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妖精の学び舎

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シナリオガイド

人手求む! 学校建設、その他建築案件など! 集落の名前も募集中!
シナリオ名:妖精の学び舎 / 担当マスター: 黒留 翔

 
「校長が言ってたのってこの辺りだよな……っと、ここか」

カイ・バーテルセン(かい・ばーてるせん)は森の片隅にあるという妖精の集落を目指していました。
というのも、彼が所属するイルミンスール魔法学校の校長、エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)が集落の族長に「学校にいる若いのを適当に送ってくれ」という頼まれごとをしたとかで、その時たまたま暇にしていたカイが使いっ走りをさせられることになったのです。

「面倒な用事じゃないと良いけどなー……」

あまり気乗りのしないままカイが集落の入口に着くと、そこに立っていた三つ編みおさげの少女が話しかけてきました。

「もし。お前さん、魔法学校の生徒じゃな?」
「はい。校長に言われて来ました、カイ・バーテルセンです」
「おお、そうかそうか」

少女は緑のおさげを揺らしながら嬉しそうに頷いて、よく来てくれた、とカイに握手を求めてきました。

「我はハーヴィ・ローニじゃよ。皆からは一応、族長なんて呼ばれておるが」
「え、あなたが族長さんなんですか?」
「まぁ、単にこの森に住んでいる期間が長いというだけのことじゃがな」

ハーヴィは小学生のように小柄だったし、その顔もあどけなささえ感じられるような外見でしたが、精霊として永い時をこの森で過ごしてきたらしいのです。集落に住む他の妖精たちはと言えば、比較的最近になってから森に住みつくようになったのだと言います。

「ええと……それで、俺は何でここに呼ばれたんですか?」
「うむ。単刀直入に言うとな、学校を建てたいんじゃよ」
「は?」

ゆっくりと歩き出したハーヴィの背を追いながら、カイはまだ話を飲み込めずにいました。

「この間秋のお茶会をしたんじゃがな、その時招いた生徒さんたちから聞いた『学校』の話が、妖精たちの心を掴んでしまったようなんじゃよ。皆が皆、学校というものに憧れておってのう……建てたいんじゃよ。ここに、こう、ドーンと」

森の木々に囲まれた集落の中央を示して、ハーヴィは言いました。

「ここに住んでいる者の数は決して多くないから、そんな大層な建物じゃなくても良いんじゃ。ただ、何を建てるにも人手が足らなくての。手伝ってもらえんじゃろうか?」
「設計図……みたいなものはあるんですか?」

カイの問いかけを肯定と受け取ったらしく、顔を輝かせたハーヴィは勢い良くまくしたてます。

「あるにはあるが、どんな校舎にするかはそっちで決めて貰っても構わんぞ。それに、学校以外に建てたい建物なんかがある場合も、どんどん言ってくれてOKじゃ! お洒落な家を建てるも良し、花をいっぱい植えて美しい景観を演出するも良し、じゃな!」
「いや、あんまり欲張らない方が……」
「若い者が欲張らずにどうする! 心配せんでも整地はあらかた済ませてあるし、木材もそこそこの量がある。まぁこれ以上を望むなら開拓の方も手伝ってもらわにゃならんじゃろうが……。材料の運搬なんかは友達の鷲ちゃんも手伝ってくれるから大丈夫じゃろ」

ハーヴィの言葉に応えるように、上空を旋回していた巨大な鷲が一声鳴き声を上げました。

「分かりましたよ。ちょっと待って下さい、手伝ってくれる人を募集してみますから。他に建てたい物はないですね?」
「強いて言うなら集落を護る柵を設置したいかのう。この前も、ちょっとした事件があって動物に襲われたりしたからな。集落に防御機能を備えられると、皆が安心して暮らせると思うんじゃ」

了解しました、と言って携帯を取り出したカイを見て、慌てたようにハーヴィが言います。

「あー、待った待った! 名前! これを機に集落の名前もつけて貰いたいんじゃよ! これから色んな人がやって来るかも知れんのに、いつまでも『妖精の集落』なんて呼び方じゃ味気ないからのう」
「はいはい。じゃあ一応募集だけかけてみますから……」
「それから! 石化を解く能力のある者がいたらぜひ手を貸して欲しいことも……!」
「ストップ! 色々言い過ぎですから! そんなに求めてばっかじゃ、人来なくなっちゃいますから。初めに言っていた学校だって建たなくなっちゃいますよ?」
「むう……それは困るのう」

(早く誰か来てくれないと、俺だけじゃとても手に負えなそうだ……)
ハーヴィが落ち着いた隙に携帯を開きながら、カイはやれやれと肩をすくめたのでした。

担当マスターより

▼担当マスター

黒留 翔

▼マスターコメント

黒留 翔です。よろしくお願いいたします。

集落の設定等は前作から引き継いでいますが、
必要な予備知識等ありませんので、今回初めてという方も是非奮ってご参加下さい。


■集落の名前を募集しています■

※今回は「募集のみ」とさせて頂きます。
次回シナリオでアクションを投稿して頂く際に投票を行い、最も得票数の多かった名前に決定させて頂く予定です(今回の募集で多数の提案があった場合には、予告無くこちらで数個に絞らせて頂いた上、投票を実施させて頂きます。ご了承下さい)。

お一人様につき一案でお願いいたします。
MC、LCでそれぞれ別の案を出して頂くのは問題ありませんが、特に記載がない場合、こちらで数を絞る際にはMCの案を優先的に選ぶことになります。
また、今回のリアクション内では特に希望がない限り「名前の提案に関する描写」は行わないものとします。そのため、案を出して頂くことに関してはダブルアクション扱いにはなりません。
逆に名前を提案する描写が必要な場合はその旨を記載して頂ければリアクションに反映致します。その場合は名前のくだりを一つのアクションとして扱いますので、別のアクションを掛けるとダブルアクションになってしまいます。ご注意ください。

なお、妖精たちはどんな名前でも基本的には歓迎しますが、公序良俗に反するものは採用されませんのでお気を付け下さい。


■建設可能な建物について■

集落の妖精たちは普段からツリーハウスやログハウスなどで生活していますので、普通の家や店舗サイズの建物なら特に問題なく建てることが可能です。
ただし集落は森に囲まれているため、あまりに巨大な建築物や何ヘクタールもあるような大規模農場といった、広大な面積を要するものに関しては建設が困難です。ある程度までは木々を切り倒して開墾することもできますが、森そのものを無くすことはできませんのでご了承ください。


■補足事項として■

ハーヴィが言及している「ちょっとした事件」とは、狂暴化した動物たちによって集落が襲われた時のことを指しています。誘拐犯たちに脅されたハーヴィが森深い場所にある祠の封印を解いてしまったため、我を忘れた動物たちが一斉に暴れ出しました。祠の再封印に成功した後に森は平穏を取り戻しましたが、誘拐犯たちは情報の漏えいを危惧した彼らのリーダーらしき男の手によって石に変えられ、今なお石像の姿のまま放置されています。


▼サンプルアクション

・学校建設

・調度品の作成

・防護柵の設置

・開墾・伐採

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2013年11月12日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2013年11月13日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2013年11月17日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2013年11月27日


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