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【蒼空に架ける橋】 第1話 空から落ちてきた少女

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【蒼空に架ける橋】 第1話 空から落ちてきた少女

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シナリオガイド

新たな冒険のはじまり! 謎の雲海の向こう、空に浮かぶ島を目指せ!
シナリオ名:【蒼空に架ける橋】 第1話 空から落ちてきた少女 / 担当マスター: 寺岡 志乃

  ●浮遊島 伍ノ島

 激しい風が下から吹き上がってきていました。
 少女ツク・ヨ・ミ(つく・よみ)は人の気配の絶えた館の窓から下を覗き込みます。
 下では、暗い夜の闇にまぎれるように白い影が右から左へ流れていました。
 あれは雲。そしてその下に広がるのは、人を食らう魔物たちがうごめく雲海。
 こうして見下ろしているだけで、吸い込まれてしまいそう――。
 ツク・ヨ・ミはごくっと唾を飲み込み、トトリ(飛鳥)を結んだ紐をほどこうとしました。しかし震える手は思うように動いてくれません。ようやく固く結ばれた紐がほどけ瞬間、トトリは暴れ猫のように手から飛び出します。そのとき、パッと広がった翼が顔を打って、思わずツク・ヨ・ミは「あっ」と声を上げてしまいました。
 小さな声。
 しかしそれは静寂の廊下に床に落とした針のように響いて、見張りに気付かれてしまいました。

「おい! そこで何をしている!!」

 ばたばたと大人たちの足音が近づいてきます。
 もうトトリは開いていて、言い訳はききません。
 覚悟を決め、ツク・ヨ・ミはトトリとともに暗い窓の外へ飛び出しました。
 生まれて初めて見る外界、彼女を食い殺すかもしれない魔物たちがいる雲海へ向かって。

(おじいちゃん! 絶対わたしがおじいちゃんの願いをかなえてみせるわ!
 この空に、きっとおじいちゃんの橋を架けるから!)

 だからおじいちゃん、わたしを守って――――……



  ●シャンバラ イルギス村

 周囲の空と比較してあきらかに不自然ですが、雲海としか呼べないものが空に浮かんでいる場所がありました。
 どんなに強い風が吹いても決して晴れることのない、不思議な雲の塊。
 そこから一番近い、ジャタの森とヴァイシャリーの南端のちょうど中間くらいの位置に、イルギス村はあります。
 ウァール・サマーセット(うぁーる・さまーせっと)が暮らすこの村には、昔から年に数回ある出来事が起きていました。
 それは、天人(あまつひと)と呼ばれる、人の死体が見つかることです。
 どこにも山のない平地で、まるで落下死したようなその死体を見て、昔の人々は「天から降ってきた人」と空想をしたのです。
 けれど、その日ウァールが見つけたのは死体ではありませんでした。

「この子、生きてる?」

 草地に仰向けになり、眠っているようなその少女の周りには、元が何だったのか分からない残骸が散らばっていました。



「ゲンじぃ!!」

 ウァールは村にある雑貨屋に息せき切って飛び込みます。

「うるさいぞ。こんな朝早くから何を騒いどるか、ウァール・サマーセット!」
「ゲンじぃ!! 見て、この子!! 天人だ!!」

 奥から出てきた老人の前に、ウァールはここまで引っ張ってきた少女を押し出しました。
 老人は、何が何やら分からないといった顔で驚いている少女と顔を突き合わせます。
 老人のしわくちゃの額には、少女と同じ4枚花弁の花のような小さなあざがありました。ただし老人は黒、少女は薄紅色をしています。

「すごいよ! 生きてる天人なんて、おれ初めて見た!
 ロゥクの丘で倒れてたんだ! その服装見て! 絶対天人だよ!」

 ウァールはすっかり興奮していて、少女を見つけたときのことを早口でぺらぺらしゃべっており、少女のあざと老人のあざの共通点に気付いている様子はありませんでした。
 少女は老人のあざを見て青ざめると震える口元で何かしゃべろうとしましたが、老人は口元に人差し指を立て「しっ」と黙るように伝えます。そして、すぐ横にかかっていた売り物の帽子を取って、少女の頭にかぶせました。

