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魔の山へ飛べ

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シナリオガイド

妖怪の山探検隊! 神さま探して妖怪探して!
シナリオ名:魔の山へ飛べ / 担当マスター: 泉 楽

 妖怪の山――。
 東西に伸びた葦原島。その中央付近に、そう呼ばれる山があります。
 正式な名前は誰も知りません。気が付いたときには、その山には妖怪やゆる族、変わり者の人間、幽霊や仙人、果てには宇宙人までもが住むようになっていました。――宇宙人については、噂の域を出ませんが。
 噂といえばもう一つ。頂上には神さまがいて、何でも願い事を叶えてくれるというのです――。


「その噂が流れたのが、一年ほど前。麓の村は一気に観光客が押し寄せ、ちょっとした宿場町になったそうだ」
 資料を読みながら、丹羽 匡壱(にわ・きょういち)真田 佐保(さなだ・さほ)が遠征隊の隊員に説明します。
「調べによれば、頂上に辿り着いた者は少なく、ほとんどが記憶を失って村に放り出されていたそうでござる。願いを叶えてもらった者も、神さまの容姿については覚えていないと。何か不思議な力が働いているようでござるな」
「唯一、有力な証言があった。頂上付近では、魔法やアイテムの力は消えるらしい。記憶を失うことといい、何かが力を消すのは間違いないだろう」
 ちなみに「神さまブーム」は半年ほどで終わり、麓の村は元通り、寂れたそうです。
「その後は、例の妖怪たちとの戦いでござるな」
 山に棲む妖怪たちが、突然戦いを仕掛けてきた事件も記憶に新しい話です。
 そしてつい最近、「妖怪の山」に「答え」があるという御筆先がありました。
「もっとも、何に対する『答え』なのか、そもそも『問い』の方が何か分かっちゃいない。だから俺たちは、『答え』と同時に『問い』が何であるかを調べなきゃならない」
「妖怪たちが急に暴れ出した原因もよく分かっていないでござる。彼らが戦いを起こしたきっかけが、何かあるはず」
「それに、漁火(いさりび)シャムシエル・サビク(しゃむしえる・さびく)だ」
 二人の名前を聞いて、遠征部隊の参加者たちは、表情を険しくします。
 葦原島の本体であるミシャグジを蘇らせようとする漁火。今はそのパートナーとして動くシャムシエル――ユリンと名乗っているようです――と過去に関わった者も少なくありません。
「二人がこの件に関わっているかは分からない。だが、御筆先でこの情報を教えてくれた何者かは、これまでも漁火についてあれこれ教えてくれた人物だ」
 ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)葦原 房姫(あしはらの・ふさひめ)彼の者と呼んでいます。
「だから、関わっている可能性もあると思ってほしい」
「他にもなにかあるかもしれないでござる」
「ひょっとしたら、神さまに訊くのもありかもしれないな」
と匡壱は笑いましたが、それを実行しようとしている者もいたのです。


「ええっ!? 耀助さん、一緒に行ってくれないの!?」
 愕然となった北門 平太(ほくもん・へいた)に、仁科 耀助(にしな・ようすけ)はけろりとした様子で答えました。
「生憎、オレは忙しい」
「そんなあ……頼りにしてたのに……」
「遠征部隊に入ればいいじゃないか。御前試合でそこそこの成績を残したろ?」
「それが……」
 パートナーである奈落人の宮本 武蔵(みやもと・むさし)が憑依することで平太の戦闘力は遥かに上がるのですが、欠点もあります。本体である彼の体力が持たないことから、その実働時間が短いのです。それが分かったため、遠征部隊からは外されてしまったのです。
「しょうがないな。じゃ、ちょっと周りに声かけてみろよ。付き合ってくれる奴がいるかもしれないぞ?」
「いるかなあ……」
 未だ「妖怪の山」には敵対する妖怪たちがいるため、ハイナは無闇に立ち入ることを禁止しました。とはいえ、好奇心旺盛な契約者たちのことですから、ハイナに内緒でこっそり入山する計画を立てている者も少なくありません。
 平太はと言えば、出来れば遠慮したいところでしたが、漁火に身体を乗っ取られたもう一人のパートナー、ベルナデット・オッド(べるなでっと・おっど)を救う方法を訊くため、頂上を目指すつもりでした。――耀助の力を借りて。
 それが計画倒れになった今、どうしたものかと平太は頭を抱えてしまいました。

担当マスターより

▼担当マスター

泉 楽

▼マスターコメント

「魔の山へ飛べ」シナリオガイドをお届けします。
葦原島中央にある「妖怪の山」を探索するシナリオです。山には今も敵対している妖怪がいるため、安全とは言い切れません。噂では幻影を見ることもあるとかないとか。ひょっとしたら罠もあるかもしれません。また、頂上付近では一切のスキルが使えないことが分かっています。

流れ次第では漁火やシャムシエルが登場するかもしれませんが、二人については居場所や行動が分かっているわけではありませんので、会えるとは限りません。
ただし「漁火の仲間」の称号を持つPCさんは、希望すればすんなり会うことが出来ます。称号を付けてご参加ください。逆にこれから漁火の仲間になりたいと思う方は、その理由と会う方法をアクションに書いてください。


NPCたちの行動は主に二つです。
1.とにかく「妖怪の山」を探索する
真田佐保&丹羽匡壱と共に、山を探索します。なぜ妖怪たちが暴れたのか、この山には何があるのか、といった「調べたいこと」と「調査方法」をアクションに書いてください。こちらを選択した場合、神さまに会わない可能性が大きいです。

2.とにかく頂上にいる神さまを目指して願い事を叶えてもらう
北門平太を助けて、頂上を目指します。他のことは一切考えずに突き進みますが、もちろん、邪魔が入ります。「願い事」や「訊きたいこと」があれば、叶うかもしれません。
平太は武蔵に憑依されない限り戦闘力が皆無のため、足を引っ張る可能性は大きいです。


無論、三人と全く別行動をすることも可能です。個別でそれぞれ調べものをしたり、単純に山へ遊びに行くことも可とします。ただしその場合も、敵対する妖怪たちに襲われるかもしれないので、お気を付け下さい。

また、「第三回葦原明倫館御前試合」で上位三位まで入ったPCさんとそのパートナーは、NPC三名と優先的に行動を共に出来ます。これは、「最後まで一緒にいる」ことを前提とした話なので、決してダブルアクション、トリプルアクションを推奨するわけではありません。その場合は、没になる可能性が高いのでお気を付け下さい。
もちろん強制ではないので、全くの別行動も可能です。NPCと行動を共にする場合は、入賞の称号をつけてご参加ください。

また今回は、<漁火の欠片>を使用することが出来ます。詳しい効果はマスターページをご参照ください。
他の欠片も使用できますが、効果は「別の欠片を持っている相手を知ることが出来る」のみです。(例:<超獣の欠片>を持っていると、<漁火の欠片>が近づいたときに分かる)
称号に欠片の名前を付けてご参加ください。称号がついていれば、自動的に「持っているもの」と判断します。


それでは皆さんのご参加をお待ちしております。

▼サンプルアクション

・真田佐保&丹羽匡壱と共に妖怪の山を探索する

・北門平太と共に頂上の神様を目指す


NPCとは全く関係なく、妖怪の山へ行く

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年04月27日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年04月28日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月02日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年05月17日


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