葦原明倫館

-オメガの屋敷-

「わたくしの魂をドッペルゲンガーに返してもらえるように、交渉している友が危険な目に遭っていなければいいのですけど…」
　向こうが新しい命を得たとしても、危害をくわえない保障はない…と思い、オメガ・ヤーウェ（おめが・やーうぇ）は不安そうに呟きました。


-イルミンスールの森-

　新たな魂をもらったオメガのドッペルゲンガーは、アルファという名ももらいました。
「皆さんのおかげで、この地にいられるようになりましたわ。
でも…闇世界や仮想の城で、皆さんに迷惑かけしまいましたし…。
オリジナルをお返しするだけでは謝罪出来ませんの。
十天君の方がこのまま何も仕返ししてこないとも限りません。
過去にその者たちに狙われた方も、またターゲットにされるかもしれませんわ」
　オメガと記憶を共有していたアルファは、その者を助けようと封神台へ急ぎ向かっているようです。
　ラスコットは“無事に儀式も終わったし、おじさん疲れちゃったから帰るぞ”と言いどこかへ去っていきました。


-その頃、何度も実験を邪魔され、報復を企む十天君たちは…-

「お久しぶりです金光聖母さん、考えることは一緒のようですねぇ♪」
「趙天君さんも手伝ってくれるというわけですか？」
「えぇ、ぶっ殺してやります〜♪
それと…なんだか迷ってばかりの董天君さんも連れてきます〜。
裏切りは許さないのですよ！」
　姉の張天君を封神され、妖精を殺して恨みを晴らしてやろうしています。
「いっそのこと森の中で死んだ者たちと同じように、ゴースト兵器にして王天君さまの駒にいたしましょうか」
「オレ様たちが不老不死になる実験をする時にでも守ってもらおうぜ！
もちろん魔女たちにも協力してもらうからな、不老不死の身体になりたいなら働いてもらうぞ！」
「協力者のおかげで成功してますから、もうオメガも不要です。
研究室のゴーストたちに始末するように命令したので、じきに始末してくれるでしょう…」
　彼女たちはオメガや妖精を殺そうとしているようです。


-イルミンスールの森-

　十天君を追っている礼青は何を企んでいるか気づき…。
「研究所をぶっ壊されて逃げるところか、森の外へ出ようとするなんて妙やなぁ。
やつらがこっちに仕返しようと考えているんやったら、何も守りもないあの妖精はんを狙っとるのかもしれへん。
大量のゴーストが屋敷の方へいきよったから、レヴィアはんたちも心配やけど。
他の生徒はんが護衛におるかもしれへんし…うちらは封神台の方へ急ぎまひょ。
封神台の中は自分の死期みたいなもんが見えるみたいやから、惑わされへんようにきーつけんとなぁ」
　雪吾と共にアルファが向かっている同じ場所を目指しています。


-封神台・上層部の中-

　身体の方は回復しているものの、妖精アウラネルクは生徒たちと会った記憶までは修復されていません。
「今日もマンドラゴラを狙う者たちばかり現れておるな…。
わらわが守る領域には、誰も立ち入らせはせぬ！」
　思い出してくれるかも分からない状態です。

　妖精が殺されてしまうとオメガの心が闇に落ち、十天君はケラケラと高笑いをするでしょう。　

シナリオの進行上で回数が変わるので話数未定ですが、Ｂｌｕｔｖｅｒｇｅｌｔｕｎｇ編でラストの予定です。
暗き森の泣き声からＷａｈｎｓｉｎｎｉｇＷｅｌｔ…感情を糧にする世界の末までの結果を反映したものです。
今回は、そのシナリオの末からすぐのスタートとなります。
どの所属学校でもご参加いただけます。
新規ご参加に関わらず一律、ここまでの大まかな話しの流れを知っているとします。

【注意事項】
研究所付近にいるPCのみ、その領域から出るまで森の香りに幻影を見る可能性があります。
普段から森に出入りしているイルミンスールの生徒は、森に入ってからの道順を覚えるのに有利です。
彷徨ってしまうか不安な方は、魔法学校の人にくっついていくと、アクションにお書きください。
全てのＰＣの転校状況をアクション内で把握できませんので在籍中に限ります。