「ウァール」
「――それで、その子、目を覚ましたんだけど、何も覚えてないって言うんだ!」
「ウァール!!」
「な、なに? ゲンじぃ」
「おまえさんは本当に気が利かんな。この子の姿を見て、まずすることはワシの元へ連れてくることじゃなく、何か着る服を見つくろってやることだろう。見なさい、ボロボロじゃないか」

 言われて初めて少女の服が汚れて破れていることに気づいたというように、ウァールは「あ」と言葉を止め、赤くなりました。

「さっさとこの子にあう服を持ってきてやりなさい」
「う、うん。ごめん、ゲンじぃ。セツも」
「セツ?」

 老人が眉をひそめます。

「あ、この子の名前。名前ないと不便だろ? だから、セツってつけたんだ。
 待ってて、今着替えを取ってくるから!」

 そしてウァールは今度は自分の家へ向かって走って行きました。
 ウァールの姿が十分遠ざかってから、老人は再び少女へと向き直ります。少女はびくっと肩を揺らし、老人におびえた目を向けました。

「さて。本当にセツと呼んでいいのかい? ワシは、違ったように記憶しとるんだがね」
「…………ツク・ヨ・ミと、いいます……」

 ごまかしを許さない老人の鋭い眼光に気圧されて、少女はがっくりとうなだれ、観念したようにつぶやきました。

「そう。それがあんたの名前だった。重犯罪者の孫として生まれたときから軟禁されているあんたを、ワシは昔遠目に見たことがあるんだ。……ああ、そうあせるな。あんたが用心して、記憶喪失を装ったのは分かる。それはとても重いしるしだ。あんたのような子どもが負いきれるものじゃない。
 まったく、いくらあんたがあの男の孫とはいえ、上の者もとんだことをしたもんだ」
「わ、わたし……。
 お願いします! どうかだれにも言わないでください! お願いします!」

 血の気の失せた面で必死に頭を下げる少女を見て、老人ははっはと笑いました。

「ここはシャンバラだ。だれがあんたを捕まえるっていうんだね? きっと島の連中も、あんたは死んだものと思っているよ。このワシのようにな。実際、生きてあの雲海を抜けられるのは奇跡ほどの幸運が必要だ。あんたは運がいい」
「でもわたし、本当はここに来るはずじゃなかったんです……。追手を振り切ろうと雲海へ入って……そうしたら、すごく大きな魔物が出て、トトリが壊れて……」
「ふむ。まぁ、そう気に病むんじゃない。あんたは生きて、シャンバラへたどり着けたんだ。このまま記憶喪失を装って、この村で暮らせばいい。ワシは何も話さんよ。ここの連中も、ワシが天人とは知らん。シャンバラの暮らしに慣れれば、別の地へ行くことも――」
「それじゃだめなんです! わたし、一刻も早くあそこへ戻らなくちゃ……!
 どうか手を貸してください!」



「セツ、お待たせ! 着替えを持ってきたよ! おれの服だけど、ちゃんと洗濯してあるからっ」

 数分後。シャツとズボンを持って店へ戻ってきたウァールは、出て行ったときと同じ場所で、老人の手を肩に乗せて少しうつむき加減の少女の姿を見ます。
 老人は励ますように少女の肩をぽんぽんと叩くと「さあ」と促しました。

「ウァール……。あの……、わたし、ね、少しだけ思い出したの……。あそこへ戻らなくちゃいけない、って」
「あそこ?」
「雲海の上、浮遊島群へ。おじいさんが、南カナンのレシェフっていう所から、あの……壱ノ島へ、船が出るっていうから……」
「……え?」

 ウァールはぽかんと口を開けたまま固まってしまいました。
 初耳です。
 まさか雲海の上へ行く方法があったなんて。

「……えええええええええええええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?
 げ、げげげゲンじぃっ! おお、おおおおおれっ、はじっ、はじめてっ……」
「ああうるさい。黙れ、今説明してやる。
 といっても、ワシもつい昨日聞いたばかりでな。どうやら7000年ぶりにカナン国と浮遊島群との間で国交が結ばれたらしい。その最初の交易船が、来週港町のレシェフから出るそうだ。ワシも何か仕入れに行こうかと思うとったが、旅はこの老体にはこたえる。
 ウァール。おまえさん、よく言ってただろう。あの上へ行って、雲海の龍を見たいと。この娘さんを送って行きがてら、ワシのかわりに何か数点仕入れてきてくれんか? もちろん旅費は出すぞ。仕事だからな」
「おれが……あそこに……?」

