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蛙の代わりに雨乞いを……?

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シナリオガイド

梅雨に降らない雨だから、蛙と祠でぽちっとなっ☆
シナリオ名:蛙の代わりに雨乞いを……? / 担当マスター: 藤乃 葉名

 朝の十時――空京大から暫く歩いた、ある公園――。 そこにウォウル・クラウンの姿がありました。

 梅雨だというのに快晴。故に彼は散歩をしているのでしょう。と、彼の耳に聞きなれない声がします。

「もし……そこのお方」
「うん?僕かい?」

彼は振り返って辺りを見回します。見回します……が、そこには誰も立っていません。
彼は不思議そうに首を傾げ、再び進行方向へと向きなおしました。

「もし……待ってはいただけませんか?」

 なおも聞こえる声に、彼は再び振り向きます。どうやら、姿が見えない誰かからの言葉の様です。

「そこのお方。下を向いてはいただけませんか……?貴方の足元です」

 言われた通りに彼が足元に目を落とすと、其処には一匹の蛙がいました。

「蛙君……声の主は君かい?」
「ええ、お初お目にかかります」
「そうだねぇ。流石に、こっちに来てからもしゃべる蛙とは出会った事がないなぁ」
「実は――あなたにお頼みしたいことがありまして……」

 ウォウルのリアクション、言葉などは完全に無視し、蛙は話し始めます。どうやらウォウルと同程度、相手の都合などは考えない蛙の様です。

 どうやらこの蛙――雨を降らせて欲しい、との事です。雨がちっとも振らず蛙の奥さんが体調を崩して寝ているとか。
そして自分も――ちょっときついかなぁ……だそうでした。
そこで、蛙の世界で古くから伝わる(と、この蛙は言いますが)祠に、雨乞いをする事で雨が降るのだそうです。
しかし、その祠は全部で三つあるそうで、同時に押さないと効果はない。と言うではないですか。
 三つの祠の内、一つは特に難しくはない、との事ですが、以外の二つは大変なのだ、と蛙は言います。
 一つは、五つある祠の内のどれかにご神体が隠されていて、一斉にお願いしないと意味がないとか……。
 もう一つは、なんでもたまに、梅雨時に見かける何とも恐ろしい化け物(白くてふわふわしている、あれ)がたくさん襲ってくるとか……。
だからこそ、蛙はウォウルに協力を求めたのでしょう。人数の問題もありますが……。

 ウォウルは暫く考え込みますが、どう考えてもここには蛙と彼しかいません。困った彼は徐に懐から携帯電話を取り出すと、気味悪い程早い速度でボタンを押し、誰かに電話をかけます。

「もしもし。ああ、ラナかい?…………」
「あの……」

 随分と一方的な物言いで電話を切ったウォウルを、蛙は心配そうに見つめます。

「大丈夫だよ、一人は都合がついたから。それにしても……やっぱり人数が圧倒的に足りないねぇ……」

 辺りを見回した彼は、とある人影を見て動きを止めました。
偶然近くを通りかかった、雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)を見つけた様です。

「やぁ! 君、蒼空学園の子だろう? なぁに、怪しむ事なんてないよ。僕も蒼空学園の卒業生だからね。まぁそれはどうでもいいか。で、いきなりで悪いけど、協力して欲しい事があるんだ」

 ウォウルの言葉に雅羅は眉を顰めて後退します。彼は随分と怪しまれている様子です。
ですが彼は挫けません。と言うよりは、怪しまれている事に気付いていない様子。故に彼は続けます。

「誰でも良いから人を集めてきて欲しいんだ。協力してくれそうなら誰でもいいよ。例えそれが――道行く知らない人であったとしても

 何がなんだかわからない雅羅へ、更に彼は、今蛙から聞いた事情を話し始めました。どうやら自分が、かなり面倒な事に巻き込まれている事を自覚し始めた彼女の表情が、どんどん暗い物へと変わっていきます。

「わかった……わかったからちょっと待ってよ」

 彼女は暫く考えてから、尋ねます。

「これだけは聞かせて。貴方の名前は?」
「ウォウル。ウォウル・クラウンと言うよ」




担当マスターより

▼担当マスター

藤乃 葉名

▼マスターコメント

  初めましての方、そしてお久しぶりの方。 よろしくお願いします、藤乃 葉名(ふじの はな)です。
 三回目のシナリオと言う事ですが、今回は蛙です。蛙を助けてあげるお話になります。懸命に考えましたので、お付き合い頂ければ
 とても嬉しいです。

  さて、大まかな流れですが、このシナリオは『みんなで力を合わせて雨を降らせようぜ!』と言う話になっております。
 学校の指定がないので、参加動機はNPC達と繋がりがない方の場合『歩いてたら道端で声をかけられた』と言った感じで結構です。
 
  三人はそれぞれバラバラに動きますが、距離は公園内、更に祠から祠までは目が良ければ肉眼で確認出来る程度ですし、
 話そうと思えば、大声を出せば声も届く距離です。なので、以下の大まかな目的の中から方向性だけをお選びいただけば、原則動きに
 制限はつきません。

 ●雅羅・サンダース三世
 公園東口方面の祠に向かいます。蛙の説明にあった梅雨時に見かける何とも恐ろしい化け物(白くてふわふわしている、あれ)が
 襲ってくる危険性がありますが、彼等に悪意はありません。更に襲ってきても、誰かが怪我をする様な事はしないので、むやみやたらに
 攻撃はしない方がいいでしょう。

 ●ウォウル・クラウン
 公園西口方面の祠に向かいます。祠のご神体が五個あるので、最低でも五人が必要だと、蛙は説明しています。
 また、スイッチを押す時以外に特別な罠はない様なので、もし梅雨時に見かける何とも恐ろしい化け物(白くてふわふわしている、あれ)が
 現れた場合は、雅羅たちのフォローもできます。

 ●ラナロック・ランドロック
 二つの祠のちょうど中間地点に位置する祠にいます。蛙はウォウルに説明すると、自分も疲れてしまったようで、ラナロックは蛙の
 看病をしています。彼女をサポートしつつ、雅羅、ウォウルの両方に気を配ると言う必要性があります。

 
 以上が大まかな目的の方向性です。また、これ以外のアクションでも、突拍子がなく、シナリオ進行とは全く関係のないアクションを
 除き、反映させる場合もあります。

 今回は、シナリオの目的を全員で達成しながら、みんなでワイワイ出来ればいいな、と思っておりますので、交流を深めるつもりで
 お気軽にご参加いただければな、と思っています。
 
 皆様のご参加、心よりお待ちしております。

▼サンプルアクション

・困っている人(例えそれが蛙でも)を助ける

・友達の輪を広げたい

・雨が降らないと困るから

・何だか面白そうだから

・誘われたからには全力で成し遂げたい

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年06月02日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月03日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年06月07日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年06月17日


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