葦原明倫館

タシガンに近い兎島。

深い森に包まれ、“わたげうさぎ”がたくさんいる事で有名なこの島に、
花音・アームルート（かのん・あーむるーと）、リフル・シルヴェリア（りふる・しるう゛ぇりあ）、エメネア・ゴアドー（えめねあ・ごあどー）の
花音特務隊改め「花音特戦隊」のメンバーがいました。

「新たなお告げによって、
この島に“ブライドオブダーツ”がある事が分かりました。

私たちはそれを探し出さなくてはなりません！」

花音とその仲間は
最強の光条兵器である“ブライド オブ”シリーズを集めているのです。

「了解しましたぁーっ！
……でも、本当にお傷は大丈夫ですかぁ？」

エメネアが心配するのも無理はありません。花音は昨年末の年賀状撮影の際、設楽カノンにナタで斬りつけられた挙句槍で突きさされれ、重傷を負っていたのです。

「もう心配ありません。
それに私はカノンさんに刺された槍の影響で目覚めたんです。フラワシに！」

コンジュラーであればカノンの近くにいる人影が見えるでしょう。

「……美味しそう」

リフルはフラワシを食べ物と確信していました。

そして、夜。

花音たちは森の中に民家を見つけ、休息と情報収集のために立ち寄りました。
この島には数件の民家と島の所有者である貴族の別荘があります。

民家の表札には『間宮』と書かれています。
そして家に入ると……

「ひ、人が死んでますぅーーっ！」

その中では人が死んでいたのです。
全身に発疹ような物を発しています。

そこに一人の男が駆けつけてきました。

「間宮林蔵さん！」

男は空京大学に所属する考古学者川口教授でした。
教授は最近ナラカエクスプレスでナラカに行った学生が入手した
パラミタ世界地図を作った英霊、間宮林蔵の元を訪れたのですが……

「……死んでいた」

「ええ。間宮林蔵さんが世界地図を作ったのはつい最近のことです。

にも関わらずその地図は“ナラカにあった”。
そしてその地図にはタシ……グウッ！」

川口教授も発疹を発して、死んでしまったのです。



花音特戦隊のメンバーは状況を整理しました。

「な、何が起こってるんですかぁ！」

「……伝染病」

「いえ、“フラワシ使い”の気配します！
間宮林蔵さんと川口教授を殺したフラワシ使いがいるんです」

花音は断言します。
花音にはフラワシが見れるので直接は狙えないのだろうとも。

「……この地図を狙って？」

「その地図は関係ないと思います。
フラワシはあたし達を狙ってるに違いありません！」

「地図にはバーゲン情報も書いてないし、関係ないと思いますぅ」

（……ダメだこいつら）

花音とエメネアに絶望したリフルは
たまたま所持していた伝書鳩で蒼空学園へ救援を求めました。
島には通信手段がないからです。

そして、その様子を民家の外からジッと見つめる、
“わたげうさぎ”の群れに気がついたのでした。

『戦乱の絆第二部　第一回』に対応したペリフェラルシナリオです。
ＰＣは基本的にリフルからの救援要請に応じて島に足を踏み入れることになります。

学校による抽選上の有利不利はありませんのでどの学校の方も気軽にご参加ください。

以下、状況の補足説明です。
花音たちはそもそも貴族（吸血鬼）の別荘にダーツを取りに行くつもりでした。
その途中で事件に遭遇しています。

現在は民家がわたげうさぎに包囲されているので、動けない状態です。
花音いわく「わたげうさぎはフラワシ使いではない」とのことです。

また、戦力についてですが花音たちはそれぞれ“ブライドオブ”シリーズを所持しているはずですが、

花音：ブライド・オブ・ブレイドを山葉に渡している
エメネア：ブライド・オブ・パイクを良雄に渡している
リフル：ブライド・オブ・シュトルムボックを麺棒として使用していて忘れた

の理由で所持していません。
花音のフラワシ“ストロー・ボブ”は子供を狂乱させる能力を持っていますが、今回は“敵のフラワシを感知する”以外の役には立ちません。

間宮林蔵と川口教授の死因についてはフラワシの仕業にせよ、
どのような攻撃であるのかは医学系特技などで解明できるかもしれません。

島に渡る者には、「攻撃方法は不明なれど十分に防備を固めて行くこと」との通達が知らされます。

・敵の攻撃方法を探る！

・ブライド・オブ・ダーツを手に入れる

・地図の秘密を探る