 ウァールはいつか雲海へ行って、雲海の龍を間近で見たいとずっと思っていました。その願いがついにかなうかもしれないのです。断れるはずのないことでした。
 それにセツ。
 空から落ちてきたこの記憶喪失の少女に、ウァールはひと目見た瞬間から不思議な絆のようなものを感じてもいました。彼女はほかの天人たちとは違い、生きてこの地上へたどり着き、それを自分が見つけた。この出会いにはきっと何か意味があるに違いないと。だから死んだ母の名前「セツ」を与えたのです。当然、老人に言われなくても少女の面倒を見る気はありました。

「ほい。これを持って行け」

 老人は奥の居住部屋から持ち出してきていた何かを差し出します。それは赤い傘のような長い物で、開かないよう紐で結ばれていました。

「ゲンじぃ、これは?」
「ワシのトトリだ。この村では使えんのでな、ずっとしまいっぱなしだったが、まだ使えるだろう。持って行け。あの地では役に立つ」
「? うん」

 トトリが何かは知らないが、くれるっていう物ならとりあえずもらっておこう。そう思い、ウァールはそれを背中のバックパックに突っ込みました。そして少女へと向き直ります。

「セツ。おれがきっと、きみを元いた場所に戻してあげるからね!」
「……ありがとう、ウァール」

 セツ、と呼ばれることに違和感があるのでしょうか。少女は目を覚ましたときからずっと同じ、不安を感じているような、少し曇った表情でおずおずとウァールの差し出した手を取りました。



  ●浮遊島 伍ノ島

 人のにぎわう通りをはさんで反対側の歩道を歩いている青い上着の青年を見つけて、スク・ナ(すく・な)は足を止めました。
 通りに飛び込み、人の間をチョロチョロ走り抜けて青年の元へ走ります。

「ナ・ムチ! ねえナ・ムチってば! 聞いた!? 重犯罪者の娘が太守の館から逃げ出したんだって!!」
「孫です、スク・ナ。ツク・ヨ・ミはヒノ・コの孫娘ですよ」
「あ、そうだったっけ?」

 ケロっとした顔で応じると、スク・ナは腕を持ち上げて頭の後ろで指を組み、ナ・ムチ(な・むち)のとなりを歩き出しました。

「それで、ツク・ヨ・ミが逃げたことときみに何の関係があるんですか? 大体きみ、今は学校へ行っている時間でしょう」
「学校は先週から行ってないよ。今月はもう授業料払えないからって。あと2カ月したら漁に行ってる小兄ちゃんが戻るはずだから、その給料が入ったらまた行けるようになるって母ちゃんが言ってた」
「そう」

 スク・ナの家庭が貧乏なのは知っていました。伍ノ島はほかの島民と比べて比較的裕福層の者が多いのですが、それでも貧民層はあります。漁師の父親と兄2人を雲海の魔物で亡くしたスク・ナの家はその典型です。
 スク・ナが14歳なのにとても小柄なのは、小さいころの栄養失調のせいでした。そして彼はナ・ムチの知る限りいつも何かを口に入れていて、今も右のほおがアメ玉の形でふくらんでいます。

「でね、ナ・ムチ。ツク・ヨ・ミに懸賞金がかかってるそうなんだ。連れ戻した者にはなんと、賞金50万を太守が出すって! 50万あったら、船100個買えるよ!」
「「艘」です。船は「艘」で数えるんです。きみ、本当にちゃんと学校で学んでるんですか?」
「50万だよ、50万! それだけあったらもう小兄ちゃんだって雲海に漁に出なくてすむし、母ちゃんだってオレの学費のために朝から晩まで工場で働かなくてすむよね!!」
「……スク・ナ? 一体何を考えて――」
「オレ決めた! 絶対ツク・ヨ・ミを捕えて賞金を手に入れるんだ!!」

