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二人の魔女と機晶姫 最終話~姉妹の絆と夜明け~

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二人の魔女と機晶姫 最終話~姉妹の絆と夜明け~

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シナリオガイド【イコン参加可】

決戦、デイブレイカー! 黒幕の野望を叩き潰せ!
シナリオ名:二人の魔女と機晶姫 最終話~姉妹の絆と夜明け~ / 担当マスター: 秋みかん


■前回のあらすじ
 イルミンスールの森に住む魔女・ミリアリアは契約者の力を借りて記憶喪失の機晶姫・クルスを起動させる。
 クルスとの生活を経て、ミリアリアはクルスへ恋心を持つようになってきた。そしてミリアリアは、クルスへ外の世界をもっと見せてあげたいという思いから、契約者たちと共にクルスを連れて空京へ観光へ出かけていく。
 そこで楽しい時間を過ごすミリアリアとクルスであったがそこへ再び、クルスと奪取とミリアリアを討ち取ろうと、ミリアリアの妹であるモニカが襲撃を仕掛けてくる。しかしモニカは迷った気持ちのまま戦ったためか契約者たちの手によって捕縛されてしまう。話を聞こうとする契約者やミリアリアたちだったが、空京警察の介入によりモニカの身柄は空京警察に預けられることになった。
 一方、資産家ヴィゼルに呼ばれた契約者たちは“黒船漂着地点”と呼ばれる遺跡内に眠っていた黒い機動要塞の修繕依頼を受ける。各々、様々な思いを抱えたまま修繕を進めていく契約者たち。途中、小規模な襲撃を受けたりもするが、無事に修繕を終え、“機晶姫のゆりかご”との関連性も知り得ることができた。

 ――しかしその時にはすでに、ヴィゼルお抱えのアーティフィサーの手によってミリアリアとクルスが連れ去られてしまっていたのであった……。

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『――突然の電波ジャック、失礼する。わしの名はヴィゼル、このシャンバラという国家、そしてパラミタを新たに治めようと考えている者だ。
 これよりわしらは機動要塞・デイブレイカーを動かし、シャンバラの首都である空京と国家の象徴であるシャンバラ宮殿を制圧する。その最終目標はシャンバラ女王、アイシャ・シュヴァーラ(あいしゃ・しゅう゛ぁーら)の生殺与奪を確保するためである。
 人は強くなければならぬ。そのためならば全てを利用し、道具として扱う。道具は定められた使い方をすれば力となり、知恵となる。アイシャ・シュヴァーラもその道理の輪廻からは逃れられん。
 シャンバラ国家の全利権を握り、流れや思想――いや、全てを統一する! 古王国の頃より成し得なかった統一国家建国を成し得るため、わしは動かねばならぬ!
 パラミタに生きる者たちよ、この声明に応じぬ場合はデイブレイカーの武力を使い、空京全域を殲滅させる。それはすなわち、このパラミタの崩壊を速めると意味することは知らぬわけでもあるまい。もとより、宮殿より出れぬシャンバラ女王を見殺しにすることにも繋がるだろう。
 ……デイブレイカーが空京を砲撃可能な範囲に入るまでに、答えをもらおう。全面降伏するならばそれで良し――声明に応じない、もしくは返答のない場合は保有戦力にて武を振るい、力なきことに絶望させよう。
 ――パラミタはこれより、強き者が制する! パラミタの夜明けは、これより始まるのだ!』


