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ガラクタ屋敷攻略大作戦!

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シナリオガイド【イコン参加可】

G注意!イコンの無駄遣い!?パートナーが実家に帰ってしまう前に、ガラクタでいっぱいのお家を攻略しよう!
シナリオ名:ガラクタ屋敷攻略大作戦! / 担当マスター: ユウガタノクマ

 シャンバラ教導団の技術科講師である長曽禰 広明(ながそね・ひろあき)は目の前にある家を見て思わず呟きました。

「こりゃ……聞いた話以上だな」

 家の前にはそこかしこに「ガラクタ」が置かれています。
 庭を覗いてみると、そこには鉄くずや鉱石、果ては用途のわからない遺物のようなものまで乱雑に積んでありました。
 彼は今日、技術科に所属している団員のひとり新堂佐那具の自宅へ家庭訪問に訪れたのです。
 佐那具は趣味として機械工作をしており、よくシャンバラ各地へと足を運んではこういった材料を集め、自作の機晶ロボットを造っています。
 しかし同時に強い蒐集癖もあり、材料になりそうな物を片っ端から集めては「捨てない」という欠点もあったのです。
 おかげで「佐那具が集めたガラクタのせいで迷惑している」と近隣住民から教導団に苦情が殺到し、その対処に技術科講師である広明が担当することになりました。
 ニルヴァーナとシャンバラを往復しているとはいえ、技術科講師は講師。ニルヴァーナから帰ってきて早々こうして出向いています。

「ったく、材料の整理ぐらいしておけっつーの……おーい、新堂!いるか!?」

 広明はインターホンを押し、佐那具を呼び出しました。
 じきに「はーい」という女性の声が届き、ぱたぱたという足音が近づいてきます。
 家から出てきたのは佐那具のパートナーでありマホロバ人である広小路依那子でした。

「あ、長曽禰中佐!いつもサナグがお世話になっております!」

 割烹着姿をした依那子は腰まで伸ばした黒髪を垂らし、ぺこりとお辞儀をします。
 そんな姿に広明も「いやいや、ご丁寧にどうも……」とつい頭を下げそうになってしまうのでした。
 しかし依那子の後ろを見た瞬間、彼ははっと動きを止めます。
 彼女の後ろに続く廊下は道具や部品に溢れ、足の踏み場もありません。
 ちらりと見える部屋の一部も例外ではなく、部屋中が機材や道具で満たされていました。

「……なぁ、広小路。これは全部新堂が集めてきた物か?」
「え、は、はい」

 険しい顔で彼女に向かう広明に、依那子は戸惑った声をあげます。
(まいったな……片付けろと言ってすぐ整理できるレベルじゃないぞコレ……)
 佐那具に対する今後の指導について考えていると、

「あれ、おやっさん。どうしたんですか?」

 部屋の奥から機械工具を手に持った新堂佐那具が現れました。

「おやっさん言うな。どうしたもこうしたもねぇ、なんだこのガラクタの山は」
「いや、ガラクタじゃないですよ。全部機晶ロボットの材料です」
「材料だぁ?おい新堂、おまえイコンでも作るつもりかよ?」
「イコンは無理ですよ。でもニルヴァーナへも材料集めに行きたいですし、巨大機晶ロボットぐらいは……」
「おいおい……つうか、ここにある部品全部使うわけじゃないだろ?」

 広明は呆れたように言うと、軽く佐那具の頭を小突きました。

「教導団に苦情が山ほど来てるんだ。使う予定のない部品は捨てるなりして、少しは整理しろ」
「えぇ!?せっかく集めたのに、捨てるなんてもったいないじゃないですか!」

 佐那具は「信じられい」という表情で言います。
 そんな彼の様子にどうしたものかと広明が考えていると、不意に傍にいた依那子が「ね、ねえ……」と声をかけました。

「いい機会だし、長曽禰中佐の言うことを聞くのもいいんじゃないかな」
「な、イ、イナコ!お前何言って……!」
「私も機晶ロボットを造るサナグの姿はカッコいいと思うよ」

 佐那具の言葉をさえぎると、彼女は「でも……」と言葉を続けました。 

「もう家には材料を置く所なんてないのよ。私達が寝る場所すら苦労してるじゃない」
「う……」

 押し殺したように言う依那子に、佐那具はたじろいでしまいます。
 どうやら彼女も佐那具の蒐集癖には困っていたようです。
 依那子は一呼吸おくと、力いっぱい叫ぶように言いました。