 というわけで! オレ、手始めにちょっくら壱ノ島行ってくるから! しばらく会えなくなるけど、元気でね、ナ・ムチ!
 ナ・ムチを追い抜いたスク・ナは、バイバイと、兄のお古でブカブカの上着の袖を旗のように振って、駆け出して行こうとします。
 壱ノ島へ行くと言っても、スク・ナにはお金がありません。きっと密航するつもりなのでしょう。ナ・ムチは痛み始めた頭に手を添えました。

「……ああ、もう。
 待ちなさい、スク・ナ! きみを1人でなんか行かせられません。おれも一緒に行きます!」



  ●南カナン

「ウァール、まだついて来るわ」
「うわっ、マジかよ。しつこいったらないな!」

 出会いから数日後。ウァールは少女セツとともに南カナンのとある町を走って逃げていました。
 彼らの少し後ろを黒い影が追っています。
 それは文字どおり「黒い影」で、厚みを持たない人型をしていました。

「あれ、何?」
「わたしも分からない。でも、ずっと追ってきてる!」

 それがヤタガラスと呼ばれ、大の男も恐怖し、おびえるほど恐れられている存在であることをこのときの彼らはまだ知りませんでした。
 そして少女が内心で考えているとおり、それは浮遊島から差し向けられた追手だったのです。


「何人死のうがかまわん。娘が持つキーを奪いとれ。抵抗するなら娘も始末しろ」


 と――……。



 そんな命がけのやり取りをしていることなど、町の人間は解りません。『何事だ』と好奇心で目を向け、そのまま『さわらぬ神になんとやら』と眼を逸らすだけです。
 逃げ回るウァールの姿を見て、とある男たちが足を止めました。

「アニキ、ナオシのアニキ。何かトラブルっぽいですぜ」
「ああ、みたいだな……ん?」

 先頭に立つナオシと呼ばれた男が目を向けます。そしてヤタガラスの姿を目にし、眉を顰めました。

「ありゃヤタガラスじゃねぇか。あんなのに追われるとか、ただごとじゃねぇな。あのガキども一体何者だ?」
「アニキ、俺知ってる。女の方、ヒノ・コとかいう重犯罪者の孫娘だ」
「ヒノ・コの孫娘ねぇ……ヤタガラスが出てくるってこたぁただこっちに流された、ってわけじゃねぇだろうな」

 ナオシの口元に笑みが浮かびます。

「こいつぁ、ひょっとしたら運が向いてきたのかもしれねぇな」
「アニキ、どうしました?」
「お前ら。船、出すぞ」
「ふ、船!? あのボロ船をですか!?」
「こんな好機逃しちゃならねぇ。すぐに準備しろ」

 ナオシの言葉に男達は一瞬動揺が走ったものの、すぐに頷きます。

「さて足はいいとして、問題は手、だな……まぁそっちは何とかしていくか」

 ナオシがそう言うと、笑みを浮かべました。
 その額には、ツク・ヨ・ミと同じ花弁の黒いあざがありました。



――空から落ちてきた少女。
――空に憧れる少年。
――少女を追う者たち。
――そして、この機会に便乗する者たち。

――様々な思惑が絡み合い、物語が動き出そうとしていました。

担当マスターより

▼担当マスター

寺岡 志乃

▼マスターコメント

■2月19日追記
高久高久GMのパートにつきまして、最大15名まで枠を増やさせていただきます。
それ以上の場合は抽選となります。(掲示板で宣言いただいた方が優先された中での抽選となります)
今回は、ナオシたちに拉致される・騙されるなどして乗船することになるかはリアクションの最後の状況となりますので、
抽選漏れした場合でも、それが理由でそれまでの行動自体が没になるということはありません。



******************************************************
※※※扉絵は青空皐月絵師に描いていただきました。青空皐月絵師の個人ページには彼らのすてきなイラストが載っています。ぜひこちらもご覧になっていただけたらと思います。※※※


 こんにちは、またははじめまして。寺岡志乃といいます。
 このシナリオは、シャンバラとカナンの間にある雲海に囲まれた5つの島を巡っての冒険物となります。
 
 ガイド本文の内容は、完全にPL情報です。
 PCたちは、南カナンから出る船に観光目的で出かけて追われている2人を助ける、レシェフで会う、船内で知り合う、
 あるいは国交回復したという浮遊島への興味から、乗船前もしくは下船後壱ノ島で情報収集を行う、ということになります。


