葦原明倫館

　夢はいつか覚めるものです。それに例外はありません。
　ならば、モラトリアムを企てた彼女の夢も終わらなければなりません。
　コリマ校長のパートナーの一人であるリリー。彼女の創りだした世界に囚えられたあなた達は、勇者として、国軍として、悪の組織として……その夢のなかで役割を演じて来ました。
　でも、もう終わりです。
　なぜなら、気づいてしまったから。
　ここが、夢の世界だと。
　だから、目覚めなければなりません。
　現実に戻るためにも。
　そのために、いましばし、この茶番劇にお付き合いください。

（私ですか？　クロガネと申します。何者かと申しましたら、リリーの中に残る理性、とでもお考えください。言わば、もう片方のご都合主義の権化です。口調が違う？　ええ、いまは語り手として、皆様の夢のなかに登場しておりますので……）

　そう、クロガネはリリーが残した安全装置でありデウス・エクス・マキナ。本当に永遠に夢のなかに皆さんが閉じ込められないようにする反作用なのです。
　そして、クロガネが動き出しました。宇宙から、ひときわ巨大な流星が、物理的にありえないゆっくりとしたスピードで降りてきます。
　地上には被害は出ないとの試算で、一部の国軍の科学者や勇者は、クロガネの気配がすると証言しています。それでは、皆様の手でリリーをたたき起こしてください。

　お待たせいたしました。最終回となります。

　【勇者ごっこを楽しむ】

・今回のシナリオのポイント

　最終回となりますので伏線は全て回収いただけますと助かります。
　選択肢は大きく２つです。ここを夢の中と認識した上でリリーをたたき起こすためにヘルガイア総帥を倒します。
　この選択肢を選ばれた場合、アクションの中である程度ご自由に物理法則などを凌駕してくださって構いません。
　ただし、あまりにも無茶苦茶をやりすぎてバランスやシナリオが崩壊しそうな場合はマスターサイドでストップを掛けさせていただきますのでご注意ください。

　逆にもう少しこのまま夢の世界で勇者ごっこを楽しみたい場合は夢のなかに囚われたままで、世界観が崩壊するようなチートはできません。物理法則も凌駕できませんのでご注意ください。

　最後に、現実の世界からこの事態の解決を試みる場合、夢や眠りに関する魔術、あるいはサイコダイブなどの力が有効になると思います。コリマ校長は全力で協力してくれますがリリーの抵抗も意外と激しいですので一筋縄ではいかないと思います。

　PCの立場ですが前回と同じでも構いませんし、新規に何か立場を変えてエントリーなさっても構いません。

・お約束的な何か（改訂版）

　生徒・教師・国軍・及び敵を自由に演じることができます
　教師及び国軍の軍人になれるのは地球の法律で成人に該当する年齢のPCか、天才・飛び級で大学を卒業した・あるいは天才パイロットとして軍にスカウトされた、などの特殊な設定（自由に盛り込んでいいです）を持つPCのみです
　役割は、各自で決めてください重複していても構いません。
　【勇者】あるいは国軍や敵のロボットや巨大生物は何体いても構いませんが、基本的に一人乗り用のもの以外は必ずパートナーをのせてください。定員を満たしていない場合【事故で乗れなかった】などとして最低限の描写と活躍で終わる場合があります
　合体・変形は変形型イコン以外はありません（例外はリミッター解除参照）
　ただし、GAを組むことで自動的に【連携攻撃】や【合体攻撃】をしたりなどできるようになります。
　それを使うとそれ以降登場できなくなるかわりに活躍ができる【リミッター解除】というシステムを設定します。なにか【必殺技】を設定してください。必殺技は【リミッター解除】をしないと使えません（演出は自由です。合体などの演出はこちらでお願いします）
　敵の組織の幹部・構成員も皆さんが演じてください。前回の組織オリュンポスを引き継いでも構いませんし、別の組織でも構いません。今回は要塞はなしでも大ボスになることができます。
　キャラクターの能力パラメータは一切参照しません。アクションのみで判断します
　弾薬やエネルギーはプレイヤーの側から演出がない限り無制限です

　その他：PC・NPCともに、前回と同様という一文がある場合を除き、過去シナリオの設定は参照いたしません。


以上をご理解の上お楽しみください。

・真のヘルガイア総帥を倒してリリーを起こし、現実に戻る

・もう少しだけ楽しむために夢の世界という認識を持たないで勇者ごっこをする

・コリマの協力を得て夢の世界を終わらせる