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遺跡と魔女と守り手と

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シナリオガイド

古代の遺跡で魔女と鬼ごっこ。モンスターと交流を深めよう
シナリオ名:遺跡と魔女と守り手と / 担当マスター: 河上 誤停

 
「おつかれー」
「おつかれさまー」
 ニルミナスの村。ウエルカムホーム。この村の村長であるミナホ・リリィ(みなほ・りりぃ)の部屋に熾月 瑛菜(しづき・えいな)アテナ・リネア(あてな・りねあ)はそう言って入っていきます。
「……って、あれ? 前村長だけ?」
 部屋にはミナホの父である前村長の姿しかなく、瑛菜は首を傾げます。
「んー……もしかしてミナホちゃん、また休暇?」
 最近少し悩んでいたアテナは、少し吹っ切れたのか、いつも通りな様子でそう聞きます。
「さすがに祭りが近いこの時期に休暇をやる余裕はありませんよ。ただの行方不明です」
「へー……行方不明ねー……って、は?」
 信じられないことを聞いたという顔を瑛菜はします。
「そんなことより瑛菜さん、アテナさん、相談があるのですが」
「そんなことって……」
「粛正の魔女ミナから招待状が届いたんですよ。挑戦状かもしれませんが」
 二人の追求をさらりと流して前村長は招待状を瑛菜にわたします。
「はぁ……なになに? 『明日、遺跡都市アルディリスで鬼ごっこをしましょう。私を3度捕まえることができればニルミナスの村長を返してあげる――』」
「……行方不明?」
 どかがだろうとアテナは本気で思います。
「とまぁ、そういった次第でして」
「しっかしゲームねぇ……ほんとにあの魔女ふざけた性格してるよ」
 会ったことないけど性格ネジ曲がってるだろうなと瑛菜は言います。
「えーっと……ゲームの招待を無視してミナホちゃんを助けるのはありなのかな?」
「おそらくそれは不可能に近いでしょう。可能だとしてもゲームに参加して勝つほうが確実に速い」
 粛正の魔女の力を考えればと前村長は言います。
「……まぁ、分かったよ。とにかくあの魔女とあの遺跡で鬼ごっこしてくればいいんだね」
 要点をまとめて瑛菜はそう言います。
「……と、言えれば簡単だったのですが。ちょうどいい機会なので明日、森の守り手の試験をしようかと思っています」
「森の守り手の試験?」
 前村長の言葉にアテナは首を傾げます。
「ゴブリンとコボルトたちの代わりに森を守る資格があるか、他ならぬ彼らに見極めてもらうんですよ」
「……なんでわざわざこんな大変な時に重ねてくるんだよ」
「いえ、大事なことが二つ並んだ時、その上で森を選べない人に森を任せることは出来ないでしょう?」
 全てにおいて森を優先しろという話ではないが、これくらいの出来事であれば森を優先してくれる人でなければゴブリンやコボルトたちは認めてくれないだろうと前村長は言います。
「とりあえずは納得した。他に何か補足することは?」
「事前に聞いた話から判断すると、粛正の魔女はアルディリスが滅んだ原因を話そうと思っているみたいですね。森の守り手の試験に合格した人には10年ほど前、村ができた時の話を伝えようと思っています」
「ふーん……ま、あんまりそこらへんは興味ないし、あたしは普通にミナホ助けに行くよ。アテナもそうするだろ?」
 瑛菜の言葉にアテナは難しい顔をします。
「……ミナホちゃんが何者なのか分かるのはどっちのかな?」
「おそらくはどっちでも大体のことは分かるでしょう。……ただ、森の方が詳しく知ってしまうことになると思います」
「なら、私は森の方へ行くよ。瑛菜おねーちゃん、ミナホちゃんをよろしくね」


 こうして瑛菜は遺跡で魔女と鬼ごっこ、アテナは森で守り手の試験を受けることになるのでした。



担当マスターより

▼担当マスター

河上 誤停

▼マスターコメント

初めての方ははじめまして、前回参加してくれた方はお久しぶりです。河上誤停です。
今回は問題発生シナリオになります。ニルミナスにまつわる5000年前と10年前の出来事を明らかにし、ついでに誘拐されたミナホを助けるのが目的です。



■鬼ごっこについて
遺跡都市アルディリスを舞台に粛正の魔女ミナと鬼ごっこをします。基本的には逃げる魔女を契約者が追いかけることになりますが、魔女を援護するようなアクションも可能です。

ルールは逃亡者一人鬼役多数であること以外は普通の鬼ごっこと変わりません。スキル・アイテムは基本的に何でも使っていいですが、逃亡者も鬼役もスキル等を使って姿を見えなくするのは禁止です。

地の利があり契約者のスキルが効きにくい魔女をどうやって追い詰めるかがアクション成否の焦点になります。
鬼ごっこへの全参加者合わせて3回魔女を捕まえれば目的達成です。
制限時間はありませんが、遺跡病の関係で参加者がMC・LC合わせて15名程度なら丸一日、30名なら半日が実際のタイムリミットになります。


■遺跡都市アルディリスについて
こちらはPL情報になります。
イメージは現代日本の小都市に近いです。都市として機能させるために必要な施設、ありそうなものはほぼ揃っています。
特殊な素材で施設は作られているため、外観は5000年前当時の様相をほぼ残しています。その肝心の建物の形も現代日本に見られるものに近いです。
深く調査していけば魔法的な仕掛けと高度な機晶技術の仕掛けが見つかりますが、今回の鬼ごっこでそれを利用するのは時間的に難しくなります。

■粛正の魔女の特性について
契約者のスキルが魔女には効きにくく、また同時に魔女の力も契約者にはほとんど効かない。
したがって、自分の身体能力を強化する系のスキルは問題なく使用できますが、第六感系の感覚スキルなど物理現象として説明しにくいものは効果が制限されます。
例を挙げると
身体能力強化○ 物理攻撃○ 単一属性の攻撃△ 複合属性or光or闇属性の攻撃× 弱体化等魔女に影響を及ぼす関節系のスキル×

アイテムは契約者の力で強化などしなければ問題なく使えます。ただ、アイテムの効果対象が契約者の場合、効果発動後はスキルと同じ扱いになります。 

■森の守り手の試験について
ゴブリンとコボルトに森を守るものとして認められることが目的になります。
その条件は
1:ゴブリンやコボルトたちよりも強いこと
2:ゴブリンやコボルトに人物性を認められること
3:森をある程度優先してくれると証明してくれること

1は契約者であれば試験する必要はありません。また試験を受ける時点で3もクリアされています。
契約者の方は、一日ゴブリンやコボルトたちと交流し、彼らのことを知り、同時に自分のことを知ってもらい、それで合否が決まります。


■ニルミナス防衛団について
ニルミナス防衛団も森の守り手の試験を受けます。
契約者と違い、彼らはゴブリンやコボルトたちよりも強いことを証明しなければなりません。
訓練用の木剣で団体模擬戦をゴブリンたちと行い、それの結果で判断されます。
個々の能力は防衛団もゴブリンたちもほぼ同じですが、集団戦闘はゴブリンたちのほうが大きく長けているため、現状合格は厳しいです。
契約者が防衛団と一緒に戦うことはできません。


▼サンプルアクション

・アルディリスで鬼ごっこ

・守り手の試験を受ける

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年08月27日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年08月28日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年09月01日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年09月11日


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