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機晶姫と夜明けの双想曲 第2話~囚われの大音楽堂~

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シナリオガイド

大地の檻に閉じ込められた人々を救出し、悪事を挫け!
シナリオ名:機晶姫と夜明けの双想曲 第2話~囚われの大音楽堂~ / 担当マスター: 秋みかん

●前回までのあらすじ
 “デイブレイカー事件”以降、様々なことを学ぶために蒼空学園へ通うことになったクルスであったが、クルスに“ここ最近発生している通り魔事件の犯人ではないか?”という噂が立ち始め、苦しい立場に追いやられてしまう。
 その噂を払拭してほしいという、クルスの保護者でもあるミリアリアからの依頼を受け、独自に調査を始める契約者たち。そしてそれとほぼ同時期、“空京警察特殊9課”もまた同様に、この連続通り魔事件の捜査をしていた。
 それぞれの線から調べ上げていく内に、契約者たちと特殊9課は一つの真実にたどり着く。それは“主犯格はクルスと同型機である機晶姫”が引き起こしていたものであったことを。
 囮捜査をもって一度は犯人たちを追いつめるものの、犯人たちに与する契約者たちの乱入もあり、結果として取り逃がしてしまう。
 しかし、捕まえるべき犯人が分かったこと、クルスが犯人ではなかったことが明らかとなり、犯人捜索続行という形で事件は一応の幕を閉じたのであった――。

◆◆◆


 ――特殊9課候補生たちが通り魔事件の際に集めてきた情報、そして教導団から提供してもらった、事件の主犯格であるクルスシェイドを生んだ古王国時代のテロ組織“夜明けを目指す者”の情報を元に、特殊9課の面々はクルスシェイドたちの根城の捜索を続けていました。
 クルスの関係者であるミリアリアからの情報提供により、アジトとして有力視されているのが、とある廃村近くにて覆い茂る大森林に紛れるようにして存在する小さな遺跡群。特殊9課側で調査してみたところ、確かに最近人の出入りがあった形跡がありました。
 他にもいくつかの候補地がありましたが、地道な調査を続けていった結果としてこの小さな遺跡群でほぼ間違いないことが判明しました。その調査結果を受け、特殊9課のリーダーであるエレーネ・クーペリア(えれーね・くーぺりあ)は特殊9課のメンバーや候補生たちへ指示を出します。
「クルスシェイドたちがアジトにしていると思われる、“夜明けを目指す者”のかつての一拠点……今は遺跡群となっている大森林に対し、特殊9課は強制捜査をかけたいと思います。各員は遺跡群へ到着後、速やかに内部へ突入。アジト内にて捕らわれていると思われる機工士4名を救出し、クルスシェイドとアームズタイプ両名を確保、アジトを制圧します」
 準備が整い次第すぐに出発します、と簡潔に指示を伝えていくエレーネ。特殊9課の人たちもその指示を受けて、慌ただしく動き始めていきました。
「ただし、準備中に事件が起こらないとは限りません。急を要する事件が発生した場合、それぞれの判断のもとに行動してください」
 そう付け加えるエレーネでしたが、この言葉が現実となるのに――そう時間はかかりませんでした。


 ――ニコーレ大音楽堂。
 古王国時代には広大な処刑場があったこの地に建てられた、巨大音楽ホールであるこの音楽堂では現在、様々なアイドルやアーティストが一堂に会しての音楽コンサート、“パラミタ大音楽祭”が絶賛開催中でした。
 巷で大人気なあのアーティストやアイドルが出演すると聞いて、チケットはすぐに完売。会場は満員御礼の大盛況ぶりを見せていました。
 そんな大音楽祭でしたが、一番の盛り上がりを見せたその時……。

ドゴォォォォォォォ!!!


 会場内に響き渡る怒号、そして建物全体に襲いかかる壮絶な振動。誰もがそれが“大きな地震”であることを知覚するのに時間はかかりませんでした。
「きゃあああああああ!!」
「う、うわぁぁぁぁぁ!」
 アーティストに向けられていた黄色い歓声は一瞬にして地震に対する恐怖の叫び声へと変貌していく中、事態はさらに悪い方向へと進んでいってしまいます。あろうことか、大音楽堂全体で地盤沈下が発生し、そのまま大地の下へと沈んでいってしまいました!
 ……この音楽堂は元々、処刑場の跡地の上に作られた経緯があったのですが、その処刑場というのが“夜明けを目指す者”の構成員たちが多数処刑され、その骸を埋葬された場所でもありました。そしてその事実がまた、事態を悪化の一途を辿らせる要因となってしまったのです……。


 ……大音楽堂に発生した局地地震によって建物自体が大地へ沈下してほどなく。この地震を引き起こしたと思われる人物からテレビ局宛てに声明が送られました。その人物はクルスシェイド……連続通り魔事件を引き起こした張本人であり、クルスと同型機の機晶姫です。送られてきた声明の内容は以下のようなものでした。

『――俺は“夜明けを目指す者”の遺志を継ぐ者。先ほど起こった局地地震は俺たちが起こしたものだ。現在、大地に墜ちたあの建物は処刑場跡で眠っていた“夜明けを目指す者”の死体たちが、局地地震を引き起こした兵器効果の副産物によって怨念と共に蘇り、建物内にいた人間共を襲っている。
 こちらの要求を飲まない場合、そして建物内の人間共を助け出そうとした場合は再びあの建物へ局地地震を起こし、建物自体を崩壊。内部にいる人間共へさらなる恐怖を与えるつもりだ。それを防ぎたいのならば、こちらの要求である『機晶合体用のパーツ』及び『蒼空学園という場所にいるクルスの身柄』の両方を、局地地震を起こしたあの建物のところまで持ってきてもらおうか、どっちもこちらにとって必要な物だからね。受け取り場所で待っているから、いい返事を期待している』