「――これが、ヴィゼルという資産家によって本日未明に出された空京襲撃の犯行声明の全てだ」
 シャンバラ教導団、総司令室。現在、金 鋭峰(じん・るいふぉん)が全ての契約者たちへ緊急通達をおこなっています。
「君たちも今見た映像のように、ヴィゼルは電波ジャックを行いパラミタ全土に対して犯行声明を出してきた。内容は自らの保有戦力という黒き機動要塞・デイブレイカーを用いて空京、並びにシャンバラ宮殿を攻め、空京を――否、パラミタ自体のコントロールを得ようとしている」
 あまりにも滑稽、かつ大胆な犯行声明ではある……と付け加えたのち、鋭峰は通達を続けていきます。
「私たちはヴィゼルと現在それに加担している者を国家反逆者と認定し、可及的速やかにこれらを排除するものとする。では、これより作戦内容を通達する」
 ここまで通達した鋭峰。すぐに作戦の内容を伝えていきます。
「まずイコン部隊を用いて機動要塞デイブレイカーの全戦力を沈黙、並びにデイブレイカー自体の推進を停止させるのが第一目標だ。それを遂行後、白兵部隊がデイブレイカーに攻め入り、抵抗戦力を排除しながらヴィゼルとヴィゼルに加担する者たちを全員捕縛する。なお、生死は問わないがなるべくなら生きて捕縛することを望む」
 何か質問は? と尋ねる鋭峰に対し、『デイブレイカー自体破壊してしまったほうがいいのでは?』という質問が出てきました。しかし、鋭峰は首を横に振ります。
「本当ならばそうしたほうがいいのだろうが、問題があってな。……現在、あのデイブレイカー内には人質としてミリアリアとクルスの二名が捕まっている可能性が高いと思われる。ミリアリアはヴィゼルからの出資を受けていた人物であり、報告によればクルスはこの機動要塞の動力パーツとして使われる機晶姫の可能性が高いとのこと。その二名はヴィゼルの使いと名乗る者によって連れ去られた、と手配していたホテルにて生き残った警察から情報提供があった」
 その言葉にざわつく契約者たち。中にはミリアリアたちを知っている者もいるらしく、そのざわつきは大きくなっています。
「そして、どうもミリアリアはヴィゼルに加担している節がある。というのも、先ほどデイブレイカーに対し偵察イコン部隊で牽制攻撃をおこなったところ、彼女が張ったと思われる防御結界で攻撃を阻まれたという報告が入ったのだ。その後、偵察イコン部隊はデイブレイカーの主砲である局地殲滅用の高出力エネルギー砲によって全て撃墜されてしまった。おそらく、こちらの抵抗の意思を弱めるための見せしめのつもりなのだろう。だが、われらシャンバラ国軍はそのような脅しに屈するつもりはない」
 局地殲滅とミリアリアの扱う防御結界。そしてそれらを扱う、国家反逆者ヴィゼル……。シャンバラ、そしてパラミタに対して非常に脅威なる存在となってしまったようです。
「――事は一刻を争う。現在、デイブレイカーは高い高度を保ったまま空京へ向かっている。主砲の射程範囲から考えると、残された時間はあまりないだろう。そのため、今現在で対応出来る戦力のみでやるしかない。作戦に参加可能な契約者はすぐ行動し、可及的速やかに国家反逆の芽を摘み取るのだ!」

◆◆◆

 ――一方、空京ではデイブレイカーがこちらに向かっているという事実に混乱が起きかけていました。空京警察でも、空京内の人たちの避難誘導などでほとんど駆り出されています。
「……主、このようなことをやりたかったのか……そのために、あの機晶姫を……」
 空京警察署にて拘留されたままのモニカが、うな垂れたままつぶやいていました。ここに攻撃を仕掛けるということは、自身への助けもないということ……。
「……姉のことを信じてみろ、か……」
 契約者たちの言葉を思い出し、おもむろに立ち上がるモニカ。――どうやら、外の騒ぎの影響か拘留室の扉の鍵がかかっていないようでした。
 契約者たちの言っていた真実……モニカはそれを知るためにも、警察署を脱走しようとしたその時――モニカの前には、契約者たちの姿がありました。
 モニカを迎えに来たと思われるその契約者たちに対し……モニカは、頭を下げます。
「――私は、主から……そして、あの魔女から真実を知りたい。頼む、私をデイブレイカーまで連れていってほしい!」
 

担当マスターより

▼担当マスター

秋みかん

▼マスターコメント

 こんにちは、もしくは初めまして。柑橘類系マスター・秋みかんです。
 今回のシナリオは『二人の魔女と機晶姫』の最終話となります。今回から初参加する人は第一話第二話をご参照されたうえでご参加してくださるようお願いします。
 さて、今回は大きな争いになります。機動要塞デイブレイカーを使い、国家転覆を図る黒幕・ヴィゼルの野望を叩き潰すのが今回の目的となります。

■デイブレイカーについて
 デイブレイカーとは第二話で登場した“黒船漂着地点”という遺跡にて保管されていた黒い機動要塞です。形状は飛行船に似たような形をしており、バルーン部分に当たるところが船体となります。
 契約者たちが手に入れた情報によれば、要塞正面には主砲の局地殲滅用高出力エネルギー砲『ミョルニール』が、正面両横に副砲の二連装圧縮式エネルギーカノンを二門、そして船体両側面にはそれぞれ十六門ずつの全方位型対空機銃が武装として顕在します。
 それ以外は普通の機動要塞とほぼ同じになりますが、メイン動力にクルスがパーツとして使われていると思われます。要塞内に捕まっているミリアリアにとって大事な存在なので、注意してください。

