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種もみ学院~契約の泉へ

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シナリオガイド

移住に来た地球人に迫る危機、契約の泉は閉鎖の危機? オアシスのために乗り越えよ!
シナリオ名:種もみ学院~契約の泉へ / 担当マスター: 冷泉みのり

 シャンバラ大荒野に種もみの塔という60階建ての塔があります。
 その屋上に教室を構えたパラ実分校の種もみ学院。
 開校の目的は、静かに滅びを迎えようとしている小さなオアシス達の再生であるという──。

☆ ☆ ☆


 地球の環太平洋地域へ生徒募集に行き、パラミタに帰って来てからはサルヴィン川の川原でパーティをやってから少したった頃。
 生徒募集にて連絡先を交換しあった地球人と、空京で落ち合うことが決まりました。
 種もみ学院のカンゾーチョウコも出迎えの準備に大忙しです。

「オアシス側からはOKもらったし、小型結界装置も……ま、何とかなるだろ」

 コーラを飲みながらチョウコが言いました。
 カンゾーも頷きましたが、すぐ後に二人はそろってため息をつきました。

「契約の泉、大丈夫かよ」
「あんたが迎えに行ってる間、あたしは泉に行って何とか体裁整えとくよ」
「うむ……」
「キマク商店街の奴らもいるんだ。何とかなるさ!」

 契約の泉はパラミタ各地に点在していますが、このシャンバラ大荒野にもあります。
 そこは契約者同士の結びつきを強めると言われいます。
 そのため、契約者がパートナーと訪れてこれから共に歩んでいくことを誓ったり、新たなパートナーとここで契約を行ったりすることがあります。
 これに目をつけたキマク商店街の店主達が、契約者とまだパートナーのいない地球人を相手に一儲けしようと企てたのですが……。

 ネット契約はしたものの、いつまでたってもパートナーに会えないパラミタ種族のたまり場となってしまったのです。

 自分は弄ばれたのか──。

 パートナーに会えるのを楽しみにしていた分、彼らの絶望は深く、そのどんよりした陰気で泉の周辺は昼でも暗い有り様です。
 これではたとえパートナーが会いに来ても逃げてしまいます。
 地球人と契約したくてここを訪れるパラミタの各種族も、めっきり減ってしまいました。
 一番はやっていた契約者とパートナーの相性を占う店も先月閉めました。
 これでは商店街の収入になりません。
 閉鎖の話さえ持ち上がっているほどです。
 これから地球人を連れて来ようとしているチョウコには、たいへん困った状況でした。
 カンゾーが地球人を連れてくるまでに、明るい雰囲気にしておきたいと思ったのです。

「でも、目の前で仲良く誓いを立てられたら、ますます暗くなっちまうよな……」

 チョウコにはまだ妙案が浮かびませんでした。



 そして、空京へ迎えに行く日。
 無事、地球人達と合流できたカンゾーはとんでもないことを聞きました。

「先に行っただと……? 荒野は危険だとあれほど言ったのにか」

 なんと一部の気の早い地球人が、小型結界装置を装備するなり荒野を目指して出発したというのです。

「俺らの案内も護衛もなしに着けると思ってんのか!?」

 ガッと吼えた後、カンゾーは気持ちを落ち着かせるとチョウコに連絡しました。

「……そういうわけだから、フライング地球人をつかまえてから泉に行こうと思う。そっちはどうだ?」
『陰気すぎて真っ暗だ。1m先も見えねぇ。瑛菜に相談してみる。カンゾー、気をつけろよ。商店街のオヤジらに聞いたんだが、最近あいつがまた仲間を集め出したらしい』
「あいつ?」
連打のジンベーだ。懲りずにまた出てきやがった』
「……わかった。注意しとく」

 連打のジンベーとは、カンゾーとはとても険悪な仲のパラ実生です。
 旅のゆる族を襲ったり他校生相手に強請りたかりを働いたりと、やんちゃが過ぎる奴です。
 種もみ学院を開く前にカンゾーとB級四天王の座を賭けて大衝突をし、潰したと思っていたのですがまた仲間を集め始めたようです。

 きっと今回もちょっかいを出してくる──。

 カンゾーはそう確信しています。
 もし鉢合わせた時は自分がジンベーを引き付けて……と算段をつけていた時。

「カンゾォォォ! 俺も泉に連れてってくれー!」

 大声をあげて駆けつけてきたのは、若葉分校のブラヌ・ラスダーと仲間達でした。

「いいとこに来た、聞いてくれ! これこれこーゆうワケなんだ!」
「わかった、その時は俺が泉まで連れてくぜ!」

 というわけで、ジンベーが現れた時はカンゾーが相手をしてブラヌが泉へ案内することに決まりました。
 それからブラヌは集まった地球人の中に、メルアドを交換した人達がいないか確かめに行きました。

「俺は、契約する──!」

 期待に胸はふくらみ、そのせいで血走った目がかなり怖いブラヌでした。



 大荒野。
 くり貫かれたような形の暗い岩場に、何人もの人影がありました。

「へへへ……カンゾォ……!」

 憎しみに燃える声が低く響きました。

担当マスターより

▼担当マスター

冷泉みのり

▼マスターコメント

 こんにちは、冷泉です。
 種もみ学院三回目ですが、前回までの内容をご存じない方も問題なくご参加いただけます。
 川岸マスターのNPC、若葉分校のブラヌ・ラスダーくんも参加していますが、描写は冷泉が行います。アクション判定や描写内容はチェックしてくださいます。

 大まかにアクションをあげますと、

・地球から荒野に移住してきた人達を、契約の泉まで護衛する
・すっかり廃れた契約の泉を活気づかせる
・陰気なんて気にしない。泉でパートナーとの絆を確かめ合う

 この三つになります。
 以下は少し細かい内容です。

 前回のシナリオ『種もみ学院〜環太平洋漫遊記』にご参加いただいた方は、メルアドを交換した地球人が空京に来ていることとしてアクションをかけることができます。
 空京で再会してもいいですし、気が急いて荒野に飛び出していってしまったことにしてもいいです。
 こちらにはカンゾーと若葉分校のブラヌが同行します。

 一方チョウコは、廃れた契約の泉を何とか活気づかせようと頭をひねってます。
 今のところ良い案はないようなので、知恵を貸してくださると喜びます。
 こちらはチョウコと瑛菜がいます。

 陰気なんて気にせずパートナーとの絆を確かめ合う場合、陰気の元のパラミタ種族から猛烈な嫉妬を受ける可能性があります。

●諸注意
 他マスターのシナリオの内容についてはお応えいたしかねます。ご了承ください。

 ダブルアクションにご注意ください。
 特にMCとLCが別々の場所で行動する等はダブルアクションと判定し、MCのアクションを元に該当LCの執筆をすることになります。


 それでは、今回もよろしくお願いします!

▼サンプルアクション

・契約の泉まで無事に連れて行く

・屋台でも出してパーッとやる

・せっかく来てくれたんだから責任持たなくちゃね

・パートナーとの絆を確かめ合いたい

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年08月03日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月04日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月08日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年08月20日


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