 この声明はすぐにテレビ局側で報じられ、特殊9課と有志の契約者たちはすぐさまクルスシェイドへの対応を取らざるを得ない状況になったのでした――。


担当マスターより

▼担当マスター

秋みかん

▼マスターコメント

 初めまして、もしくはこんにちは。お久しぶりの柑橘類系マスター・秋みかんです。
 今シナリオは以前出していました続き物『二人の魔女と機晶姫』の直接的な続編となっております。『二人の魔女と機晶姫』に関してはガイド内にあります“デイブレイカー事件”からご参照してください。
 また、本シナリオ中で空京警察特殊9課(詳細は こちら からご参照ください)が登場しますが、本シナリオ中の事件は『空京警察特殊9課――解禁、機晶合体!――』での事件とは関連するものではありません。

 今回は局地地震による地盤沈下によって地中深くに閉じ込められた音楽祭参加者の救出が最優先となります。ただしクルスシェイドが監視しているために救出は困難を極めるでしょう。

●ニコーレ大音楽堂と処刑場跡について
 ニコーレ大音楽堂はシャンバラ大荒野の西の端にある、そこそこ歴史のある大音楽ホールです。一種の平和の象徴という形で建築された大規模な建物で、コンサートなどを中心とした催し物がよく行われています。
 収容人数は約数万人クラス、超人気アイドルなどのコンサートならばその様は一種の宗教を思わせるほどの大盛況ぶりを見せるほどです。そのお客さん相手か、周囲には宿泊施設やレストランなどもあったりします。

 ……とまぁ、ここまではいいのですが。
 大音楽堂の地下には、混迷としていた古王国時代末期に建築され、多数の罪人を処刑した処刑場の跡地が存在しています。この処刑場は“夜明けを目指す者”の構成員たちも処刑した場所であり、広大な土地を利用して処刑した罪人の骸を埋葬もしていたようです。
 現在ではほぼ朽ちた遺跡のような状態になっており、大音楽堂建築の際は埋め立てられるという形で歴史の闇へと葬り去られてた――はずでしたが、パラミタ崩壊の危機に発生していた度重なる地震、そして今回クルスシェイドが起こした局地地震によって埋め立てられていた地層が崩れ、処刑場跡地に空洞ができてしまいました。地盤沈下はどうやらそれが原因で発生したようです。


●大音楽堂の現状について
 さて現在、ニコーレ大音楽堂は局地地震からの地盤沈下によって地中に沈んでいる状態になっています。沈んだ先はちょうど空洞になっており、処刑場跡地が広がっています。
 大音楽堂と処刑場跡地が繋がっている中、クルスシェイドが使った地震発生兵器の副産物効果によって、処刑場で埋葬されていた“夜明けを目指す者”の死体が怨念を持ってゾンビとして蘇っており、遅かれ早かれ大音楽堂内にいる観客やアーティストたちを襲うことでしょう。
 幸いというべきか、観客の中には契約者がいる可能性があります。ゾンビに襲われて観客たちに多大な被害が出るかどうかはその契約者たちの手にかかっています。
 敵のゾンビは100を超える数がいますが、一体一体の強さは大したことありません。とはいえ、一般人よりは確実に強いのでこちらの迎撃に出る契約者は観客たちに被害を出さないようにしてください。


●特殊9課の動きについて
 クルスシェイドのアジトに対して強制捜査という名の突入を敢行しようとした矢先に、大音楽堂が地震に巻き込まれて地中に沈み、クルスシェイドの人質となってしまいました。このため、特殊9課は“誘拐されている機工士4名の救出”と“大音楽堂に捕らわれた人々の救出、及びクルスシェイドの確保”でそれぞれ班員を分担しなくてはならない状況となっています。
 懸念要因としては敵側の戦力配分がほぼ不明という点にあります。クルスシェイドのみ、大音楽堂近辺に潜伏中なのがはっきりとしていますが、それ以外の戦力がどれだけなのか、またどう配置されているのかが分かっていません。
 前回シナリオ同様、クルスシェイド側に協力する契約者もいる可能性がありますのでその対処も考える必要がありそうです。


●クルスについて
 クルスは前回のラストで語られたとおり、蒼空学園の寮にて保護観察の状態にあります。守られているだけの状況にやや複雑な思いを抱いてもいるようですが、言われたとおりに寮内の自室で待機中のようです。
 しかしそのままだとクルスシェイドから要求破棄と見なされ、大音楽堂へ再度の局地地震を発生させ、大きな被害を生み出されることになります。クルス自身には戦闘能力はなく、クルスシェイドと戦わせようとした場合もほぼ確実に負けると言ってもいいでしょう。その2点に留意して、クルスを守る契約者はどうするか考えてみてください。


●局地地震を起こした“兵器”について
 クルスシェイドが大音楽堂一帯に対して引き起こした局地地震。これはクルスシェイド側が所有している兵器によってもたらされたものです。
 どのような物で引き起こされたのかは不明、形状等も現状では不明なため、何かしらの情報がないと兵器の所在などを知ることはできません。そして、その情報は実際にそれを見聞きした者が知っているようですが……?


▼サンプルアクション

・クルスシェイド側と対峙する!

・大音楽堂内で行動する!

・クルスを護衛する!

・攫われた機工士たちを救出する!

・クルスシェイドたちに協力する!

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年10月14日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年10月15日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年10月19日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年10月30日


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