■デイブレイカーの現況
 黒い機動要塞・デイブレイカーは高い高度を保ったまま空京へ向かっています。現在はヒラニプラ南西の平原地帯を航行中で、主砲の射程範囲到達まで時間がありません。
 遠距離偵察隊から送られた情報によると、武装は全て顕在。主砲はチャージに時間がかかるもののその威力は局地殲滅の名に恥じないものとなっています。
 また、副砲の二連装圧縮式エネルギーカノン二門と機動要塞両側面に十六門ずつ付けられた全方位型対空機銃によって周囲への攻撃も万全。さらには元は大型飛空艇用の発着カタパルトもついているようで、そこからヴィゼル側が用意したと思われる巨大機晶ロボットが出撃してきた、という報告もありました。
 巨大機晶ロボットは要塞の規模などを考えると、二十機ほど格納されていると推測され、実体剣による近接攻撃とミサイルランチャーによる範囲攻撃を得意とします。

■ミリアリアの防御結界
 第一話でモニカの攻撃を退けたという、ミリアリアの防御結界。その筋では有名な防御結界であり、固さは随一です。
 この防御結界を破壊しないことには、要塞に対し攻撃・侵入ができません。
 結界に詳しい人の話によれば、「結界に対し、許容範囲を超える過負荷を一気に与えれば、耐え切れずに壊れるかもしれない」……とのことです。

■要塞攻撃時の注意
 機動要塞を攻撃する場合、イコンは空を飛べるタイプのものでしか攻撃できません。地上からの攻撃が一切できませんので、注意してください。

■要塞内に侵入後のこと
 機動要塞に侵入する際は国軍で用意された大型の飛空艇を使って直接乗り込みます。イコン部隊の人と協力し、侵入口を確保してください。
 要塞内に侵入後は要塞の動力を完全に止め、捕まっているミリアリアたちを救出、そしてヴィゼルを捕まえることが最重要目標です。
 ただし、侵入の際には武装した機晶姫による強力な抵抗がありますので、注意が必要です。人数はかなりのもので、武装は近接武器と遠距離武器持ちが半分ずつといったところです。

■登場NPCの簡易詳細
●ミリアリア
 ミリアリアはイルミンスールの森に住む、媒介物を用いた防御結界を得意とする魔女です。
 とても楽観的だが寂しがり屋。クルスに淡い恋心を抱いています。
 モニカは幼少の頃に生き別れた唯一の肉親であり、彼女が敵意を向けていることに悲しみを覚えています。
 現在はデイブレイカー内にてヴィゼルの協力を強いられているものと思われます。

●クルス
 “機晶姫のゆりかご”という遺跡(第一話参照)から持ち出された、中性な顔立ちの機晶姫です。ミリアリアと契約者たちの力によって起動しましたが、起動以前の記憶はほぼ失われていました。
 とても無垢で素直な性格。ミリアリアのことは起動させてくれた恩人と思っています。
 現在はデイブレイカー内にいると思われるのですが……?

●モニカ
 主(ヴィゼル)の命令でクルスの奪取をしようとした、ミリアリアの妹です。ミリアリアと同じ魔女ですが、その力量は計り知れないほど。
 まっすぐで真面目。それ故に、自分の気持ちの揺らぎに対して弱い一面も。 第二話でミリアリアたちと再び対峙するも敗れ、空京警察に身柄を拘束されていました。そして現在は混乱に乗じて脱走しようとしたところ、契約者たちと合流。真実を知るべく、デイブレイカー攻撃部隊とは別に要塞内のヴィゼルに会おうとしています。
 モニカと共に真実を知りにいきたい契約者は、モニカをヴィゼルの元へ連れていってあげてください。彼女の心の整理がつかない限りは、ミリアリアの言葉は届かないでしょう。

●ヴィゼル
 ミリアリアの研究の出資者であり、モニカを幼少の頃から育てた人物であり、今回の空京襲撃を企てた黒幕です。
 非常に気概のある人物ですが、裏では利益になることならば悪しきことにも手を染めるという噂が立つほど。その真実はヴィゼルのみが知っています。
 遺跡などに興味を持っているのですが、それにのめりこんでいったために古王国時代では成し得なかった統一国家の建国を目指そうとしています。



 アクション次第で未来は千差万別に変わります。皆様のご参加、お待ちしております。

▼サンプルアクション

・イコンに乗って、デイブレイカーを止める!

・デイブレイカーに侵入し、ヴィゼルを捕まえる!

・モニカと共に真実を知りたい!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年04月26日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年04月27日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年05月01日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年05月24日


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