シナリオガイド
ニルヴァーナ最強タッグはどのコンビだ! トーナメントの裏にある陰謀とは!?
シナリオ名:最強タッグと、『出来損ない』の陰謀 前編 / 担当マスター:
640
−大会の『表』−
「どうにも、すっきりしないわ」
そのトーナメントの出場資格は、二人一組であることでした。
こちらも二人。あちらも二人──二対二、どちらか一方のコンビが完全に戦闘不能になるまで続く、タッグ戦。
腕に覚えのある者たちよ、集え。呼びかけられ集まった面々の中に、会場を見渡しぽつりとぼやく、雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)とアルセーネ・竹取(あるせーね・たけとり)の姿がありました。
ニルヴァーナ郊外の闘技場、そこには無数の石造りの武闘台──リングが一望できるかぎりに一杯、敷き詰められるように並んでいます。
「なにが、ですか?」
「なにもかも。色々変よ、このトーナメント」
例えば、気前が良すぎること。参加者の旅費、滞在費、飲み食いに治療費などはすべて、主催者側が負担。観戦者も入場料・飲食すべてタダ。闘技場もこのために建設されたものと聞いています。
あるいは、報道関係者が一切遮断されていながら会場のあちこちに過剰に設置された無数のカメラ、センサー。まるでそれは戦う者たちのデータが目的のようですらあります。
これらすべてが、雅羅には裏のあるものに思えて、仕方ありませんでした。
曰く、主催者はひとりの富豪。その率いる財団だといいます。たしか……財団『ミス・クリエイション』。首魁の老人の名は、シュラ・カローナ。
「ですが、勝ち残るのでしょう?」
「当り前よ」
この大会の『表』で。トーナメントに潜入し、事態を探る。そのことを、雅羅は彼女へと参加を依頼した後輩に、約束していたのですから。
「やるからには、一番を目指すわ」
* * *
−『裏』──影に潜入する者−
もう、大会は始まっている頃だ。詩壇 彩夜(しだん・あや)は雅羅の顔を思い、暗い通路を進んでいました。
「どう見る? 専門家。鏖殺寺院との関係性」
「──まだ、わかりません」
同行する李 梅琳(り・めいりん)の小声が廊下に響きます。
ここは闘技場の地下。
雅羅たちが表からなら、こちらは裏。財団と老人の疑惑を調べるべく、彼女たちはここにいます。
鏖殺寺院の信奉者といわれる老人の真意を、探るために。
老人が何をしようとしているのか。イベントの裏にあるものを解き明かすのが、彼女たちの任務でした。
梅琳は、潜入チームのリーダーとして。彩夜は古き鏖殺寺院と戦い続けてきた家系の者として。
「でも、このレリーフ。旧い文字です。『ヒトは、完成せず。出来損ないで在り続くモノ』……文言にも覚えがあります。きっと、なにかあります」
果たして、壁に刻まれた言葉の意味は一体。彩夜はそっと、その文字を撫でました。
さあ、皆さん。
表、裏。あなたの思う方法で、この最強コンビを決めるイベントに臨んでください。
担当マスターより
▼担当マスター
640
▼マスターコメント
ごきげんよう。ゲームマスターの640です。今回、ニルヴァーナにおいて現時点、本年度の段階での最強コンビを決めるという名目のタッグチーム・トーナメントが開催されることとなりました。
参加資格に制限はありません。ルールは、ごくシンプル。二人一組であること。相手を死なせてはいけないこと。そして相手チームの二人を戦闘不能にしたチームが次の試合に進めることです。雅羅とアルセーネは参加者として、各ブロックに分かれたこのトーナメントに臨んでいます。
一方、このトーナメントが『表』なら、その『裏』を梅琳と彩夜は調べています。
トーナメントの主催者、財団『ミス・クリエイション』。そして財団の首魁である老人の思惑を探るために。
この大会の『裏』になにがあるのか。旧き鏖殺寺院の信奉者であるのは事実なのか。……一体、何を企んでいるのか。
闘技場の地下に潜入し、彼女たちとともに老人の姿を探す必要があります。また、闘技場の至る所にあるカメラや記録装置によって収集されている参加者たちのデータ……その送り先も、突き止めねばなりません。
前編に当たる今回においては、この『表』『裏』いずれかの場面へと皆さんには挑んでいただくことになります。
無数の参加者たちの中から最強コンビを目指す。あるいは、近しい相手との絆を再確認するため、トーナメントに挑む。……『表』。
地下通路の構造を解析し、老人の真意を探り、捜す。拘束し、問い詰める──『裏』。
それでは、皆さんの参加をお待ちしております。
▼サンプルアクション
・優勝目指して、トーナメントに参加する!
・たとえ優勝はできなくても、ふたりの絆でやれるところまでやる。
・飲み放題! 観客席でビール三昧!
・闘技場の地下に潜入し、老人の姿を探る。
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2013年07月30日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2013年07月31日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2013年08月04日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2013年08月14日