葦原明倫館

　『黒毛猪』と呼ばれる猪がいます。
　高さは大体三メートルほどあり、大きさで言えばアフリカゾウぐらいの大きさです。
　その肉は大変美味と知られていますが、とにかく凶暴で狩るのは本当に命がけ。
　今日はその黒毛猪を手に入れるために、インスミールの森に集まっています。
　それは何故かといいますと……


　空京の片隅にある小さなカレー屋さん『カリー大和田』にとある女の子の幽霊が住み着いてしまっていました。この女の子の幽霊は、生きていた頃からカレーが大好きで大好きで、シャンバラにやってきたのも、シャンバラでしか食べられない新しいカレーに出会うため、という筋金入りのものでした。
　女の子の幽霊の名前は、来栖　綴（くるす　つづり）といいます。
　カレー屋さんのカレーをこっそり食べてしまう困ったところはありましたが、味にアドバイスをしたりして、なんやかんやとお店の人とは共存していました。
　そんなある日、ザンスカールから来たヴァルキリーのお客さんから黒毛猪のお肉を使ったカレーの話を聞き、食べたい食べたいと大騒ぎ。成仏してもいいから食べたいと語る彼女に、お店の人も食べさせてあげたいと思い、ヴァルキリーのお客さんに相談したところ、イルミンスール魔法学校を始めとした各学校の生徒に協力してもらうことになりました。

　黒毛猪の毛は針のように鋭く鉄のように硬く、まるで鎧のようです。
　それに加えて、その巨大な体で繰り出される突進はまるで汽車のような迫力があります。もちろん、当ったらタダでは済まないでしょう。
　準備はしっかり、罠なんかも考えてみるといいかもしれません。

　来栖ちゃんが食べるカレーは、猪を捕まえたら川原で作ります。
　お店の人がカレーを作る予定でしたが、途中で腰を痛めてしまって動けないのでカレー作りもみさなんにお願いします。鍋や他の材料などはお店の人が沢山用意しているので、心配いりません。

　来栖ちゃんや、頑張って猪を狩りに行った人にカレーを振舞ってみるのはいかがでしょうか？

　みんなでキャンプをしつつ、巨大な猪を狩りにいくアウトドアなシナリオです。
　『カリー大和田』の店長大和田さんが全校に依頼を出していますので、学校に関係なく参加できます。
　カレー好きの人は是非ご参加ください！

　文中で罠をオススメしていますが、アフリカゾウサイズの生き物を捕まえる罠はそう簡単には作れないかもしれません。でも、みんなで強力すればあるいは大きな罠が作れるかも。

　カレーを作る人は、オリジナルなこだわりがある人はどんどんどうぞ。
　ただし、カレーの食材はジャガイモやニンジンなど、ある程度スタンダードなものしか用意できません。
　町の八百屋に売っていないものは用意できない、とします。

　いっそどちらにも加わらないで、川原で釣りをしたり、山菜を採ったりしても構いません。
　カレーの材料になるような川の生き物や山菜が取れるかもしれませんが、危険な生き物も多いのでご注意ください。

・黒毛猪を狩る

・カレー作りを手伝う

・川原で釣り