葦原明倫館

-オメガの屋敷-

「ドッペルゲンガーに奪われた魂を返してくれるように、わたくしの友が交渉しているみたいですわ。
たとえ新たな魂を得たとしても…、本能までは変えることは出来ませんの…」
　理性で止めようと思っても、オメガ・ヤーウェ（おめが・やーうぇ）がすぐ近くにいると分かってしまうと…。
　本物になり代わりたいという本能の欲望が、奪えと襲いかかってしまうかもしれないのです。
　やはり…傍で共存することは絶対叶わないようです。


-イルミンスールの森-

　その不安を他所に、オメガのドッペルゲンガー、アルファは…。
　協力者たちと本物の魂の代わりになるものを、太極器で作り出そうとしていましたが、魔女たちに見つかってしまいました。
「今、連れ戻されるわけにはいきませんわ！
せっかくわたくしがここに留まれる魂を得られるんですもの」
　太極器の作成の協力を頼まれたラスコットは…。
「オレもうおじさんだから、走るの苦手なのになぁ…」
　すでに息切れしてしまっています。
　アルファとラスコットの2人、そして作成方法を知っている協力者たち…。
　連れ戻されたり、捕縛されてしまうと完成させることが出来ません。
　果たして、無事に魔女から逃げ切ることが出来るでしょうか。


-イルミンスールの森のどこかに存在する…十天君の研究所-

「やつらの研究所を潰したとしても、十天君たちに逃げられたらまた何するか分かへんからなぁ。
逆上してオメガはんやレヴィアはんたちに、何か仕掛けそうやし。
そっちは、他の生徒が探してはるから大丈夫なんやろうなぁ」
　礼青たちは同行者の頼みで機材を破壊していますが、その目的で来たので何の躊躇もなくぶっ壊しています。
「私たちの魔法でギタギタにしてやるわーー！！」
　それに気づいた魔女は怒り狂い、彼らを叩きのめそうとしています。


　ラボの中では…。
「何やら騒々しいですね、おそらく侵入者どもが暴れているのでしょう…。
これは一刻も早く、不老不死の第2段階の研究を開始しなくては…。
まったくこんな時に、ラスコットさんはどこへ行ってしまったんでしょうか」
　協力者の獣人の検体の人格を操作した後、金光聖母は彼がいなくなったのに気づかず、第2段階の不老不死の実験を開始しました。

　一方、王天君は封神しようとしている生徒を、返り討ちにしようとしています。
「まぁ、オレ様が戦うまでもねぇな」
「お姉ちゃんを狙うなら、壊して壊して壊しつくしてやるの。
もしも何かしたら…オメガを壊すの…」
　協力者の少女は彼女を必死に守ろうと、闇の中に潜んでいるようです。

　お姉ちゃんに何かしたら、報復するの…という者の怒り…。
　こんな場所に研究所がなければ、見たくないものを見ずに済んだのにという憎悪…。
　己の欲を満たしたい強欲…。
　友を守りたい純粋な優しさ…。
　オメガの屋敷やイルミンスールの森…研究所の中で、様々な感情が渦巻いています。

　森の香りが壊れていく研究所の中に入り込まない、という保障はありません。
　突然幻影に襲われてしまうかもしれませし、どこからかゴーストに襲撃されてしまう可能性もあります…。

シナリオの進行上で回数が変わるので話数未定ですが。
ＷａｈｎｓｉｎｎｉｇＷｅｌｔ編はリアクションによって、この3話目までになります。
暗き森の泣き声からＷａｈｎｓｉｎｎｉｇＷｅｌｔ…全てを求め永遠を欲するの末までの結果を反映したものです。
どの所属学校でもご参加いただけます。
新規ご参加に関わらず一律、ここまでの大まかな話しの流れを知っているとします。

【注意事項】
イルミンスールの森の奥深くに足を踏み入れたら最後、道を知らない者は永遠に彷徨い続けてしまうかもしれない、迷路のような森です。
精神感応のスキルや、パートナー同士の携帯通話のみ通信可能です。

普段から森に出入りしているイルミンスールの生徒は、森に入ってからの道順を覚えるのに有利です。
彷徨ってしまうか不安な方は、魔法学校の人にくっついていくと、アクションにお書きください。
全てのＰＣの転校状況をアクション内で把握できませんので在籍中に限ります。
研究の成果については、リアクション後のマスターコメントでお伝えします。

・前回ご参加いただいた方について
リアクションの終了地点にいるところからになります。
研究所を探しているＰＣですが。
その中にいる、または近くにいる、一緒に行動しているＰＣが近くまで来れた描写がない方は、まだ森の中で探しています。
ただし、道の途中で逸れたままのＰＣは合流出来ていません。

・ドッペルゲンガーについて
本物の魂の代わりに吸収するものを作るために必要な魂ですが。
志願していただいたＰＣから選ばせていただきました。

・研究所付近の森について
その者が抱えているトラウマなどが、幻影となって襲いかかり、道に迷わせようとしてきます。
実体の有無の希望はアクション上でお書きください。
どちらか書かれていない場合、実体のないものとして反映いたします。

・十天君の研究所
不死の研究のための必要最低限の機材は、完全不死と不老不死の研究をしている、2つラボの中にのみ確保されています。
他の魔道具などは侵入してきた者たちによって、破壊され始めています。

【MOBの魔女のクラス】
・ドルイドは外の見張りと森の見回りのみ。
ウィザード、コンジュラーは中と外両方います。
ただし、エンドゲームと物質化・非物質化のスキルは使いません。

【出現ゴースト】

・ヒューマノイド・ドール

・キラーパペット

ゴーストに関しましては、マスターページをご参照ください。

【十天君・王天君のクラスと術】
・侍
紅水陣（こうすいじん）
血溜まりの血の池地獄のような空間です。
空間の血と周囲の血液を利用し、亡者の手のようなものを出現させてターゲットを狙い、生きる気力を吸い取ってしまいます。
MC・LCが傷を負わせて相手が逃げたり、封神されたりなどの時、開放。
陣から出るのは自由ですが、術の発動中に入ることは出来ません。

【十天君・金光聖母のクラスと術】
・ネクロマンサー
金光陣（きんこうじん）
ミラーハウスのような空間です。
光の光線を放ち、狙ってきます。
MC・LCが傷を負わせて相手が逃げたり、封神されたりなどの時、開放。
陣から出るのは自由ですが、術の発動中に入ることは出来ません。

負の感情ばかり渦巻く中で何を成しますか？

・オメガの屋敷の警備をする。

・今度こそ十天君たちの研究所を見つけたい！

・十天君たちの研究所を探しに、イルミンスールの森へ向かう。

・魔女たちにくっついていって不老不死の研究をする。

・十天君のどちらかと戦う。

・森の中に入ったら、うっかり彷徨った。