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イルミンスールの冒険Part2~精霊編~(第2回/全3回)

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イルミンスールの冒険Part2~精霊編~(第2回/全3回)

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シナリオガイド

夜が明けるまでに、連れ去られた精霊を救い出そう!
シナリオ名:イルミンスールの冒険Part2~精霊編~(第2回/全3回) / 担当マスター: 猫宮烈


【前回のおさらい】
 精霊との絆を結ぶべく、イルミンスールを舞台に催された『精霊祭』は、生徒たちの協力により大盛況のうちに、最後の企画である大キャンプファイヤーを迎えることができました。
 しかし、その企画に招待されていた『サイフィードの光輝の精霊』セイランと同じく闇黒の精霊ケイオース、そして『ヴォルテールの炎熱の精霊』サラの姿が、直前になっても現れません。
 心配したリンネのところへ、負傷したサラだけが現れ、セイランとケイオースが何者かに連れ去られたことを告げるのでした――。



 夜空を流星のように光点が翔け、それが地面に弾けた次の瞬間には、リンネ・アシュリング(りんね・あしゅりんぐ)モップス・ベアー(もっぷす・べあー)セリシアサティナカヤノレライアの姿がありました。

 サラから聞いた事情を、寝る準備をしていたエリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)と魔道書の執筆を行っていたアーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)に説明したリンネ一行は、サラたちが襲撃を受けたと思しき場所へ転送魔法陣でやって来たのです。
「同胞が攫われたとあって、精霊たちに疑心が生まれておる。……そうじゃな、夜明けが一つタイムリミットといったところじゃな。それを過ぎても助け出せぬようでは、今後精霊との絆を結ぶのは容易ではなくなるじゃろうな」
「ふわぁ〜……いいですかぁ、私が起きるまでにはぁ、連れ戻してくるですぅ〜……」
 目をこすりながら呟くエリザベート、そしてアーデルハイトの言葉が、一行に強くのしかかります。
「リンネ君、君がリーダーになって最初の『アインスト』招集の機会だ。決して楽ではないと思うけど、君ならやってくれると信じている。私は皆に呼びかけて協力を募ろう。君は仲間と共に先行して、精霊を連れ去った者の手がかりを掴むんだ」
 呼び出されたカイン・ハルティスの言葉に、リンネが力強く頷きます。
「私はここに残って、サラさんと他の精霊さん方をお守りします」
「共に向かえず申し訳ない。セイランとケイオースをお願いする」
 ミーミル・ワルプルギス(みーみる・わるぷるぎす)と、彼女に体重を預ける格好のサラに見送られ、そして一行は光に包まれます――。

「みんなが襲われたのはこの辺だって話だけど……何も見えないね。灯りをつけてみるよ」
 イルミンスールの森を背中に、前方にサルヴィン川、さらに奥にはシャンバラ大荒野が広がるその場所で、リンネが光術で灯りを作ります。

「……やはり、ここに来るか」

「! 誰よ、あんた!」
 言うが早いか、カヤノが声のした方向へ、生み出した氷柱を放ちます。
 しかしそれは、照らす光の中にあってなお暗い闇の前に、まるで掻き消えるように受け止められます。

「会って早々随分な出迎えだ。貴様にも口があり、言葉を紡ぐのなら、それらを用いて挨拶の一つくらいするのもよかろう?」

 その声に、闇が形を取り、そして現れたのは黒いローブを纏った、声からして男性と思われる人影でした。
「セイランさんとケイオースさんをどうしたの!? 答えないと、黒焦げにしちゃうよ!」
 掌に炎を生み出したリンネの問いに、黒のローブ男はやれやれとばかりに首を振って答えます。

「聞く耳持たず、か……まあよい。そんなに死に急ぎたいのならば、せめて望み通りにしてくれよう」

 男のローブがはためいたその直後、何かが破裂するような音が複数響き渡ります。
 そして、新たに生み出された闇が、低く唸るような声を上げます。

「な、何……? こ、怖い……!」
『恐れるでない、レライア。あれがおそらく、自然の理に反して生み出された生物……』
「キメラ、ですね。……あの様子では、私たちの声を聞いてくれるとは思えませんね」
 地が震えるような鳴き声にレライアが怯えるようにカヤノの陰に隠れ、サティナの声にセリシアが続けて、行く手を阻むように佇むキメラへ険しい視線を向けます。

