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壊獣へ至る系譜:機晶石を魅了する生きた迷宮

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壊獣へ至る系譜:機晶石を魅了する生きた迷宮

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シナリオガイド

少女は洞窟の最奥でただ微笑む
シナリオ名:壊獣へ至る系譜:機晶石を魅了する生きた迷宮 / 担当マスター: 保坂紫子

 ヒラニプラ辺境。
 先日資源発掘の名の元、足を踏み入れたら最後生きては帰れないと噂される洞窟に調査の手が入ることになりました。
 何故そんなうす気味の悪い噂がある洞窟が調査対象に選ばれたかというと、それは簡単な話で噂は噂でしかない事と、周囲の採掘状況から十分な鉱床に成り得ると考えられたからです。
 事実その洞窟は遥か昔から機晶石が採れると言われ続け、僅かに残る文献によれば巨大な機晶石の存在の可能性も見え隠れしています。
 洞窟開口部付近に調査の為の調査本部が建てられ早速調査員が洞窟内へと派遣されました。が、しかし、彼らは一晩経っても帰って来なかったのです。
 いえ、連絡が取れないわけではありません。ただ、帰ってこれないのです。
 今回の指揮を執っている李 梅琳(り・めいりん)は考えた末、シャンバラ教導団に現状の報告と救援を要請してから自分とパートナーのエレーネ・クーペリア(えれーね・くーぺりあ)と残っている人間をかき集めた後、救助隊を編成し本部に一人だけ留守番を置いて、調査員の救出に出発しました。
 それから五時間が経っても誰一人本部に帰ってくることはありませんでした。
 いえ、一人だけ帰って来ました。
 今回の調査に協力、参加していたクロフォードこと破名・クロフォードは本部がものけのカラになっていたことに大変驚いています。



 洞窟は機晶石の宝庫でした。
 右も左も上も下も通路全体に機晶石が顔を覗かせていて眩しいほどでした。
 既にこれだけで充分に報告することができます。戻らない調査員を速やかに回収し、早く報告書を書きたい梅琳は調査員の現在地を確認しようと末端の液晶画面を見下ろして、唖然としました。
 慌てて元来た道に戻ろうとしますが、途中でその足を止めます。
「道が、無い」
 歩いてきたはずの通路が目の前から消えていました。液晶画面には、マッピングされ明るく色がついたエリアの周囲が未開の地を示す黒色で塗り潰されいます。それはまるで密室の様です。
 梅琳を驚かせたのはそれだけではありませんでした。
 エレーネが無言のまま歩き続けていました。
 奥へ、奥へと、誰かに誘われるように歩き続けていきます。
「エレーネ?」
 梅琳が腕を掴み止めようとしますが、勝る力で振りほどかれました。
「エレーネ!」
 パートナーを追って梅琳もまた、どこと続いているか知れない道を歩き進めます。
 彼女が自分達が孤立してしまったことに気づいたのはだいぶ後になってからでした。



 随時入る梅琳からの連絡に通信系が生きているのを幸いと思いながら留守番として残された一人と破名は現状の把握の為にかなり長い間話し込んでいます。
 梅琳が調査本部を出てどれだけ時間が経ったでしょう。
 洞窟から帰ってきた人間は未だ居ません。



 洞窟最奥。
 巨大な機晶石に背中を預け、両手足を投げ出した形で座り込む少女がいました。
 胸に機晶石を秘めた半透明で機械的なフォルムの青白い少女はうっすらと両目を開けます。
「ああ、また。いらっしゃい。私の子供達。一緒になりましょう。私とひとつになりましょう」
 暗闇の中で少女は微笑みます。
 ぽつり、ぽつり、と闇に機晶石が綺羅やかに明滅を繰り返します。
 巨大な機晶石の表面に古代文字が無数に浮かんで明滅しながら動き出し始めました。
「一緒になりましょう。子供達よ。私と一つになって、あなたは私の新しい子にさせてあげましょう。
 さぁ、新しい時代の新しい種に成る為に」
 早く此処にいらっしゃいと、囁き誘い続けていました。

担当マスターより

▼担当マスター

保坂紫子

▼マスターコメント

 はじめましての方もお久しぶりな方も、こんにちは。保坂紫子と申します。
 どうぞ宜しくお願い致します。



 破名・クロフォードは後ほど救出目的に再び洞窟に突入する予定です。
 李 梅琳への通信・情報伝達に支障はないので、指揮権等の権限は全て彼女が保持しています。
 ですが、救出に向かう際の行動に対し特に制限や指示は無いです。もしあるとすれば、自身の身の安全の確保を最優先にする、があげられるでしょうか。
 李 梅琳からの連絡とクロフォードの証言、洞窟に関した文献の元、わかっていること、それと補足を書かせて頂きます。

■洞窟について
 多くの機晶石を内包した洞窟です。左右は勿論上下の分岐もある複雑な構造になっております。
 また洞窟自体生きているかのようにその構造を変化させている様です。振動ひとつ与えず、気づけば退路が消えていたり、分岐が増えていたりする様です。
 まさに生きる迷宮です。

■(特定の)機晶石由来の武具・アイテムについて
 何かの影響を受けているのか無効、または、機能しません。
 使用しようとしてもできない状態です。機晶と名のついている物は(及び、解説で機晶石が使用されていた場合)まず使用できないと考えていいでしょう。
 ※当シナリオでは誤解と混乱を避ける為、機晶と名の付いた武具・アイテム(及び、解説で機晶石が使用されていた場合)の使用を不可とします。逆にそれ以外の武具・アイテムの使用制限はしないこととします。そういう事にしてますが、こだわっても構いません。

■機晶姫、ギフトへの影響について
 洞窟内の滞在時間が経過するごと、最奥に近づくごとに自我を保つことが困難になって行く様です。
 また、誘われているのか歩みを止めることがありません。阻止しようにも勝る力で振り解かれます。捜索に同行させる場合は注意が必要です。先に侵入したエレーネはどんどん進んでいる様子です。
 進めば進むほど現在地の変化は多様化するようです。
 他にどんな影響を受けているのか不明な部分があり、油断できません。
 ※機晶姫、ギフトへの制限はきつく、自由に行動できないと思っても構いません。
 ※当シナリオも原則MCLCの別行動を推奨していません。

■帰ってこれない調査員と救助隊について
 各個人それぞれに通信機を持っているので検索可能です。
 調査員は三名が、救助隊は李 梅琳を含め四名が、計七名がバラバラに洞窟内の至る所で彷徨っているようです。

■文献によると
 その昔一体の機晶姫が運ばれたそうです。記述によればその機晶姫は国家神に勝るとも劣らないとされていますが、これはかなり曖昧らしく、それに匹敵するだけの機晶石の存在を暗に示しているのではないかと現在は解釈されています。が、記述されている機晶姫の有無を否定する根拠もありません。
 また、それ以降は洞窟から帰ってくる者が居らず噂の元となった様です。
 この文献の存在は秘匿とされていて、公に多くの人々の目に触れるのは今回が初めてです。文献の所有者は匿名希望で、今回の資源発掘の調査が終わり次第文献の返却を求めています。

■破名・クロフォードの活動とルシェード・サファイスの介入について
 破名はクロフォードとして本当に洞窟調査に参加しているだけです。
 ルシェードのシナリオへの登場は予定しておりません。

▼サンプルアクション

・李 梅琳、エレーネ・クーペリア、及び調査員の救出。

・機晶洞窟の調査。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年04月06日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年04月07日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年04月11日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年04月23日


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