 最後に注意点がありますので、必ず熟読して、アクションを書くようにお願いします。


●今回行動できる場所について
 1.カナン国
    シャンバラの東に隣接する国です。東・西・南・北の4つに分かれており、それぞれに領主がいます。
    国家神イナンナは北カナンにいます。今回どの国にも行くことができます。
 2.南カナン、レシェフの町
    南カナンの南端にある小さな港町です。漁業が盛んです。昔から天人にまつわる話がいくつかあります。
    ここから浮遊島群の壱ノ島行きの船が週に1便・午後に出ることになっています。
 3.イルミンスール
    位置的にジャタの森が浮遊島群から一番近くにあります。ただし近いといっても相当高度がある上、謎の雲海に邪魔されて島は見えません。
    ウァールのイルギス村はここのはずれにあります。
 4.浮遊島、壱ノ島
    開かれていてわりと裕福な港町です。
    かつてカナン国と交流があったためか、カナン人の子孫が多くいます。
    壱ノ島を治める太守モノ・ヌシはおおらかで寛容、気前がいい商人気質な人で、オープンな人柄です。
    それが島全体のムードとなっていて、島の人々も他国人が訪れることに対して前向きな希望を持っています。
    (必ずしも全員がそうというわけではありませんが)
    白壁と赤い屋根の華やかな家屋が通りに並び、水路が走っています。ゴンドラがあります。
    あちこち花と水にあふれた島で、観光にはもってこいの場所です。

 ※第1話では  南カナンのレシェフの町へ行き、壱ノ島へ船で渡り、壱ノ島で行動する  までとなります。
   ほかの島へ行こうとした場合、そのシーンで終わることになります。


●NPCについて
 ガイドには出ていませんが以下のNPCにアクションをかけることができます。
 イナンナ・ワルプルギス……北カナン首都イシュにいます。
 ドン・マルドゥーク……西カナン領主。首都ウヌグに妻子と一緒にいます。
 バァル・ハダド……東カナン領主。首都アガデに身重の妻と一緒にいます。
 シャムス・ニヌア……南カナン領主。首都ニヌアにいます。
 アーデルハイト・ワルプルギス……イルミンスールにいます。
 エリザベート・ワルプルギス……イルミンスールにいます。
 JJ……島の電波を捉えたクイン・Eから聞いてツク・ヨ・ミにかけられた懸賞金のことを知っており、捕えようとレシェフで捜しています。
 パルジファル……JJの相棒の赤い刀身を持つ狼型ギフト。任侠のオスです。
 他、東カナン、シャンバラに所属しています寺岡のNPC全員。

 ※ただし、全員が有益な情報を持っているとは限りません。何も得られないで終わるということもあります。
  情報を得たい場合はあいまいな表現は避けて、何を知りたいのかを明確にアクションに書いてください。
  あいまいすぎた場合「一体おまえは何を言ってるんだ? さっぱり分からん」で終わる可能性が非常に高いです。
 ※こちらのNPCは必ずしもリアクションに登場するとは限らず、アクションがかからなかった場合、登場しないかもしれません。


●主要NPCについて
ツク・ヨ・ミ……魔女です。3000歳。浮遊島、伍ノ島生まれですがずっと監禁されていたため、外界には疎いです。
        今回、ウァールの服と帽子で男装しており、セツと名乗っています。
ウァール・サマーセット……14歳。イルミンスールのはずれの村で学業の傍ら機械工見習いをしていました。明朗快活、誠実、何事にも前向きで活動的な少年です。
カディル・ジェハド・イスキア……28歳。東カナン12騎士騎士長オズトゥルク・イスキアの長男。最近婚約して3カ月後に結婚する予定。浮遊島行きの船が出ると聞いて迷いながらもやってきました。何か事情がある様子。レシェフの町で出会えます。
モノ・ヌシ……壱ノ島の太守です。今回の国交を提案した人で、シャンバラ人の訪れを歓迎しています。そして、ツク・ヨ・ミが必要とする、ある物を持っています。ツク・ヨ・ミは彼を訪ねる予定です。

