シナリオガイド
今年もロンリー!? 呪いのサンタ人形の呪いを防げ!!
シナリオ名:クリスマスまでの準備はOK? / 担当マスター:
流月和人
蒼空学園の一角では、既にクリスマスの準備が進められていました。
「ちょっと早い気もするけど――」
雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)は、中庭にズンッとそそり立つ巨大なモミの木を見上げながら笑みました。
「早すぎるくらいでちょうど良いのよね、こういうのって」
彼女は他の生徒たちと共にクリスマスツリーの飾り付けを行っていました。
抱えていた大きなサンタ人形を地面に置いて、校舎の方を見やります。
校舎の中では、他校生も招いて手芸教室や調理講習が開催されていました。
マフラーや手袋などを作り始めるには、ちょうど良いタイミングなのかもしれませんし、
調理講習も今の内から参加しておけば、
クリスマス当日に手作りのご馳走や美味しいケーキを失敗せずに作れるというものです。
「それに、この準備期間ってのは楽しみの一つだったりするしね」
雅羅は呟きつつ肩をトントンと叩いてから、サンタ人形を再び持ち上げようとしました。
と――。
ぺりっという、何かが剥がれた音。
「へ?」
雅羅が小首を傾げながら手元を見やると、
その手元には、サンタの頭に貼られていたらしいお札がありました。
「……封印?」
雅羅がお札に書かれていた文字を読むのと、ほぼ同時に。
『むぅぅえええりぃいいいくりすまぁーーーーーす!!!!』
雅羅の抱えていたサンタ人形が強烈な光を放ちました。
次の瞬間、クリスマスツリーの飾り付け用に集められていたサンタ人形たちが、一斉に動き出し、
雅羅の抱えていたサンタ人形と共に校舎の中へと潜り込んでいったのでした。
「……な、なに? 今の」
「ああー!? ここにあった、呪いのサンタ人形が無い!!!」
そんな悲鳴に振り返ると、そこには第11考古学部の部長が居ました。
頭を抱えた部長が続けます。
「ううう、ロンリークリスマスを過ごした者たちの、
『クリスマスなんて無かった!!』
という悲しき怨念によって、勝手に動き出すようになった危険なサンタ人形なのに……」
「って――なんでそんなものがこんなとこに放置してあるのよッッッ!!!」
雅羅のツッコミが虚しく響きます。
それをよそに、顔を青ざめた部長は言いました。
「呪いのサンタ人形は、一度だけ『歌』を歌えるという。
それを聴いたものは、恐ろしい呪いにかかってしまうという、歌を」
「恐ろしい呪い……?」
「現在、一人身の者の、
今年のクリスマスまでに恋人が出来る確率が80%も減ってしまう、という呪いだ!」
「……えっと……」
「呪いのサンタ人形は、放送室を使ってその歌を全校放送で流すつもりだろう……。
絶対に阻止しなければ!!」
担当マスターより
▼担当マスター
流月和人
▼マスターコメント
はじめまして。
今回ゲームマスターを担当する流月和人です。
このシナリオは、呪いのサンタ人形の放送室行きを阻止する、という一方で、
クリスマスに向けて手作りプレゼントの準備を行ったりするものとなっています。
雅羅は、一応責任を感じて呪いのサンタ人形を追います。
しかし、呪いのサンタ人形の怨念によって動き出したサンタ人形たちが行く手を阻んできます。
サンタ人形の主な攻撃方法は体当たりで、
後でツリーの飾り付けに使う都合上、なるべく無傷で捕獲することが望まれています。
■呪いのサンタ人形
怨念によるバリアが強力なため、通常の方法では捕らえることは出来ません。
呪いのサンタ人形の怨念バリアを鈍らせるには、
『クリスマスの悲しい思い出を叫んで叩き付ける』
しかありません。
その切ない衝撃によって、バリアの弱まったところへ、
封印お札を貼ることによって、サンタ人形を封印することが出来ます。
お札は考古学部の部長が数枚所持しています。
また、怨念パワーによる結界のため、
現在、学園内に居る者が学園外に出ることは叶いません。
■クリスマスプレゼントの準備
学園内では、クリスマス当日に向け、
手芸教室や調理講習が実施されており、誰でも参加することが出来ます。
こちらはサンタ人形騒動と打って変わって、平和でほのぼのとしています。
▼サンプルアクション
・サンタを捕獲する!
・呪いのサンタを封印する!
・クリスマスプレゼント作り
▼予約受付締切日
(予約枠が残っている為延長されています)
2011年11月26日10:30まで
▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました)
2011年11月27日10:30まで
▼アクション締切日(既に締切を迎えました)
2011年12月01日10:30まで
▼リアクション公開予定日(現在公開中です)
2011年12月13日