葦原明倫館

　古王国時代、シャンバラ大荒野西部の領国において、兄弟で領主を務めたグスト・バルジュとソレント・バルジュ。鏖殺寺院に手を貸し、領民に数多くの非道を行ってきました彼らは、民衆の反乱によって領国から離れた洞窟内の牢に閉じ込められ、しばらく後に、謎の死を遂げました。

　兄弟を閉じ込めたことから『グスト・ソレントの檻』と呼ばれたこの洞窟はあるとき、文明的価値のある可能性が出てきたため、探索が行われました。
　結果、バルジュ兄弟は生きながらえていること、彼らが死者をゴーストにするという研究を極め、その技術を鏖殺寺院に提供しているという真実が明らかになりました。

　ツァンダ家はこの事態を危惧し、蒼空学園校長の山葉涼司（やまは・りょうじ）の協力を得て各校に呼び掛け、バルジュ兄弟の行方を捜すこととなりました。
　調査の結果、恐ろしいテロを起こそうとしているガディアス・グリオールという人物が、鏖殺寺院やバルジュ兄弟と深く関わっていることが判明しました。
　冒険者たちは彼のテロを阻止し、ガディアスを捕獲しようとしていました。しかしそこへ当のバルジュ兄弟が現れ、ガディアスの口を封じて去っていきました。

　その後、調査は続きましたが、依然としてバルジュ兄弟の足取りはつかめませんでした。

　望みが尽きたかと思われた矢先、人の求めるものを探し出す能力を持った賢獣オルディオンがイルミンスールの森に住んでいるという情報を得ます。
　ミルザムたちは有志を集い、オルディオンに会って情報を得ました。
　オルディオンから得られた情報は、『空』そして『大量破壊ゴースト兵器』といったものでした。
　その情報をもとに、地域を絞って再び調査を始めるツァンダ家は、バルジュ兄弟の恐ろしい陰謀を発見します。

　シャンバラ大荒野の西部に、発掘した浮遊戦艦を利用した国家『幽帝国家グラン・バルジュ』を建設中という陰謀を。

　シャンバラの上空へ浮遊し、そこから大量破壊ゴースト兵器で世界を支配するという恐ろしい計画。
　奇しくもバルジュ兄弟の生まれ故郷であるその場所で、兄弟はその計画を着々と進めていたのです。

　今回は、この建設中の『幽帝国家グラン・バルジュ』へと侵攻し、バルジュ兄弟を叩いてください。危険な魔物やトラップはもちろんのこと、ゴースト兵器を使いこなす『バルジュの隷使』なる手下も出てきます。油断は禁物です。

　初めましての方、はじめまして。久しぶりという方、お久しぶりです。池羽　十日です。
　ついに――
　ついに――

　ついに最終章です！！
『『古代文明探求機構』の調査員を護衛せよ！』から始まること四回目。

　長かったバルジュ兄弟とのイタチごっこも、ここが終着点となります。
　果たして、結末やいかに――


【補足事項】
＜部屋の種類について＞
　部屋の種類についてですが、食堂、兵士寝室、シャワールーム、トイレ、食糧庫、図書室、遊戯室があります。
　食堂と食糧庫の内訳ですが、大体の材料や調味料が揃っております。
　図書室には、文学から成人向け雑誌まであります。
　遊戯室は、ビリヤード、ダーツのほか、テレビゲームもあります。
　他の部屋については、一般的なイメージ通りで考えていただいて結構です。

　確認になりますが、『グラン・バルジュ』はまだ浮遊していない状態なので、小型飛空挺や空飛ぶ箒などは必要ありません。
　そして、兄弟を倒した後は浮遊出来ないように破壊してください。

・全ての元凶である、バルジュ兄弟と戦闘し、これを倒す

・グラン・バルジュの起動源を破壊し、無効化する

・『破滅賛美ス災厄ノ流星（イービルブリンガー）』を破壊し、パラミタの安全を守る