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あなたと私で天の河

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シナリオガイド

あなたと私、みんなと僕、あるいは一人で、夏の夜空を
シナリオ名:あなたと私で天の河 / 担当マスター: 桂木京介

 学生や教職員の手前、まず明らかにすることはないものの、山葉 涼司(やまは・りょうじ)は今でも、自分は蒼空学園の一生徒に過ぎず、この校長室という場所すら他人行儀に感じてしまうことがあるのです。
 特に、先代校長御神楽 環菜(みかぐら・かんな)をこの場所に迎えたときには。
「元気そうだ。会うたびに以前の力を取り戻しているような気がする」
 涼司が慣れぬ手で椅子を引いて勧めると、まるでそれが当然のように、自然な仕草で環菜は腰を下ろしました。
「そう見える?」
「ああ、御神楽環菜が戻ってきた、って感じだな」
「でもね」環菜はそっと髪をかきあげて、「戻ってこないものもあるわ」と、あいまいな笑みを浮かべると、そっとサングラスの弦を指で押し上げました。
 涼司は少し、答えに窮しました。同じではない……つまり、『変わった』ということでしょう。事実、ほんの一年前を振り返っても、あの頃は学園も、自分たちも、今とは大きく様相が異なっていました。それが良いことなのか悪いことなのか、彼には判りませんでした。
「得たものもあるし、いいのではないですか」環菜の傍のルミーナ・レバレッジ(るみーな・ればれっじ)はくすくすと笑って言いました。「恋人、とか」
 コッホン、と環菜はわざとらしく空咳しました。そういえば、こういう茶目っ気はかつての彼女にはなかったような気もします。
「そんな私の事情はいいの! 本題よ本題」
「そうだったな。まあ、単なるレクリエーションなんだが……」
 いよいよ近づく七月七日、涼司はこの学園のグラウンドで、七夕の夜を祝うイベントを開催する予定です。願い事を書いた短冊を笹につるして楽しむ一方、縁日も用意しますし、手持ち花火で遊ぶなどの催しも予定しています。
 参加者には一人一枚、短冊が渡されることでしょう。緑・紅・黄・白・黒の各色で、緑は健康や家庭円満、紅は恋愛や友愛、黄色は将来叶えたい大願、白は謝りたい気持ちや伝えたい感謝の念、黒は秘密の願い(墨で書くので判読しづらい)を書くと叶う……かもしれないという主旨です。
「このところ殺伐とした出来事が多すぎた。こうやって親睦を図るのもいいかと思ってな」
 良かったら二人とも参加してくれないか、と涼司は言いました。
「楽しく遊ぶのはもちろん、真夜中と同時に消灯して美しい天の河を鑑賞するというアイデアがあるんだ……」
 ちらりと涼司は環菜の表情を見ました。どう反応するのか、気になっているのです。
「いいと思うわ。ロマンティックで」
 喜んで参加させてもらうつもりよ、と優しい口調で告げる環菜を見て、(「なるほど、確かに」)と涼司は思ったのです。
 確かに環菜は少し、変わったようです。おそらくは良い意味で。

 本日、蒼空学園のこの場所では、七夕祭の打ち合わせが開かれる予定なのです。
「あら」
 卜部 泪(うらべ・るい)は校長室の扉を開けて、これはこれは、と、品定めするような目で一同を見渡しました。
「お揃いですね〜」
 という泪の前には、涼司、環菜にルミーナ、そして、花のように可憐な桜井 静香(さくらい・しずか)の姿もあったのです。
「こんにちは。でも僕たちも来たばっかりなんだ」
 静香が手を振ると、彼女のパートナーラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)も一礼します。
「わたくしは興味なかったのですけれどもね。静香さんが久々に蒼空学園を見たいとおっしゃるものですから……」
 口調こそ素っ気ないものの、ラズィーヤも気分が高揚しているようです。声が弾んでいます。
「豪勢な集まりになってきたようだな」
 失礼するよ、と言うと、泪に続きアクリト・シーカー(あくりと・しーかー)も姿を見せました。無愛想に見える彼ですが、さりげなく手土産にドーナツの包みを下げております。
「聞いた話では、当日はコリマ・ユカギール(こりま・ゆかぎーる)さんも時間を作って顔を見せるかもしれないと言いますし、ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)さん、ジェイダス・観世院(じぇいだす・かんぜいん)さんにも招待状を出しているってお話ですよね。元校長、校長がずらりと集まるなんて、これはちょっとした事件ですよ〜」と、目をキラキラさせて泪は言うのです。
「事件だなんて大げさよ。それに……」環菜はこの後「あの人は来ないでしょうし」と続けるつもりでした。ところが彼女の心を読んだように、
「ちょうど届いたところだ」と重々しい封筒を破って、現れた手紙に涼司は目を通しました。差出人は金 鋭峰(じん・るいふぉん)となっています。「自分の感覚では七夕は旧暦であり、新暦の七月七日に祝う理由はないのだが云々……と色々書いているが、要点だけ言うと」
 涼司は顔を上げました。意外そうな口調を隠さず告げます。
「参加する、と言ってる」
「これは……事件かもしれませんわね」ラズィーヤは顎に手を添えました。あの堅物鋭鋒と、ロマンティックな七夕祭に共通点があまり感じられないのです。
 そのときまた扉が開き、
「あの……盛り上がっているところ申し訳ないんですが……」
 とフィリップ・ベレッタ(ふぃりっぷ・べれった)が顔を覗かせました。
「ごめんなさい。イルミンスールの校長……エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)は、七夕祭りは欠席です」
「なにか彼女には用事でもあるのか?」
 と言ったアクリトに対し、ますますフィリップは申し訳なさそうに言いました。
「ええ……その……『ダディクール祭』が……」