・封神台付近と空間内について
現在、まだ誰もたどりついていません。
たどりつく速さは、十天君と協力者、研究所の近くにいる者、新規参加者・アルファ側、屋敷にいる者の順番になります。
空間内のものを持ち出すと全て無となり消えます。
八卦図の台に乗り侵入し、行ける場所は上層部のみとなります。
中に入ると自分の死期のようなものを見せられたりしますが、実際に死ぬわけではありません。
ですが、身体的苦痛の感覚や精神的苦しみに襲われ、進みづらいでしょう。

アウラネルクがいる領域は、マンドラゴラがいるイルミンスールの森と同じ雰囲気です。
唯一、妖精を連れ出す手段は「「封神計画」封神台の材料を確保せよ」のガイドにあった中の危険な方法…、台の中へ侵入することです。
彼女と仲のいい者が語りかければ、何か思い出すかもしれませんが、記憶が戻る前に連れ出すと欠けた記憶は２度と戻りません。

・ＷａｈｎｓｉｎｎｉｇＷｅｌｔ編に、ご参加いただいた方について
リアクションの終了地点にいるところからになります。

この１話目で研究所から屋敷に向かって行動したり、逆に屋敷から封神台の中で行動するのは時系列的に厳しいです。
アクションにお書きいただいても描写しきれない場合があります。

ＭＣとＬＣが一緒に行動し、逸れた描写がない場合、同じ位置にいます。
ＮＰＣと行動している描写がなかったり、他のＰＣと逸れたままのＰＣは合流出来ていません。
実験によるＰＣの身体状態は、まだ持続しています。

・研究所付近の森について
その者が抱えているトラウマなどが、幻影となって襲いかかり、道に迷わせようとしてきます。
実体の有無の希望はアクション上でお書きください。
どちらか書かれていない場合、実体のないものとして反映いたします。

・十天君の研究所
全崩壊しています。

【アルファが使う術】
・ウィザードと、近づく者を吹き飛ばす魔法の波動

【MOBの魔女のクラス】
・ドルイドは外の見張りと森の見回りのみ。
ウィザード、コンジュラーは中と外両方います。
ただし、エンドゲームと物質化・非物質化のスキルは使いません。

【出現ゴースト】

・ヒューマノイド・ドール（屋敷のみ）

・キラーパペット（屋敷のみ）

ゴーストに関しましては、マスターページをご参照ください。

【十天君・王天君のクラスと術】
・侍
紅水陣（こうすいじん）
血溜まりの血の池地獄のような空間です。
空間の血と周囲の血液を利用し、亡者の手のようなものを出現させてターゲットを狙い、生きる気力を吸い取ってしまいます。
MC・LCが傷を負わせて相手が逃げたり、封神されたりなどの時、開放。
陣から出るのは自由ですが、術の発動中に入ることは出来ません。

【十天君・金光聖母のクラスと術】
・ネクロマンサー
金光陣（きんこうじん）
ミラーハウスのような空間です。
光の光線を放ち、狙ってきます。
MC・LCが傷を負わせて相手が逃げたり、封神されたりなどの時、開放。
陣から出るのは自由ですが、術の発動中に入ることは出来ません。

【十天君・董天君の術について】
寒氷陣（かんぴょうじん）
雪山・吹雪のフィールドに引き込む感じです。
MC・LCが傷を負わせて相手が逃げたり、封神されたりなどの時、開放。
董天君に開放されるまで、出入り出来ません。
他、氷系の術、武器：槍

陣の術は、術者の意思で解除可能です。

【趙天君のクラス】
・ビーストマスター
武器は鞭と短剣です。

封神台にたどりつくのも大事ですが、様々な状況に合わせて、どう行動するかがポイントです。

・十天君を追って封神台の中へ行く。

・悪役として十天君を守り、封神台の中に入る。

・オメガの屋敷の警備をする。