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夏合宿、ひょっこり

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シナリオガイド

恒例の夏合宿、今年はとんだ脱出劇に……
シナリオ名:夏合宿、ひょっこり / 担当マスター: 篠崎砂美

「それでは、今年も夏合宿を始める。びっしびっし、鍛えるからそのつもりで」
 シャンバラ教導団の数いる寮監の一人であるジェイス・銀霞が、船に乗った生徒たちを前にして言いました。今回の夏合宿の引率責任者です。
 今年はパラミタ内海のいつもの海岸近くがザナドゥとの戦場に近いこともあり、夏合宿も大事をとって海京近くの小島で行われることになりました。
「特に、逃げだすような軟弱者を出さないためにも、空や海を移動できる乗り物やペットはすべて没収して船に保管する。また、ピクニック気分の者たちを戒めるためにも、おやつなどの食料も没収する。反論は許さん」
 ピシッと、手に持った鞭をならしてジェイス・銀霞が言いました。
「ですけどお、それ以外は何を持っていっても平気ですよお」
 蒼空学園担当のバイトのお姉さん、大谷文美が補足しました。
 今回も、いつものガイドさんたちがつきそいできているようです。初期の学校からは、専用の飛空艇で天沼矛のあるシャンバラ宮殿へと集まっています。
 葦原明倫館からの生徒は定期便で、空京大学生は直接シャンバラ宮殿に集合した後、全員で天沼矛によって海京に降りています。そこで、天御柱学院と合流し、船で現地の小島へとむかいました。
 小島は、海京が見える位置にあります。意外と近くです。厳しいことを言われましたが、案外ゆるゆるのようなので、学生たちも遊ぶ気満々でした。
「たくさん遊ぶのじゃあ」
「課外授業ですから、それはいかがかと思いますが」
 同じく遊ぶ気満々のイルミンスール魔法学校の遊び人ビュリ・ピュリティア(びゅり・ぴゅりてぃあ)を、タシガンで名家の家令を努めるジェイムス・ターロンがやんわりとたしなめました。
「まあまあ、こういうことは楽しまなくては。うんうん」
 すでに古風な水着で泳ぐ気満々のヴァイシャリーの自由人キーマ・プレシャスが言います。スレンダーですが、意外とスタイルはいいようです。
「そろそろ着くよ」
 船を操舵していたパラ実の姐御、神戸紗千が皆に呼びかけました。
 辿り着いた小島は全周1キロほどの実に小さな島です。よくもこんな小さな島が太平洋上にぽっかりと浮かんでいるものです。
「よーし、遊ぶぞー」
 みんな、南国の島を満喫するつもりでどんどん上陸していきます。
「いいのですか? 皆さん、本分をすっかり忘れていますが」
 やれやれと、ジェイムス・ターロンがジェイス・銀霞に聞きました。
「ふっ、今のところはな」
 何やら、意味ありげにジェイス・銀霞が答えます。
 その言葉に刺激されたのではないでしょうが、突然雲行きが怪しくなってきました。
「よーし、全員、管理小屋に一時避難しろ」
 軽い雨宿りのつもりで、学生たちは島で唯一の小屋にすし詰めで入りました。
 予想通り、スコールがやってきました。叩きつけるような雨に、窓の雨戸を完全に閉めて風雨を凌ぎます。よほど風が強いのか、小屋全体がぐらぐらとゆれました。
「嵐になるかもしれん。ちょっと様子を見にいくので、ここで待機しているように」
 そう言い残すと、ガイドさんたちは、果敢にも全員で外に行ってしまいました。ところが、いくら待っても帰ってきません。
「迎えにいった方がいいんじゃないか?」
「でも、二次遭難とかしたらどうするんだ」
「待ってられるかよ!」
 痺れを切らした、あるいは本当にガイドさんたちを心配した学生たちは、外に出ました。
 すでにスコールは通りすぎ、明るい陽射しに濡れた木々の緑が光っています。
 ところが……。
「船がない……」
「ガイドさんたちもどこにもいないわ」
「おい、海京も見えないぞ……」
「ええっと、島ごと流されましたあ!?」
 はてさて、これからどうしたらいいのでしょうか……。
 島には、動物はいないはずですが、森はあるようです。中央は小高い山になっていて、微かに白煙が上がっています。どこかに池とかがあるのでしょうか。今いる入り江は砂浜ですが、島の外周のほとんどは低い断崖のようです。
 さあ、頑張って脱出してください。

担当マスターより

▼担当マスター

篠崎砂美

▼マスターコメント

 はい、皆さん遭難しました。
 小島は海京の近くにあったはずなのですが、なぜか、ありえないことに海京が見えなくなっています。
 どうも、最初からガイドさんたちに填められたような気もしますが、だとしても現状は変化しません。
 もちろん、これが偶然の事故でないとすれば、訓練なり試験なりだということになりますので、何かを試されているのでしょう。後で評価をされる可能性は高いです。
 単純に考えられるのは、自力で脱出しろと言うことでしょう。
 ただし、方法は自分で考え出すしかありません。さすがにスキルだけで、見えない海京まで移動するのは不可能です。第一、どこへむかえばいいか決めなければなりません。泳いだとしても、海流に流される可能性があります。
 用意周到に、乗り物はすべて没収されています。飛行アイテムや、陸上以外を移動できるアイテムもありません。さらに、食料も没収済みです。
 それ以外の物はあるにしろ、脱出まで何日かかるか分かりませんから、その生活を確保する必要はあります。
 島自体は地上の太平洋上にありますので、生態系は基本地球の物です。もっとも、孤立した地域なので、パラミタの動植物が持ち込まれている可能性は0ではありませんが。
 なお、スキル等は、普通に使用することができます。
 ただ、ここは無人島ですので、表面に通信機器などはありませんし、携帯の中継局もありません。通信機能内蔵の機晶姫はこのシナリオにおいては自称設定になります。いや、別にそういう機能があってもいいのですが、当然ガイドさんたちによってそういう救難信号のような他人頼みの手段は潰されていると言うことです。
 「ふっ、そんなの関係ないぜ、俺は遊ぶぜー」でも構いませんが、どうせそのうち迎えに来るだろうとたかをくくっていたとしても、それがいつなのかは不明です。
 へたしたら1ヶ月後などと言うことも、あのガイドさんたちだったら平気でやるかもしれません。
 ということで生きのびてください。
 
 必要情報は、このガイドの中にだいたいありますので、墓穴を掘らないように気をつけてください。
 策士策に溺れる可能性はそこら中にあります。
 まあ、生き残る方法はそれぞれの学校式で色々とあると思います。協力するもよし、邪魔するもよし、俺様の道を行くもよしです。
 ただし、おそらくガイドさんたちは監視していると思われますので、ガイドさんたちの怒りに触れるような行動をとると何か不幸が降ってくるかもしれません。
 なお、すべての行動は、ちゃんと理由が明示されていないと失敗しますので気をつけてください。例えば、海京の方へボートで脱出と書いてあっても、ボートをどうやって作ったかとか、海京の位置をどうやって知ったかとかが書いてないと失敗します。

▼サンプルアクション

・筏を作って島を脱出する。

・食糧を確保する

・細けえことはどーでもいいぜ。俺は遊ぶ。

・島の秘密を暴く

・のんびりバカンスですわ

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2011年07月16日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月17日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2011年07月21日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2011年08月04日


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