 ダディクール祭、それは当夜、川原でバーベキュー大会のことなのでした。これは、バーベキューでとことん肉を食べ幸せになるという故事(?)にちなんだもので、肉を大量に持ってきた者、あるいはがっつりと焼いてくれた者に「ダディクール!」と呼びかけると縁起が良いとされるという奇祭――だそうです。
「そんなお祭はじめて聞くよ?」
 静香は首をかしげました。そりゃあそうでしょう、どこでそんなものを思いついたのか、これは涼司の従兄弟となる山葉 聡(やまは・さとし)が考案したものだからです。
 こちらは色気より食い気、というやつでしょうか。別に肉だけ食べなければならないというルールはないので、お腹が空いている人は気軽にご参加下さいとのことです。雄大な星を眺めながら、クールなバーベキューの夜というのも面白そうですね。

 夏です。今年もまた、心ときめく夏がやってきたのです。
 七夕の夜を最愛の人と、あるいは友達と、パートナーと過ごしましょう。この日ばかりは戦いを忘れ、ゆったりとすごしたいものです。
 短冊にどんな願いを込めますか?
 浴衣姿のあの人に、どんな言葉をかけましょう?
 それともいっそ、バーベキューパーティで大騒ぎしちゃいましょうか?
 あなたと私で天の河、けれど独り身でも大丈夫、天の河はきっと、すべての人にその雄大な姿を見せてくれるでしょう。

 どんな一夜にするかはあなた次第です。ご来場をお待ちしています。

担当マスターより

▼担当マスター

桂木京介

▼マスターコメント

 マスターの桂木京介(かつらぎ・きょうすけ)です。よろしくお願いします。


【シナリオ概要】
 このシナリオは、七夕の一夜を過ごすというものです。学校による参加制限はありません。
 当夜、蒼空学園グラウンドのほうぼうに笹を設置するので、これに短冊を吊して祈りを捧げてみてはいかがでしょう。御利益のほうはわかりませんが、良い思い出になるのではないでしょうか。
 消灯を待って、恋人と雄大な天の河を眺めるのも素敵ですね。ちょうど良い感じで芝生もあるので、寝転び、夜空という大スクリーンで星々の輝きを鑑賞するというのもおつなものです。
 あるいは、少し離れた河原でがっつり、バーベキュー大会に興じるのも楽しいはずです。「ダディクール」な一夜をお過ごし下さい。


【NPCについて】
 このシナリオには、多数のNPCが出席予定です。この機会に、NPCと知遇を得たり友達になってみてはいかがでしょうか。
 大きく分けて……

■七夕イベント
 各学校の校長(エリザベート・ワルプルギス除く)、御神楽環菜、ラズィーヤ・ヴァイシャリー、ルミーナ・レバレッジ、アクリト・シーカー、フィリップ・ベレッタ、小山内南、卜部泪が参加予定です。
 また、加能シズル、レティーシア・クロカス、レオン・ダンドリオン、熾月瑛菜、アテナ・リネアもこちらに参加します。
 特別の計らいとしてユマ・ユウヅキとその監視役としてユージン・リュシュトマ少佐も同行するようです。

■ダディクール祭
 エリザベート・ワルプルギス、山葉聡、サクラ・アーヴィング、李梅琳、泉美緒、ラナ・リゼット、フェンリル・ランドール、ウェルチ・ダムデュラック、高円寺海、雅羅・サンダース三世、アッシュ・グロック、アゾート・ワルプルギス、小暮秀幸、金元ななな、イングリット・ネルソン、カールハインツ・ベッケンバウワーが参加予定です。
 また、桂木のシナリオにたまに出てくる蓬莱いつき、クリス・シャーウッド、シルミット姉妹も参加しています。

 NPCとアクションを絡めたい場合、どのNPCと接触を持つか、そして、該当NPCとのこれまでの関係(初対面なのか友人同士なのか等)を書いておいてくれると大変助かります。


【特別ルール】
 桂木担当の前シナリオ『Zanna Bianca』でクランジという機晶姫を確保したキャラクターであれば、いずれかのイベントに目覚めたばかりの『彼女』を連れ出すことができます。あるクランジは心細がってめそめそしますし、もう一人(?)のクランジは、データを消去されたハードディスクのような呆然とした状態であるかと思われます。
 いずれも、あまりおおっぴらにやると他のキャラクター、NPCに気づかれるかもしれません。


 以上、このシナリオでも、皆さんのアクションに込められた『想い』をできるだけ汲み取り、リアクションに反映させたく思っております。
 皆様のご参加、楽しみにお待ち申し上げております。

 次はリアクションでお目にかかりましょう。
 桂木京介でした。

▼サンプルアクション

・短冊を書いて笹につるし、願い事をする

・天の河の下で、大好きなあの人と手を握りあう。

・バーベキュー大会に参加、じゃんじゃん食べる。

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2011年06月30日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月01日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月05日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年08月03日


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