「これ以上ガラクタを増やすようだったら……実家に帰らせていただきます!
「ちょ、そんな、イナコ!」

 突然の「実家に帰る」宣言に佐那具は非常にうろたえた様子で依那子に近寄ります。
 そんな2人の様子に、広明は大声で笑いたてました。

「パートナーが実家に帰られたら堪ったもんじゃねえな」
「うぐぐ……」
「え、あれ……え?」

 一方の依那子はきょとん、とした表情で2人を交互に見つめています。
 どうやら彼女は自分の言葉の意味をちゃんと理解していないようでした。
 しかし、佐那具には効果覿面のようです。

「わかりました!整理します片付けます!不要な材料は捨てます!それでいいですね!?」

 佐那具は参ったとでも言うように両手を上げると、ようやく家の片付けに同意しました。
 こうしてガラクタ一杯の家を大掃除する、一大プロジェクトが開始されたのでした。

担当マスターより

▼担当マスター

ユウガタノクマ

▼マスターコメント

ユウガタノクマです。クマーです。
みなさんは今まで手に入れたアイテムをちゃんと片付けていますか?
自分にとっては必要でも、他人から見たらガラクタやゴミとしか思えないものってありますよね。
今回は心を鬼にして家中のガラクタをみんなでキレイにしようぜ!というシナリオとなります。
皆さんは基本的にNPC長曽禰広明が募集した片づけ要員に応じた形での参加となります。
もちろんそれ以外の理由での参加もO.Kです。
また、今回はイコンを使うことできます。大量輸送にご活用ください。

ガラクタ屋敷はきれいに生まれ変わるのか、それともパートナーである依那子は本当に実家に帰ってしまうのか……。
それはみなさんの行動次第によって変わってくるでしょう。

《新堂佐那具について》
機械工作を趣味とするアーティフィサー(機工士)です。
同時に強烈な蒐集癖を持ち、よくシャンバラ各地に行っては機晶ロボットの材料になりそうなものを拾い集めています。
おかげで彼とパートナーが住む家は周囲から『ガラクタ屋敷』とさえ呼ばれるほど物が散乱している状態です。
しかし集めた物は彼にとってすべて「その内使う予定」らしく片付けに同意はしましたが、不用品の処分には戸惑いを覚えています。
また、たとえ今回ガラクタを全て片付けたとしても彼の蒐集癖が治まらない限りまたガラクタを拾い集めてくることでしょう。


《広小路依那子について》
彼女はマホロバ人で佐那具のパートナーです。
佐那具の趣味である機械工作にはある程度理解を示していますが、放置されたガラクタと蒐集癖にはほとほと困り果てているようです。
「実家に帰らせていただきます」とは、こう言えば男性のパートナーは言うことを聞くというどこかで手に入れた知識からの発言です。
とはいえ、自分の住む家がずっとガラクタ屋敷のままだと本当に出て行きかねません。

《ガラクタ屋敷について》
機晶都市ヒラニプラにある一階建ての家です。
庭付きながらも床面積は小さく、部屋の数は2LDK程度。現在はどこも大量のガラクタで埋まっています。
生ゴミはないので臭いはそれほどでもないですが、家の周囲に漏れ出したように置いてあるガラクタで周囲からは迷惑に思われています。
家の目の前には大きな道路が通っているので、大型車両やイコンが家の前まで来ることは可能でしょう。

《ガラクタについて》
すべて新堂佐那具がシャンバラ各地から趣味の機械工作に使うつもりで集めてきたものです。
不用品の処分に関しては長曽禰広明が専用の施設へ受け入れ手配をしているので、そこに運ぶだけで大丈夫です。
一応大型トラックも用意してくれますが、あまり何台も用意できないので運搬効率は悪いです。

ガラクタは小さなものは小石程度のものもありますが、大きなものは成人男性でも一人で持つには苦労するものもあります。
総量も何十トンとありますので、ガラクタの移送手段を考える必要があるでしょう。
また最近はニルヴァーナへ行く為の準備として巨大機晶ロボット用の材料を色々集めているようですが、蒐集品は正直言って全てガラクタです。
お宝を求めても徒労に終ることになる可能性が極めて高いのでそこは注意してください。

▼サンプルアクション

・ガラクタを片付ける。

・不用品を運搬する

・新堂佐那具の蒐集癖をどうにかする

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2012年12月04日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月05日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2012年12月09日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2012年12月19日


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