ナ・ムチ……16歳。浮遊島、伍ノ島の裕福な生まれの少年です。口数少なく、物静か。知恵者。表情から読まれることを嫌って、ほとんど無表情です。武器は片手銃とナイフ。冷徹な側面もあり、そこそこ強いです。とあることからヒノ・コやその親族を快く思っていません。ツク・ヨ・ミの顔を知っています
スク・ナ……14歳ですが、11歳くらいにしか見えません。素直で、あまり深く考えずにとにかく動くタイプ。食べることが大好きで食べ物には少し意地汚いくらい目がなく、いつも何か口に入れています。身軽。武器はスリングショットで百発百中の腕前です。壱ノ島でツク・ヨ・ミを待ちかまえて襲撃します
ヤタガラス……ある人物の命を受け、ツク・ヨ・ミを狙っています。周囲に頓着せず、どこでも、だれがいても、諸共に殺そうとします。一番最初の攻撃方法は覆ってからの締めつけですが、学習能力があり、攻撃者の物理攻撃方法をある程度コピーします。(銃のような複雑なものはコピーできませんが、剣、ナイフ、ブーメラン程度はできます)
厚みがない影のような存在のため、物理攻撃はほぼ効きません。魔法攻撃は光輝属性がある程度効果的。しかしこの名前は総称であって固有名詞ではなく、1体だけでなく何体もいて、その総数は不明。そして島の者でもその正体を知る者は限られています。南カナン、壱ノ島と、執拗に襲撃してきます


注意点
 1.各島へ行く手段は浮遊島の熟達した船乗りが操縦する船しかありません。それ以外の航路を独自に用いようとしますと、雲海の魔物たちに襲撃されます。ですので、浮遊島では飛空艇、箒その他乗り物は一切使用できません。船に乗せることもできませんので、持ち込まないようにしてください。ただし、シャンバラで使用するのは可能です

 2.このシリーズに参加できるLCは2名までとさせていただきます。3人目が入っていました場合は没とし、リアクションには登場しません。ただし、文字数用として追加されるのはかまいません。

 3.パートをまたぐアクションはWアクションと判断、片方が不採用になります。また、目的が2つ以上あるアクションも同様にWアクション判定となり、LCのアクションが没扱いになります。
  例)MCはヤタガラスとバトル、その間LCはセツと会話して情報を得る → × LCのアクションが没扱いになります。
    MCは情報収集、その間LCは町を散策 → × LCのアクションが没扱いになります。
    GAでMCは情報収集、その間LCは他の者と町を散策 → △ 散策はできますが事件に遭遇、バトル参加といった複雑なことはできません。
    MCはスク・ナの足止めLCはセツを安全な所へ逃がす → ○ 逃がすだけです。逃走先あるいは途中で○○するというのはWアクションです。

 4.浮遊島群ではツク・ヨ・ミは指名手配されています。額のあざは刺青で、浮遊島群で最も重い天津罪刑に処された犯罪者であるしるしです。
   彼女の味方をして一緒に行動するというのは、犯罪者の仲間であるととられます
   そのせいで島での立場が悪くなったり、冷遇されたり、捕縛されてしまうことも考えられます。ご承知ください。

 5.今回、重要な分岐点があります。ナオシの船に乗る場合、彼らにだまされて、あるいは誘拐されて乗ることになります。そしてこちらは第2話以降ナオシとともにボロ船で浮遊島を回るという、高久高久GMが担当する別の過酷な裏シナリオに毎回招待参加となります。同一時間軸なので寺岡が執筆する本編シナリオにそのPCは一切参加できなくなります
   こちらを選択される方はアクションの一番最初に【高久】と入れておいてください。なお、こちら限定10名までですので、入りたい方は掲示板で宣言しておくと優先されます。

 ※注意:ナオシたちと戦うことはできません。彼らを捕まえる、といったアクションは今回に限っては必ず失敗アクションとなります。


 それでは、皆さんの個性あふれるアクションをお待ちしております。

▼サンプルアクション

・北カナンで情報収集

・ツク・ヨ・ミ達を助ける

・レシェフで情報収集

・壱ノ島で情報収集

・壱ノ島を観光する

・スク・ナたちから助ける

・ツク・ヨ・ミと行動する

▼予約受付締切日 (既に締切を迎えました)

2014年02月17日10:30まで

▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)

2014年02月18日10:30まで

▼アクション締切日(既に締切を迎えました)

2014年02月22日10:30まで

▼リアクション公開予定日(現在公開中です)

2014年03月20日


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