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赤と青の鼓動、起動するは人型古代兵器

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赤と青の鼓動、起動するは人型古代兵器

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シナリオガイド【イコン参加可】

復活せし負の遺産
シナリオ名:赤と青の鼓動、起動するは人型古代兵器 / 担当マスター: ウケッキ

 
「こちら……研究、聞こえ……ますか……」
 ノイズ混じりの音声が聞こえ、モニターに白衣の男が表示されます。
 映像にも若干の乱れが生じており時折、爆発音が聞こえて来ています。
「私はクリーゼ。誰か、この通信を受け取っている……人がいると信じて……話します」
 男の表情は硬く、笑顔などは一切ありません。真剣な表情をしています。
「私達は、ある古代兵器の発掘調査を行っていました」
 男が話している間も、爆発音は続けて発生。その度に映像が乱れます。
「あの、赤と青の巨人……今思えば、あの二体は発掘してはいけなかったのかもしれません」
 俯いたクリーゼは少し身体を震わせながら拳を握っています。
 数秒の沈黙の後に顔を上げると再び口を開きました。
「今、遺跡からは大量の人型古代兵器が出現し周囲を攻撃しています。ここが破壊されるのも時間の問題でしょう」
 大きな爆発音の後、爆風がクリーゼを襲います。彼は腕で顔を覆うようにして耐えています。
 振り向いたクリーゼの背後に灰色の人型古代兵器が見えます。それはゆっくりと歩き、近づいて来ていました。
 背中を向けながら彼はしゃべり続けます。
「私は最後まで足掻いてみるつもりです。この兵器達を目覚めさせてしまったのは私達なのですから」
 データの送信が開始されたのを見て、
「勝手なお願いであるのは承知しています。ですが、私だけでは止めようがありません。どうか、この通信を受け取っている方……古代兵器達を止めてください、お願いします!」

 端末に背を向け、彼は走ります。走るクリーゼに向けて古代兵器の右腕が向けられ、レーザーが照射されました。
 横に跳んで辛うじてレーザーを避け近くの青い古代兵器のそばに身を隠します。
 青い古代兵器はひざまづく様な体勢で沈黙を続けていました。
「ではそろそろ行きますか……救援が来ることを信じて」
 クリーゼは青い古代兵器の右腕を昇って胸部の付近まで移動します。
 胸部右側面を慣れた手付きで操作すると、胸部の上半分が後ろにスライドし開きました。
 中には操縦席があり、人ひとりが入る事のできるスペースがあります。
 容赦なく放たれるレーザーから身を隠すように操縦席に身体を滑り込ませます。同時に再び胸部の上半分がスライドし、しっかりと閉じられました。
 中は暗く、幽かにモニターの光が周囲を照らすのみでした。
「起きてくださいね、そろそろ休憩はおしまいですよ」
 モニターの傍のスイッチを操作していくと、モニターに文字が表示され始めます。
「メインシステム起動……成功。機体の出力調整開始……完了」
 次々とチェックが行われ、凄まじい勢いで文字が表示されては消えていきます。
 アーヴェントとモニターに大きく表示されました。
 直後、操縦席の中が明るくなり、前面に外の様子がモニターされました。目の前に先程の灰色の古代兵器がいます。
 こちらに右腕を向け、今まさに撃とうとしているところでした。
 静かな女性の声が冷静に告げます。
「敵性体、攻撃行動を確認。対処を願います」
「わかっていますよ、こんな所でやられるつもりはありません」
 両端から出ている操作レバーを掴むと、クリーゼはそれを一気に押し出します。
 青い古代兵器の瞳に黄色の光が灯り、勢いよく両腕が前面に伸びました。
 腕は灰色の古代兵器の右腕を粉砕しそのまま胸部に命中、大きな穴を開けます。
 ぐらりと灰色の古代兵器は体勢を崩し、そのまま地面に倒れ込みました。
「では行くとしましょうか、アーヴェントッ!」
 クリーゼは青い古代兵器――アーヴェントと共に研究所の外へと出ていきます。
 外へ出たクリーゼは周囲を見回します。
 するとそれほど距離の離れていない所に遺跡があり、その周囲を大量の古代兵器が囲んでいました。
 アーヴェントが静かに告げます。
「敵性体の数は200を超えています。単独での対処は不可能かと」
「そうですね……たった一機では……ですが!」
 クリーゼはアーヴェント背部のブースターを噴射し、高速で遺跡に突っ込んでいきます。
「アレを……赤い古代兵器……ガルディアをあの遺跡の奥に行かせるわけにはいかない。何としても止めなければ……!」
 

担当マスターより

▼担当マスター

ウケッキ

▼マスターコメント

 始めましての人もそうじゃない人もこんにちわ。ウケッキです。
 今回のシナリオは古代兵器ものです、ロボットです、機械です!
 とまあ、テンションの上がってしまってる私の事はひとまず置いといて。

 場所はシャンバラ荒野の一角、そこにある古びた遺跡。
 近くに仮設された研究所から発せられた通信。その通信にはデータが添付されていました。
 データには古代兵器達の長所、短所などが記録されています。

 この通信を受けた契約者の一人が他の多くの契約者に救援の通信を送っています。
 助けに行くも、通信を無視するのも、もちろん自由です。

 それではあなた達、契約者の選択をお待ちしております。

■添付データ

・アーヴェント
 遺跡から出土した青い人型古代兵器。内蔵火器に多数のレーザー兵器を備える。
 装甲はガルディアに劣るが、その分機動性に優れている。
 メインシステムは「アーヴェント」。ある程度の自律行動が可能。
 機能には謎の部分が多く、いまだその多くは眠っている。


・ガルディア
 遺跡から出土した赤い人型古代兵器。
 アーヴェントとは異なり、操縦席がない。内蔵火器にレーザー兵器を備える点はアーヴェントと同様だが、
 肩部や腰部に外付けのビームランチャー、背部にはミサイルポッドを装備する等、戦闘により特化している。 
 基本機構等は同様だがその性能はアーヴェントを大きく上回る為、上位機種ではないかと思われる。

 更に各部には過去の戦闘の形跡が残っており、その度に修復、改修されていった模様。
 メインシステムは「ガルディア」。完全な自立行動が可能。
 
 研究所にて調査されていたがその際に起動。破壊活動を行い多数の犠牲者を出す。 
 アーヴェントと交戦の後、遺跡内部へと進行、遺跡最奥部を目指している。

・クリミナ
 遺跡から出土した灰色の人型古代兵器。
 アーヴェント、ガルディアに比べひとまわり程小さく、各部の機構も簡略化されている。
 その為、二機の量産タイプでないかと考えられる。
 右腕にレーザー砲を装備する以外は目立った武装はない。

 ガルディアが遺跡に侵入する際に大量に遺跡から出現、ガルディアの指示に従うような動きを見せている。

▼サンプルアクション

・イコンを用いてアーヴェントを追いかける。

・大量の敵に対し、自分のイコンの戦闘データを取りたい。

・古代兵器に襲われる研究所の防衛。

・戦闘に乗じて古代兵器のパーツの入手。

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年08月13日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月14日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月18日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年08月28日


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