葦原明倫館

パラミタの東端、マホロバ。

その中心には、桜の世界樹扶桑の元に栄える都がありました。
しかし、時の流れは都すら混乱に巻き込み、戦火も間近に迫っています。

その扶桑の平和を守るために、近藤　勇理（こんどう・ゆうり）とパートナーの楠都子によって紳撰組が結成されました！
紳撰組は、寺崎屋、逢海屋へと討ち入りを果たし、次々と功績を挙げました。
結果、不逞浪士を陰で操る
朱辺虎衆(あかべこしゅう)の存在が
明らかになっています。

煙に巻かれた逢海屋に不敵に佇む、朱い牛面をつけた黒装束の集団。
彼らと紳撰組の決戦が迫っていたのです！

扶桑守護役、松風堅守（まつかぜかたもり）の屋敷。

逢海屋討ち入り後、扶桑の都では宴が開かれておりました。
そこには紳撰組は勿論、『扶桑』を護っている扶桑見廻組の面々や、招待された一般の人々も顔を出していました。
主催者は、松風公で、他にも参加者には暁津藩家老の姿等もあり、賑々しいものでした。

「どうした、都子。食べないのか？」

近藤がそう声をかけると、楠が曖昧に笑いました。
逢海屋での梅谷才太郎の暗殺以来、都子は元気がないのです。

「勇理こそ、ちゃんと食べないと力が出ませんよ、ここぞという時に。
そう――朱辺虎衆を倒すその時に」

何か思案している様子の彼女に、近藤が首を傾げます。

二人の正面で、松風堅守が呟きます。

「扶桑の都も、早く平和になってくれればいいのだが」

彼は、紳撰組を預かってもいるのです。



そこへ暗紳撰組の諸士調役兼監察方の一人が、歩み寄ってきました。

「近藤さん、不逞浪士達は、池田屋に集結している様子ですぜ。
かなり大規模だ。それに、例の朱辺虎衆の連中もおりやす！」

耳元で響いた言葉に、近藤は決意します。

「そうか……、今度こそ決着をつけよう。
紳撰組で、池田屋に討ち入りをする！」

芹沢　鴨（せりざわ・かも）や藤堂平助が見守る中、近藤はそう決断しました。

不逞浪士たちがそれだけ大規模に集まるという事は、
扶桑の都で大きな騒乱を起こそうとしているに違いないからです。

そしてこれまでの経緯から、紳撰組に対する備えもしているはずです。
だからと言って、手をこまねている訳にはいきません！



これが紳撰組の決戦の序幕でした。
これから、扶桑の都は一体どう変わっていくのでしょうか？

こんにちは、密巴です。

扶桑の都を舞台にした紳撰組のシナリオ、
今回で一区切りとなります。

明倫館のキャンペーンに関連したシナリオですが、明倫館の学生が有利というわけではなく、どなたにでもご参加いただけます。

続編ではありますが、前作「結成、紳撰組！」「激闘、紳撰組！」を未読かつ不参加でも楽しんでいただけるように書きたいと考えております。
※前作・前々作のガイドは、読んでいただけているとより楽しめるかと思います。

一点、お願いがあるのですが、新に紳撰組に入隊を希望される方は、
『何番隊所属』が良いか書いておいていただけると助かります。
また、どうしても（密巴に）参照して欲しいシナリオがある場合は、
シナリオ名と頁番号を書いてください。
同様に、他者に対する呼び名など『コレ』というものがある場合は、
書いておいていただけると、大変恐縮です。
ＧＡの場合も【ＧＡ名】としていただけると、とても助かります。


また、様々な面でお世話になっているかのMS様、識上MS様を始め、
近藤のイラストを描いていただいたあるうぇ様、
また運営様にも大変感謝いたしております。
本当に有難うございました！


何卒ご参加の程、宜しくお願い申し上げます。

・紳撰組に入って池田屋に踏み込む。

・朱辺虎衆に入る。

・朱辺虎衆の謎を探る。

・梅谷才太郎暗殺事件の真相を探る。

・扶桑の都で、まったり過ごす。