしにあげるお供え物の料理をつくってあげる。
・うっかり眠って悪夢の中へ送られてしまった。
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2010年07月12日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2010年07月13日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2010年07月17日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2010年08月02日