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血塗られた屋敷の幽霊少女

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血塗られた屋敷の幽霊少女

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シナリオガイド

森の中の幽霊屋敷。鏡の世界から人々を助け出せ!
シナリオ名:血塗られた屋敷の幽霊少女 / 担当マスター: RED

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「イナイ、イナイ。
 ダレモ、イナイ」

 薄暗い館の中を、お人形を抱いてとぼとぼと歩く小さな女の子。
 ふと顔を上げた少女は、鏡の向こう側で楽しそうに話している同じ年頃の子供達を目にします。

「ヒトリハ、サミシイ。
 ヒトリハ、イヤ。



 ……コッチヘ、オイデ?」



 虚ろな目で鏡へと手を伸ばす少女。その指先が触れると、鏡の表面が水面のように波打ちました。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 イルミンスールの森の外れに、大きなお屋敷がありました。
 ここには以前、薬草や魔法薬の販売で財を成した裕福な一族が暮らしていたのですが、数年前に当主が亡くなり遺産相続や跡継ぎを巡っての争いが勃発、挙句の果てには身内での殺し合いにまで発展したといいます。
 生き残った者が何処へ行ったのかは誰にも分かりません。住む者の居なくなった屋敷は徐々に朽ち果て、今では木々に侵食された只の廃墟と化していました。

 しかし、そういった経緯からか、この屋敷に肝試しに訪れる輩が少なからずいるようです。

 巷では屋敷には幽霊やドッペルゲンガーが出るという噂も広まっているらしく、時折好奇心旺盛な子供が冒険に来たり、若者が度胸試しに訪れる事もあるといいます。
 屋敷の中には沢山の鏡があり、その不気味さを際立たせていました。ドッペルゲンガーが出るという噂はこれが原因かもしれません。
 今まで特に何の問題も起きることは無く、時折勝手に森の外れまで冒険に行った子供がこっぴどく叱られる程度でした。
 
 しかし、今月になって子供や若者が行方不明になったという報告が多数上がっていました。
 話を聞くと、行方不明になった者は皆あのお屋敷に向かうと言っていたらしいのです。
 一人だけ、奇跡的に屋敷から戻ってきた青年が居たのですが、青年は酷く取り乱した様子で「友達が鏡に吸い込まれたんだ!!」と叫んでいました。

 行方不明者の家族や友人は、急ぎ屋敷の調査に向かってくれる者を募集するのでした。




 一方その頃。

 
「瑛菜おねーちゃん、早く帰ろうよ……」
 熾月 瑛菜(しづき・えいな)アテナ・リネア(あてな・りねあ)の姿は件のお屋敷の中にありました。足早に屋敷内を進む瑛菜の後をビクビクと周囲を見回しながらアテナがついていきます。
 前を行く瑛菜の表情はやや引きつっています。
「ここ何かおかしいよ……鏡が一杯あるし、時々変な音するし」
 アテナの言うとおり、屋敷の中には至る所に鏡が備え付けられていました。ここの住人が余程美意識が強かったのか、それとも他に理由があったのかは分かりませんが、数多の鏡が自分の姿を映す様は非常に不気味です。
「仕方無いじゃない! 居なくなった子供を捜してなんて言われて泣きつかれたら断れるわけ無いじゃないの!!」
「でも幽霊屋敷なんて聞いてないよ〜! 私たちだけじゃなくて、他の人も誘おうよ。またゾンビでも出てきたら……ひっ!?」
 アテナは鏡の一つに、青白い顔をした小さな女の子が見えたような気がしました。
「瑛菜おねーちゃん、やっぱりここ変…きゃっ!」
「? アテナ?」
 アテナの悲鳴が聞こえたような気がして振り向いた瑛菜でしたが、そこに彼女の姿はありませんでした。
「ちょ……やめてよ、脅かそうっての? ふざけてないで出てきなさいってば!」
 瑛菜が叫んでも、アテナは一向に姿を現しません。徐々に顔が青ざめていく瑛菜。

 その時、壁に掛けられた鏡の一つに、文字が書かれていることに気付きました。
 先程までは何も書かれていなかった筈のそこには、どろりと滴る真っ赤な液体で、



  オ  イ  デ  ヨ    エ  イ  ナ   



「…………」
 文字の書かれた鏡には、瑛菜が今いる屋敷の廊下が映っています。
 しかし、鏡に映った廊下には床一面にべったりと真っ赤な液体が飛び散っており、壁には寄りかかったままピクリとも動かない人型のナニカが……。


「いやあああああああああああああああああああああっ!!!!」


 瑛菜は堪らず、悲鳴を上げて屋敷から飛び出しました。


担当マスターより

▼担当マスター

RED

▼マスターコメント

こんにちは、REDです。
この度は「血塗られた屋敷の幽霊少女」のシナリオガイドをご覧頂き、ありがとうございます。

夏にはまだ早いですが、ホラー全開のシナリオをお送りいたします。

○屋敷について
 2階建ての非常に広いお屋敷です。部屋にも通路にも至る所に鏡が設置してあります。
 電気の類は無いため奥の部屋は暗く、明かりが必要となりますが、窓のある場所ならそれなりの視界は確保できます。

・幽霊、ドッペルゲンガーについて
 幽霊はアンデッドですので光が弱点のようです。炎による光も同様です。逆に物理攻撃は効かないかもしれません。
 ドッペルゲンガーについては「元の人物と瓜二つ」ということしか分かっていません。

○熾月瑛菜について
 近くの町に避難したようです。PCと共に屋敷に行こうと待機しているのですが、非常に怯えています。
 このままでは戦力になるか怪しい所です。皆さんで励ましてあげてください。



▼サンプルアクション

・行方不明者の捜索

・金持ちの財宝探し

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年05月09日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月10日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年05月14日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年05月24日


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