想い、電波に乗せて リアクション公開中! |
シナリオガイド面と向かっては言い辛いけれど……携帯電話越しに伝えてみませんか?
シナリオ名:想い、電波に乗せて / 担当マスター:
朝緋あきら
ごめんなさい。 ありがとう。 ――大好き。 面と向かって伝えられず、飲み込んでしまったままの言葉、ありませんか? 会って伝えるのは恥ずかしい。でも、伝えたい――そんな言葉、秘めていませんか? その想い、携帯電話越しに、通話で、メールで、伝えませんか? * ある秋の日のこと。 大学構内で休憩していたシー・イー(しー・いー)は、携帯電話の着信を告げる音に気付き、それを取り出した。 ディスプレイには、パートナーである王 大鋸(わん・だーじゅ)からの電話であることを知らせる文字が躍っている。 何事だろうかと不思議に思いながらシーは、通話ボタンを押した。 「……何かあったカ?」 『ああ、大したことじゃねえんだけどよ』 電話の向こうの大鋸は言い辛そうに、何か言いかけては口を閉ざすような吐息だけが、シーへと伝わってくる。 そんな彼の様子に、苛立つこともなくシーは彼が言葉を紡ぎ出すのをただ、待っていた。 『あー、その……なんだ。……いつも、ありがとよ』 「……!」 漸く紡ぎ出されたのは、感謝の言葉だ。 面と向かっては決して発せられないような。 「大鋸……」 『それだけだ! じゃあな!』 突然告げられた言葉に、シーが言葉を返せないでいると、口早にそう告げた大鋸は通話を切った。 「なッ!?」 慌ててシーが掛け直すも電源まで切ったのか、流れるのはその旨を告げるアナウンスの言葉だけだ。 「何だったんダ?」 不審そうに呟くシーだが、口元は嬉しさを隠せないのか、笑んでいた。 * 同日、夜更け。 私室へと戻って、就寝前の読書タイムを楽しんでいた桜井 静香(さくらい・しずか)の携帯電話が短く鳴った。 メールの受信を告げる音だ。 手にしていた分厚い本を置き、携帯電話へと手を伸ばす。 「ラズィーヤさんから?」 画面を開いていけば、送信してきたのはパートナーであるラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)からであることが分かった。 決定ボタンを押してメールを開いてみると『ごきげんよう』と挨拶だけが表示されるだけだ。 だが、メールの終わりを告げる文字がないことから、本文はまだ続いているのだと思い、静香は画面をスクロールさせる。 『いつも、いぢめてしまって、ごめんなさいね』 次に現れたのはそんな一文だ。 「ラズィーヤさん……」 思わぬ言葉に、日ごろ、様々な衣装に着せ替えられたりして大変な目に合っているのが思い出される。 ――かわいいコはいぢめたくなっちゃいますわ☆ いつもそのように口にしているラズィーヤだが、それに対して、謝罪の言葉を述べるようなこともあるのだと、静香は笑みを漏らした。 「……あれ?」 けれど、本文はまだ続いている。 長い空白の行がまた繰り返されていた。 スクロールの先に、表示されたのは……。 『静香さんがかわいらしいからいぢめたくなっちゃいますのよ? ですから、これからもいぢめられてくださいな。 では、おやすみなさい』 反省の色などない。 静香はただ、苦笑いを漏らすしかなかった。 担当マスターより▼担当マスター ▼マスターコメント
こんにちは、朝緋あきらです。 ▼サンプルアクション ・『ありがとう』を貴方に ・キミから貰った『大好き』 ▼予約受付締切日 (予約枠が残っている為延長されています) 2010年10月09日10:30まで ▼参加者募集締切日(既に締切を迎えました) 2010年10月10日10:30まで ▼アクション締切日(既に締切を迎えました) 2010年10月14日10:30まで ▼リアクション公開予定日(現在公開中です) 2010年10月26日 |
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