「お前たちに、我々『黄昏の瞳』の邪魔はさせんよ。王国建立など世迷い言に過ぎぬわ! 行けキメラよ、その者共を喰い殺せ!」

 そう言い残して、闇が黒点に姿を変え、シャンバラ大荒野の方へと飛んでいきます。
「リンネ、どうするんだな? すんなり通してくれるとは思えないんだな」
 モップスが武器を携え、リンネに問いかけます。
「……話して聞かないなら、分からせる! そのために魔法はあるんだよ!」
「魔法使いの大半を敵に回しかねない発言なんだな。……でも、今回ばかりは文句を言うつもりはないんだな」

 セイランとケイオースの行方を知るであろう者を追うため、一行はキメラと一戦を交える覚悟を決めます――。

担当マスターより

▼担当マスター

猫宮烈

▼マスターコメント

 猫宮烈(ねこみや・れつ)です。
 今年もどうぞよろしくお願いします。

 『イルミンスールの冒険Part2〜精霊編〜』の第2回は、『光輝の精霊』セイランと『闇黒の精霊』ケイオース救出に向かった先で遭遇する謎のローブ男、そして出現するキメラ、から始まります。

 『イルミンスールの冒険』では幾度となく登場しているキメラですが、リンネ一行は彼らと戦うのは初めてです。
 勝手の分からないリンネたちにここで被害を出させてしまうと、アーデルハイトが示した夜明けまでの救出に間に合わなくなってしまいます。
 ですがローブ男に操られたキメラを放っておけば、被害は周囲にまで及んでしまうでしょう。
 この場にいる、15体のキメラを消滅させる、もしくは行動不能にさせ、シャンバラ大荒野へと向かったローブ男を追いかけましょう。
 キメラの攻撃手段は口からの炎、四肢の引っ掻き攻撃、蛇の尻尾の噛み付き(麻痺効果)です。

 なお、手加減して倒さず行動不能にさせたキメラは、ローブ男がかけた洗脳が解け、体力が回復した後手近な森(この場合はイルミンスールの森)に逃げ込み野生化します。
 消滅させた数と行動不能にさせた数次第で、後に『キャンペーンシナリオのサブエピソード』扱いで、この野生化したキメラを捕獲するシナリオが生まれるかもしれません。
 しかし、『消滅させる』と『行動不能にさせる』では、後者の行動の方がよりリスキーな選択です。
 キメラに手加減したがために怪我をする可能性もあるでしょう。

 ミーミルは負傷したサラと共に、動揺の広がる精霊たちを宥めるためにイルミンスールに残っています。
 皆様は、イルミンスールに留まり精霊たちを安心させるか、招集された『アインスト』の一員となって精霊救出に向かうかを選ぶことができます(今回から参加の方も同様にです。もちろん、行動の自由は保証されているので、この限りではないのですが)。
 ……ちなみに、この選択は結構重要ですよ?

 イルミンスールに留まる場合はパーティー会場から、精霊救出に向かう場合は転送魔法陣でキメラの出現地点に転送されたところから始まります。

 また、対象者がこの時点では1名なのでほとんど私信に近いですが、【キメラウィステッパー】の称号を持っている方は、もし精霊救出に向かいキメラと遭遇した場合は、キメラを収納することができるカプセルを用いて、キメラを捕獲することができます。
 このカプセルは現時点では試作品の段階で、手持ちの分(『ファス』と『セド』の分で2個)しかありません。
 研究所に予備はまだ作られておらず、使ってしまえば『ファス』と『セド』が危険に晒された時に回収できなくなります。
 また、回収したキメラはこのキャンペーン中では使用できません。
 カプセルは、キメラにぶつけて発動させますが、避けられればそれまでです。
 捕獲するにしても行動不能にさせるにしても、ある程度の攻撃は必要になります。

 今回、ビーストマスターのスキルでは、キメラをある程度誘導させ、戦闘を有利にすることはできますが、捕獲はできない判定にします。
 キメラの捕獲は、【キメラウィステッパー】の称号持ちが、カプセルを用いた時のみ有効とさせていただきます。
 この称号は、上記に示したシナリオ内で希望者に付与していく予定です。

 これらを踏まえて、行動を決定してください。
 以上、よろしくお願いいたします。

▼サンプルアクション

・リンネ一行を援護し、共にローブ男を追いかける

・キメラを捕獲・行動不能にさせる

・ミーミル・サラと共にイルミンスールに残り、精霊を落ち着かせる

▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています)

2010年01月07日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2010年01月08日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2010年01月12日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2010年01月22日


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